合理的な「保険商品と状況下」

資産形成

 本日のテーマは「合理的な保険商品と状況下」についてのお話です。

 「現代の日本の環境」と「民間保険商品」は、ミスマッチを起こしている部分が大枠を締めています。理由を列挙すると、日本の社会保障が充実しているからであり、民間保険商品が保証内容に対して付加保険料(手数料)が高すぎることなどが挙げられます。

 では全ての商品・状況下で、民間保険がマイナスなのでしょうか?深堀りするとそれも極論の意見となり、合理的になる保険や状況下も存在するというのが事実でしょう。

 本記事では、合理的になるケースを2枠で覗いていこうと思います。

就業不能保険

 まず合理的な保険商品についてです。

 合理的な保険商品は「就業不能保険」に加入すること。就業不能保険とは、被保険者が病気や怪我で労働が出来なくなった際に、生活保障のお金が受け取れる保険商品のこと。

①コスパの良い保険商品

 「死亡保険・医療保険・積立型保険」は「共働き文化・高額療養費制度・低金利の時代」など、様々な要因から私たちが得できる確立はとても低いと言えます。しかし就業不能保険は「月々平均3000円程」という安価な掛け金に対して、リスクヘッジのメリットがとても大きいものと感じます。まさにコスパが良い保険商品ではないでしょうか。

②パートナーへの思いやり

 もちろん日本には「障害年金」や「生活保護」というセーフティネットが充実しているので、お一人様なら必ず必要とまでは言い切れません。しかし共働きの場合はパートナーに迷惑をかけないように、お互いが就業不能保険に加入する。この行動は、相手への思いやりの気持ちに繋がるのではないでしょうか。

厳しい経済状況での子供

 次に合理的な状況下についてです。

 合理的な状況下は「厳しい経済状況での子供」です。

 厳しい経済状況で余裕のない夫婦に子供が出来た場合、高額な死亡保険に加入することにもメリットが生まれます。その理由としては、片親に不幸があれば、子供に与えられる教育の質が著しく低くなってしまうからです。子供は無限の可能性を持っています。そんな我が子の可能性を貧しいという理由で摘んでしまうのも、親としては心苦しいでしょう。頼れる親族や資産がないのに子供が出来たのなら、高額な死亡保険に加入するという選択も検討の余地があると言うことですね。

 ただその場合にも、3つの程のルールを守ることが損しないための秘訣です。

①ネット生保or共済

 1つ目のルールは「ネット生保or共済」を選択すること。

 保険会社で通常通りに保険加入するよりも、ネット生保や共済で保険加入するほうが比較的安価です。特に若い人の場合はネット生保の方が安く、年齢が上がるほどに共済のほうが安くなります。いくつかの保険を比較して最善のモノを選択しましょう。

②掛け捨ての保険

 2つ目のルールは「掛け捨ての保険」を選択すること。

 貯蓄型の保険は保証部分だけでなく、貯蓄部分にも付加保険料という手数料がかかります。ただでさえ経済的に苦しい状況下で子供がいるのに、搾取する仕組みに飲み込まれてしまえば家庭は火の車でしょう。しっかりと勉強してセールスマンの言葉を鵜呑みにせず、お金と子供の将来を守っていきましょう。

③成人するまでの加入

 3つ目のルールは「成人するまでの加入」です。

 保険加入の目的は、親に不幸が降り注いだ場合でも、子供に「教育という届け物」を授けることが目的です。子供が成人した後にも保険加入継続することは、ただ保険会社やそこの社員を幸せにするため、自分がトレードオフの犠牲として不幸になっているだけ。子供が成人さえすれば、あとは就業不能保険でお互いに思いやりを持った行動をするだけです。もしもの場合は、高額療養費制度を含む日本国のセーフティネットに頼りましょう。

最後に

 本日は「合理的な保険商品と状況下」についてのお話でした。

 いかがでしたか?

 昨今の状況下では、保険は一般的に合理的な戦略ではありません。しかし大局的な正しさが、自分の環境に当てはまらないことだって起こり得るでしょう。大多数ではなく自分の状況下で、何が合理的な方法なのかを考えることは放棄しないように心掛けていきましょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました