本日のテーマは「視野転換ルール」のお話です。
前記事では、社会性欲求を満たすために「自分中心の視野」から「他者関心の視野」へ転換することをオススメさせて頂きました。転換を実践すると、生きる上での感情ベースが「怒り」から「慈愛」の気持ちに変化して、孤独とは無縁のストレスフリーが可能となるのです。
そして「抽象的な大枠」を学んだ後に行うことは、次のステップ「具体的な行動」を学ぶこと。そのための視野転換ルールを3つご紹介していきます。
1対象からスタート
視野転換ルール1つ目は「1対象からスタート」です。
いきなり大きすぎる団体に、他者関心の視野を持つと心が折れてしまいます。今まで自分ばかり見てきたのですから、真逆の働きをすれば疲れてしまうのは当然でしょう。なので、最初は1対象にだけ興味・関心を持ってみましょう。少しずつで大丈夫なので、自分のことのように同期させて、慈愛の気持ちを膨らませていくイメージです。
人間を相手にするのがオーソドックスですが、動物や植物でも構いません。相手の立場に立って物事を考え、自分の体の1部のように大切に接していきましょう。そして慣れてきたら、その対象を少しずつ広げていく。「好きな人」→「普通の人」→「嫌いな人」→「自分を嫌っている人」と拡大していきましょう。
複数の意識
視野転換ルール2つ目は「複数の意識」を心がけることです。
1つの団体だけでなく、いくつか複数の団体に他者関心の視野を広げましょう。少数団体への意識だと、その団体の価値観に馴染めなくなってしまえば、とても苦しくなってしまいます。また価値観主導権が団体にある状態なので、自分で価値観を選択することも出来ません。結果的に窮屈という苦しみを生み出してしまい、自己防衛のために自分中心の視野に戻ってしまう。
価値観は自分主導で選択して、その後に同じ価値観の人と仲間意識を持って1つとなる。他者関心の視野を持つには、順番を間違えないようにしなければいけません。性格が合わないと思う団体があるのなら、縁を遠ざけてもいい。対等と仲良しは違うものなのですから。
無限大範囲
視野転換ルール3つ目は「無限大範囲」です。
他者関心の視野のゴールとして、無限大範囲で1つになることを目指しましょう。自分のコミュニケーション範囲だけではなく、「人類」・「動植物」・「地球」・「過去から未来の同じ思想の仲間」に関心を寄せていくのです。
無限大範囲の効用は、主観的貢献感のマインドになることだけではありません。「感謝できる」という別のメリットも生み出すのです。他者への関心の範囲が広いからこそ、些細な恩恵に気づくことが可能となる。
例えば、飲食店で食事をしたとします。「飲食店の従業員」・「食品業者」・「流通会社」・「ガソリンスタンド店員」・「産油国の人」など、多くの人の貢献により自分の幸せが届けられていることにに気づける。私たちは目先の小さな幸せが当たり前になりすぎて、視野狭窄で目に入ってきません。しかし他者への関心を持つことができれば、視野を開放して助けられているというファクトに気づくことができる。
この境地にいきなり到達することは、難しいかもしれません。しかし最終目的地点として、ここを目指していきましょう。
最後に
本日は「視野転換ルール」についてのお話、いかがでしたか?
注意点として「視野を変える」というプロセスは、相当骨が折れる作業であることは忘れてはいけません。なぜなら人は同じ行動をルーティーンで回そうとする性質があり、新しい行動を嫌うからです。
新しい行動は脳の中でも理性を司る前頭前野の労力を多く消費しますが、ルーティーンの作業は他の部位に任せてエコに活動することが可能です。なので失敗したとしても自分を責めずに、何度でもトライ・アンド・エラーを繰り返して視野転換に挑戦していきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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