「マイホーム信仰」という常識

資産形成

 本日のテーマは「マイホーム信仰という常識」についてのお話です。

 誰もが人生のどこかで、1度は憧れるであろうマイホーム。仕事で疲れていても、自分だけの住処があることを想像すれば頑張れるという方も多いでしょう。そしてマジョリティは、当たり前のようにマイホーム購入という人生のプロセスを歩みます。

 しかし、この当たり前は他人に作られた物語かもしれません。深く思考すればする程に、マイホーム購入が合理的な選択ではないことに気づくでしょう。

 では多くの方が信じている「マイホーム信仰」について、深堀りして覗いていきましょう。

 マスメディアによる洗脳

 結論から述べると、マイホーム信仰は「マスメディアによる洗脳」です。

 不動産業界は、マスメディアという媒体で1つのお話をリピートで流します。そのお話の中では「夢のマイホーム」・「一国一城の主」という言葉は使い、「マイホームはみんなの夢である」という虚構のお話が語られ続けるのです。TVで幾度となく同じお話が流れるのですから、そのお話を素敵だと自分の考えも移行していく。

 そしてみんながその物語を信じていれば、もうそれは一物語ではなく「人生の目的」となり得るのです。マイホームを購入することは常識であり、みんなが通る人生の道のりだ。親が購入したから、友達が購入したから、では次は自分だな。このように無意識に同じような選択をとっていく。これを「洗脳」と呼びます。

ステータスという娯楽

 しかし、マイホームのお話は「ステータスという娯楽」を得るための一物語にしか過ぎません。

 車や時計と同じ系統となる趣味の1つであり、所持者のステータスを感じさせて承認欲求を満たすための娯楽です。自分の生活を苦しくしてまで、マイホームという趣味でステータスという娯楽を味わうこと。この事実が常識と考えるのは、深く考えれば間違いであると気づくでしょう。

①トレードオフ

 ここで1つ、客観的事実である「トレードオフ」の視点から考えていきましょう。

 何かを得れば何かを失うもの、それが人生です。だからこそ自分の価値観に対して「自問自答の時間」をつくること。そして行動の選択を、自分の頭で考えねばならないのです。

②自問自答の答えに従う

 ではマイホームという趣味を享受するために、他の数千万円分の趣味を諦める決断をしたのでしょうか?自分の頭で考えて導き出したものなのでしょうか?

 もし自問自答した答えが「Yes」なら、マイホーム購入すべきだと思います。貯金や合理性だけが正しいお話ではないですから。しかし自問自答の答えが「No」であるなら、自分軸を持って他人と違う行動をするべきです。すると余った時間やお金が、自分が心から求めるものを手繰り寄せてくれる。きっと毎日がトキメクものに囲まれて、しがらみからも開放される。

 自分の心に素直になること。これが生きる上で1番大切なことではないでしょうか。

最後に

 本日は「マイホーム信仰という常識」についてのお話、いかがでしたか?

 自問自答した先の答えは、100人いれば100通りの道が存在します。その道の中には「マイホームという道」を選択する人もいるでしょう。自分の心が、その道を選択したのなら「合理性を求める物語」よりも「マイホームという物語」を見続けましょう。「マイホームは損である」というお話は無視でOKです。

 とは言っても、出来るだけ安価でお得に趣味を行いたいですよね。次回の記事では「マイホーム購入のルール」についてお話していこうと思います。

 本日はご精読ありがとうございました。

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