本日のテーマは「入浴の効用」についてのお話です。
皆さんはシャワーだけではなく、湯船に浸かっているでしょうか?
もし答えがNoなら、とても損をしているかもしれません。入浴はすごいパワーを秘めていて、シャワーのパワーとは比較になりません。ただ「体をキレイにする」というメリット以上の恩恵を享受することが出来るのです。
とは言っても「時間がもったいない」と答える方もいるでしょう。一見すると「湯船に浸かる時間」・「お湯を溜める時間」・「浴槽の清掃時間」など、多くの時間が消えていきます。しかしこの投資時間は、後に巨大な時間となって自分に返ってきます。目先の時間をケチると、逆に多くの損失時間を生み出す。お風呂の効用を学んで、より良い生活を手にしましょう。
では、本題となる入浴の効用を4つご紹介します。
血流改善効果
入浴の効用1つ目は「血流改善効果」です。
血流改善効果とは、血管が拡張して血液の流れが活発になり元気になること。メカニズムとしては、2つの要因があります。1つ目は、湯船のお湯により体が温まって血流改善へ向かうこと。2つ目は、静水圧によって全身が適度なマッサージを受けて血流改善へと向かうことです。
血液が体内を巡れば、新陳代謝が活発になります。まず動脈が全身に必要なものをお届けする。具体的には「酸素」・「栄養分」・「ホルモン」・「免疫物質」など。そして静脈が不要なものを回収します。具体的には「二酸化炭素」・「疲労物質」・「老化物質」など。そして細胞を若々しく保つことと、肩こりや足のむくみなどの解消へと繋がる。
肩こりの原因は、血行不良と筋肉疲労ですが前者を解消してくる。そして足のむくみの原因は、重力により足に血液が溜まること。この血液を心臓に戻してくれるのです。そして元気になった体は作業効率を上げて、多くの時間創出に繋がるのです。
筋肉弛緩効果
入浴の効用2つ目は「筋肉弛緩効果」です。
筋肉弛緩効果とは、緊張している筋肉を緩ませて筋肉自体を休ませること。毎日の生活の中で、筋肉は地球の重力と常に戦っています。筋肉という組織が緊張状態をつくって重力の相手をしてくれるおかげで、私たちはこの地球で動くことが可能となるのです。そして水中では、重力が10分の1程度まで減少します。つまり50Kgの人なら5Kgの重さになる。そうなれば筋肉はとても楽になりますよね。
しかし多くの方が、筋肉を働かせるだけ働かせて休ませる時間を与えない。筋肉から見れば、ブラック企業の社長と私たちは同じです。恩恵を与えてくれた筋肉に、こちらも恩恵というGIVEを返しましょう。すると筋肉は、活気ある健康的な生活を私たちに送り届けてくれるのです。
免疫力向上効果
入浴の効用3つ目は「免疫力向上効果」です。
免疫力向上効果とは、細菌やウイルスに負けない体をつくることです。免疫力が低下する理由として、鼻や喉の粘膜が乾燥するという事象が挙げられます。だからこそ冬は、多くの人が風邪を引くのですね。そして湯船にお湯を溜めれば、シャワー以上に浴室の湿度が高い状態がつくれる。湯船の蒸気により、鼻や喉の粘膜に湿り気を与えることも可能でしょう。
重度な風邪を引けば、有限な人生の時間の一部を捨てるのと同義です。また軽度の風邪でも、作業効率や幸福感は低下するので時間を捨てています。健康には気を使い、未来の自分の時間を守りましょう。
自律神経切替効果
入浴の効用4つ目は「自律神経切替効果」です。
自律神経切替効果とは、交感神経優位から副交感神経優位の状態に切り替えること。私たちは日中に、交感神経優位の状態になり体が活発に動きます。そして夜になると、疲れを癒やすために副交感神経優位の状態になり体を休ませるのです。
つまり夜にTV・スマホの快楽に溺れて交感神経優位にすることは、明日以降の疲労とのトレードオフの幸せということですね。
そして湯船に入浴剤を入れることにより、浴室が良い香りで包まれます。香りには副交感神経を優位にする効果があるので、1日の切り替えスイッチとして活用してみてください。またラベンダーの香りには、睡眠に良い影響を与えることも分かっています。是非活用しましょう。
最後に
本日は「お風呂の効用」についてのお話、いかがでしたか?
もし時間が欲しいという理由で入浴を拒んでいるのなら、それこそ最大の落ち度です。入浴するから体が元気を取り戻し、明日から最大のパフォーマンスと幸福感で毎日を生きられる。だからこそ多くの時間が、倍以上となって返ってくるのです。全てのことに言えますが、目先の瞬間的快楽をとるか、長期的な慢性的快楽をとるかの2択です。この事実を入浴にも活かしていきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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