1日の旋律を奏でる

生活習慣

 本日のテーマは「1日の旋律を奏でる」というお話です。

 前回、健康維持の活動を手にするために「概日リズム」の重要さを紹介させて頂きました。本記事でも引き続き、概日リズムについての内容です。

 概日リズムの理解をさらに深めて頂きたく、イメージを持ちやすいように「オーケストラ指揮者」の比喩を使ってお話していきます。比喩によるイメージにより、多くの方が生活習慣改善のアウトプットに繋がれば嬉しいなと感じます。

比喩の効用

 まず「比喩の効用」についてです。

①比喩

 比喩とは、「類似」または「関連性のある他の事柄」を借りて表現することをそう呼びます。もう少し言葉を分かりやすく噛み砕くと、新しいものを知るときに、自分が知っている他のものに重ねながら理解することです。

 学習時に「自分にとって未知なる知識」に触れるとき、人間はイメージが全く持てないことから苦労します。ですが「自分が知っている知識」との関連性とともに勉強すると、新たな分野でもスーッと頭に入ってくるようになるのです。そのことから「自分の学習時」や「人への説明時」にも積極的に活用していきましょう。

②アイデア出し

 ここまでの話を聞いて、「アイデア出し」について想起した方もいるのではないでしょうか?

 「アイデアづくりの習慣」という記事でも、関連付け探しの重要さを述べています。つまり関連性は「インプット・アウトプット」・「アイデア出し」と、様々な状況で重宝される必要不可欠な意識なのです。関連性が有効な理由として、「シナプスの可塑性」という脳神経科学の知識があります。本日は割愛しますが、後々は記事にすることも考えているので、楽しみにして頂けると嬉しいです。

概日リズム→オーケストラ指揮者

 では本題のお話です。「概日リズム」を「オーケストラ指揮者」に比喩して、前回内容の復習をしていきましょう。

①時間帯・ホルモン→リズム・音

 まず「時間帯・ホルモン」を「リズム・音」で表します。

 概日リズムは、24時間少しの周期で変動して、決まった時間帯に特定のホルモンの増減を調整してくれます。そのおかげで私たちは、健康維持を守りながら1日の活動を円滑に進めることが可能となるのです。

 この事象はオーケストラ指揮者に合わせて、決まったリズムに特定の音を乗せていくとこに類似しています。正しく音が乗せられた演奏は、心地よい旋律を奏でて1曲を演奏することが可能となるのです。

②日光→最初のタクト

 次に「日光」を「最初のタクト」に比喩しましょう。

 起床後1番に日光を浴びると、概日リズムがリセットされて1日の活動が円滑になります。これは指揮者が最初のタクトを振ると、演奏スタートがスムーズに始まって1曲の旋律が美しくなることにとても似ています。1日のスタートが狂えば、健康維持を保てずに幸福感や作業効率は著しく悪化する。その事象と同じように1曲の演奏もスタートで失敗すると、聴衆の脳内に1曲通して残り続けます。

 この比喩から学べることは、どんなに忙しかったとしても「日光を浴びる」という習慣だけは守らねばいけないということですね。

最後に

 本日は「1日の旋律を奏でる」というお話、いかがでしたか?

 オーケストラ指揮者が指揮を放棄してしまえば演奏自体がおかしくなるように、概日リズムが狂えば1日の身体・精神もおかしくなってしまう。だからこそ、概日リズムを保つ意識だけは絶対に忘れないように心掛けましょう。そしてあなたの1日を素晴らしい旋律で奏でてみてください。

 本日はご精読ありがとうございました。

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