本日のテーマは「ネガティブ感情対策・脳づくり」です。
前々回、自制心の阻害要素を2つ学びました。今回の記事では、阻害要素の1つである「ネガティブ感情」の対策方法を紐解いていこうと思います。
ネガティブ感情は、理性を司る前頭前野にジャブを打ち続けます。永遠にジャブを打たれ続ければ、いつかは前頭前野の力が尽き果てる。そしてネガティブ感情に、意識をハイジャックされてしまうのです。
この事象への解決方法は、ネガティブ感情を我慢して抑え続けることではありません。ネガティブ感情が浮かびにくい脳へ、または浮かんでも他人事のように分離できる脳へ、作り直していくことが重要です。
では、本題のネガティブ感情対策「脳づくり」を3つご紹介していきます。
デタッチド・マインドフルネス
ネガティブ感情対策・脳づくり1つ目は「デタッチド・マインドフルネス」です。
デタッチド・マインドフルネスとは、自分の「感情」と距離を置き、他人事のようにただ観察することです。
①言葉を紐解く
デタッチドという言葉には「分離」という意味があり、マインドフルネスは「観察する」という事柄を表した言葉です。つまり別の言い方をすれば「感情と自分の意識を分離させる」とも表現することが出来るでしょう。
②評価・抑制しない
ここでは絶対に評価したり、抑制しようとしてはいけません。
マイナスの感情を評価した感情も、またマイナスなものでしょう。主の感情と分離することは出来ても、評価という別のネガティブ感情と同期してしまっている状態。また抑制しようという気持ちもネガティブ感情ですから、このケースも2次災害的なネガティブ感情に飲み込まれているのです。
③ただ観察
評価も抑制もせず、ただその存在を観察する。
するとネガティブ感情は頭の中で巡り巡って、やがて消えていきます。ここでは触りのみの解説となりましたが、またマインドフルネス関連は詳しい記事として更新する予定です。
生活習慣
ネガティブ感情対策・脳づくり2つ目は「生活習慣」です。
①健康的な脳
ネガティブ感情を観察しようと意識しても、脳が健康でなければ上手く起動できません。
客観的な視野の役割を果たすには、脳が慢性疲労を感じず栄養が行き届き、元気な状態を保つ必要があるのです。脳も体の1部であり、生活習慣の良し悪しによってパフォーマンスも決まるという事実を忘れないようにしましょう。
②食事・運動・睡眠・瞑想
生活習慣を大きく4つの枠組みで紹介すれば、「食事」・「運動」・「睡眠」・「瞑想」と分かれます。
この4つを日頃から意識して、最高のパフォーマンスをするための土壌づくりを当たり前の習慣としていきましょう。1つずつの内容が奥深いので、ここで全てを説明することは難しいですが、今後の記事でも小分けにしながら紹介していきます。
自分軸で生きる
ネガティブ感情対策・脳づくり3つ目は「自分軸で生きる」ことです。
①短期的快楽
他人軸、つまり他人の価値観に合わせて生きることは「短期的快楽」を主とした生き方。
これは食欲と同じで、目先のジャンクフードや甘いお菓子への欲求を満たすために、長期的な健康を捨てている事にとても類似しています。承認欲求のために自分を押し殺すのは、目先の承認欲求が欲しいからです。そして長期的に不自由さを感じて、外部の要因なくしては自信を保てない脳になってしまうのです。
②他人原因のネガティブ感情減少
自分軸で生きると、他人が原因でのネガティブ感情は減少します。
心に常に従えば、ありのままの自分に対して自信を持てる。他人を必要とせず自信を感じられるからこそ、過度な期待をしなくなる。そして相手の言動に対して、ネガティブ感情を抱かない脳となるのです。他人が自分の思い通りに動いてくれなかったとしても、強制しないし、それぞれの道を進むという事実を客観視できている状態ですね。
最後に
「ネガティブ感情対策・脳づくり」のお話、いかがでしたか?
これら3つのアプローチで脳づくりを意識すれば、あなたの心に浮かび上がるネガティブ感情は激減するでしょう。根幹を断ち切ってしまえば、自制心の体力を削るジャブも少なくなります。そして1日理性を保ち続けながら、就寝まで向かうことができる。寝れば、また体力は全回復ですよね。
このような習慣をつくり、マラソンで水不足にならないように、1日というマラソンでも自制心不足にならないようにしましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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