本日のテーマは「自制心の阻害要素」についてのお話です。
課題達成や問題解決を、正しく成し遂げる人たちが持っている共通能力「自制心」。1番大切なポイントは「継続」することでしょう。そして継続を遂行するためには、どんな状況下でも自分を律することができる能力を必要とします。なぜなら継続の航路とは、いつでも生易しい状況ではないからです。
ではここで自制心を阻害する要素について、皆さんは考えたことがあるでしょうか?
攻撃してくる敵がいるのであれば、相手の事をまず知ること。これが相手に勝つための第一歩です。敵がいないと思い込んだり、知らない状態では、それらが及ぼすマイナス状況に自制心で勝つ事はできません。「己を知り敵を知れば、百戦危うからず」と言うことわざ通りでしょう。
本記事では、そんな自制心の阻害要素を2つご紹介していきます。
外部の誘惑
自制心の阻害要素1つ目は「外部の誘惑」です。
外部の誘惑とは、すぐに快楽が手に入る品々のこと。「スマホ」・「甘いお菓子」などが代表例で、現代はエンタメの宝庫ですから他にも無数に誘惑は存在します。
①モチベーションの色
私たちの脳は、外部の誘惑によって「モチベーションの色」が変化します。
スマホが近くにあれば、「ネットサーフィン」・「ゲーム」・「YOU TUBE」というモチベーションの色が脳内を塗りつぶします。甘いお菓子であれば、エネルギーは足りているのに「糖質の快楽」の色が想起されるでしょう。
成し遂げる目的の色を脳内で描きたいのに、他の色で塗りつぶされてしまう。このような状況下では、人間は作業への自制心を保ち続けることができません。
②達成バイアス
これらの色が、上塗りされてしまうことには理由があります。
それは「達成バイアス」が原因です。
達成バイアスとは、短期的で簡単にドーパミンが分泌できる作業と、長期的に労力を使ってドーパミンが分泌できる作業があったときに、短期的で簡単な色を描くことに意識が持っていかれてしまうこと。
これがスマホや甘いお菓子が身近にあるだけで、意識をハイジャックされてしまう原因です。補填的な知識を付け加えると「読書よりTV」・「TVよりスマホ」へと、労力がいらないものへ注意が向いてしまうのもこの為です。
ネガティブ感情
自制心の阻害要素2つ目は「ネガティブ感情」です。
そもそも自制心がなくなった状態とは、どのような状態なのでしょうか?
①感情のハイジャック
それは「感情のハイジャック」にあったときです。
目の前に現れた感情により、理性でコントロールするのが嫌になってしまった状態。匙を投げたときが「ハイジャックのスタート地点」です。人は理性を放棄したときに、自制心を失うのです。もちろん、ポジティブ感情により意識をハイジャックされることもあります。しかし強大な敵は「ネガティブ感情」でしょう。
②ネガティビティ・バイアス
その理由は「ネガティビティ・バイアス」にあります。
ネガティビティ・バイアスとは、ポジティブな出来事や情報より、ネガティブな出来事や情報に注意が向きやすくなってしまう偏りの本能のこと。
注意が向きやすくなるとは、すなわち意識を持っていかれるジャブを打たれ続けること。これが無数に続けば、理性を司る前頭前野の労力はいつか力尽きます。最終的には、感情のハイジャックというゴールは確実に訪れるでしょう。
最後に
本日は、自制心の阻害要素についてのお話でした。
いかがだったでしょうか?
これらの阻害要素と交戦するためには、努力と忍耐だけで立ち向かうことは出来ません。しっかりと、理性で解決する工夫を施していかねばならないのです。
次回の記事から、「外部の誘惑」・「ネガティブ感情」を解決するための工夫のお話に移っていきます。楽しみにして頂けると嬉しく思います。
本日はご精読ありがとうございました。
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