「10分で答えが出ない」原因&対処法

思考力

 本日のテーマは「10分で答えが出ない原因&対処法」についてのお話です。

 まず、前回のおさらいを軽く述べさせてください。思考には「悩む」と「考える」という2つのプロセスがあり、前者は本質に近づけずに表面を撫でながら知識を巡らしている状態。後者は本質に近づくために表面を掘って知識を巡らしている状態のことです。

 2つの思考プロセスを客観視するモノサシとして「10分での答え」があります。この時間内に答えが出ない人は、表面を撫でて悩んでいるだけです。しっかりと表面を掘って考えている人は、この時間内に小さな解や途中の解が必ず表出するのです。

 本記事では、10分で答えが出ない原因と対処法を2枠に分けて述べていきます。

脳疲労→休む

 10分で答えが出ない原因1つ目は「脳疲労」です。

 本質を見つけるために知識を巡らしたとしても、脳が疲れている状態では自分の能力を最大限発揮することが出来ません。すなわち深堀りできずに表面を撫でるために時間と労力を使ってしまい、力尽きて徒労感を抱えてしまいます。この一連の流れを繰り返すことで、思考すること事態を放棄する人間になってしまうのです。

 脳疲労の対処法としては「休む」ことが重要です。疲れている状態で空回りばかりでも、元気な状態なら簡単に深堀りできるということは大いにしてありえます。その事から10分以上経っても糸口が全く見えないのであれば、思いきって休みましょう。

 ここで注意するポイントとしては「悩んでいたい欲求」と同期しないこと。極限の脳疲労では、強制的に思考停止して休むことが可能となります。しかし中途半端な脳疲労は、悩んでいたい欲求が浮かび上がるのです。この瞬間的快楽に飛びつけば、ただ表面を撫でるという同じ失敗経験を繰り返すだけ。自分の欲求を第三者のように観察して、理性の力で休むという選択が出来るように鍛錬していきましょう。

無知→勉強

 10分で答えが出ない原因2つ目は「無知」です。

 どんなに本質到達を目指したとしても、答えを出せる知識を前提として持っていなければ深堀り出来ません。すごく頭が冴えていても、10分で答えが出せないのであれば「自分は無知なんだ」と客観視することが第1STEPでしょう。この事実を知らずにただ知識を巡らしても、あなたの未来は徒労感と自己嫌悪だけだからです。

 無知の対処法としては「勉強」すること。あなたの目先の課題は「思考する」ことではなく「勉強する」というプロセスなのです。まずは知識の吸収に意識を向けて、思考するのはその先です。そして度々、現在の知識量で深堀りできるか試してみる。まだ出来ないのであれば勉強に戻る。この繰り返しです。

 少し余談になりますが、勉強するときのポイントは「ニュートラルなインプット」です。自分に都合の良い情報だけを集めるのではなく、全ての1次情報(客観的事実)と2次情報(客観的事実への個人的見解)を吸収する。情報をただ鵜呑みにしないとは、正反対の位置にある2次情報を自分の頭で巡らすことによって、初めて可能となるのです。

最後に

 本日は「10分で答えが出ない原因&対処法」のお話、いかがでしたか?

 まずは自分がなぜ10分で答えが出せないのか、悩んでしまうのかを知ること。自己洞察こそが最初の課題です。そして原因が分かれば、適した対処法を実践していくだけですよね。本記事の内容が、少しでも多くの方の深い思考への手助けになればと心から願っております。

 本日はご精読ありがとうございました。

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