本日のテーマは「嫌悪ルート3選」というお話です。
対人関係トラブルの火種となる要素に「嫌悪」という感情があります。自分主導か相手主導か、どちらかに嫌悪という感情が芽生えれば非言語で必ず伝わります。そして近い未来、お互いが嫌悪感に満ちた対人関係が完成してしまうのです。
1度、嫌悪の対人関係が出来上がってしまえば、そこから脱出することは容易ではありません。そうならないために「嫌悪」という感情を正しく理解しなければならないのです。
では「嫌悪ルート」を3つ紹介していきます。
期待ルート
嫌悪ルート1つ目は「期待ルート」です。
期待ルートとは、他人に対して過度な期待を持ち、それが裏切られたことにより嫌悪が生まれること。
①相手への甘え
期待するまでのプロセスは、きっと友好的な対人関係を結ぶことが出来たはずでしょう。しかし仲良くなったことにより、相手に対して甘えの感情が出てくる。「これくらいは行ってくれるよね」・「出来て当たり前だよね」という、自分の尺度で相手を測り始めるのです。
しかし「気を配る度合い」や「善悪の価値基準」などは千差万別。期待が裏切られる可能性は高く、嫌悪の対人関係という事象は必然へと繋がります。
②嫉妬・軽蔑
期待が裏切られると、その相手に対して「嫉妬」や「軽蔑」が生まれます。基本的に人間は、自分と同じレベルに近い人と群れをつくります。能力格差が開きすぎると、人は群れることに意義を感じないのが普通です。
そして少し上の能力を持つ人が、期待に応えてくれないのであれば「嫉妬」の感情が生まれる。少し下の能力の人が、期待に応えてくれないのであれば「軽蔑」の感情が浮かび上がる。そしてそれが肥大化して「嫌悪」になるのです。
拒絶ルート
嫌悪ルート2つ目は「拒絶ルート」です。
拒絶ルートとは、他人に対して拒絶の気持ちを持ち、それでも関わらないといけないときに嫌悪が生まれること。
①現代社会・日本学校教育
動物の本能として拒絶の感情を持てば、普通はコミュニケーションを取りません。しかし現代社会では、学校や会社の関係上で仕方なく縁を切れないこともシバシバ。また日本の学校教育で「みんな仲良く」という価値観を刷り込まれるので、その方向性へと頑張ってしまう。その頑張りが嫌悪を膨張させてしまうのです。
では、ここから拒絶の原因を2つ覗いていきましょう。
①生理的拒絶
拒絶の原因1つ目は「生理的拒絶」です。
どうしても駄目という本能的な感情、つまり遺伝子的な問題も孕んでいます。また清潔感のなさなど、不衛生の側面から浮かび上がってくることもあるでしょう。つまり動物の勘が働き、物理的距離を縮めたくないと反応してしまっているのです。
③価値観相違
拒絶の原因2つ目は「価値観相違」です。
人は特定の価値観という共通項で群れを形成します。最初から価値観が離れすぎていれば、拒絶するのは明らかです。上記の「期待ルート」でも、結局は価値観相違が原因で嫌悪が生まれる。これが「嫌悪ルート」では、相手を吟味しなくても最初から分かってしまっている状態。仲良くなるというプロセスを飛び越えているだけで、同じ種類の嫌悪とも言えるでしょう。
察知ルート
嫌悪ルート3つ目は「察知ルート」です。
察知ルートとは、相手が自分のことを嫌っているなと感じたときに、相手に対して嫌悪が生まれること。
①返報性の本能
察知ルートの根拠として「返報性の本能」があります。
相手のことを好きだと認識していたとしても、その相手が自分を嫌いというオーラを漂わせていれば、好きという認識の維持は難しいでしょう。なぜなら人間は「好意・搾取・譲渡・信頼・嫌悪」など、全ての感情を返したくなってしまうから。
②嫌悪のキャッチボール
そして嫌悪のキャッチボールが始まる。
具体的には、「期待ルート」や「拒絶ルート」を辿った相手が嫌悪ボールを投げます。そして自分も、返報性の本能から嫌悪ボールを投げ返す。行動が伴えば価値観は変化します。返報性で投げ返した初期の嫌悪ボールでは、まだ自分は相手が好きという気持ちが残っているかもしれません。しかし、次第に潜在意識も相手への嫌悪で埋もれていってしまうのです。
③被害者意識からのスタート
また被害者意識で、嫌悪のキャッチボールを自分から始めることもあるでしょう。
相手は自分を嫌いと思っていなくても、被害者意識で嫌っていると勘違いしてしまう。そして誤りの察知により嫌悪ボールを投げてしまうのです。すると相手も察知ルートから、自分に対しての嫌悪を持つようになる。「勘違いの嫌悪」が「本物の嫌悪」となることはよくあるお話です。
最後に
本日は「嫌悪ルート3選」というお話、いかがでしたか?
嫌悪という感情が溢れかえった対人関係から抜け出すためには、どのようなプロセスで嫌悪が生まれるのかを知ることが最初のSTEPです。知識を心に留めて、実際のシチュエーションで客観視から始めましょう。
次回の記事では、嫌悪キャッチボールの対策法をご紹介します。楽しみにして頂けると嬉しく思います。
本日はご精読ありがとうございました。


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