本日のテーマは「ショートスリーパーは遺伝です」というお話です。
自己実現や他者貢献を目指して「ビジネス・自己投資・趣味」に注力している人であれば、1度は「時間の少なさ」という悩みを感じたことがあるのではないでしょうか?
そんな中、巷で「短眠法メソッド」のメリットが囁かれます。その内容の中では3時間睡眠であったとしても、健康的で最大のパフォーマンスがあげられるという知識です。魅力的に映る内容ですが、わたくし個人の考えとしては懐疑的な意見を持っています。ショートスリーパーはあくまで遺伝的なものという見解です。
では、ショートスリーパーと遺伝の関係を深堀りしていきましょう。
時計遺伝子群の変異
最初に「時計遺伝子群の変異」についてのお話です。
時計遺伝子群とは、概日リズムを司る遺伝子群の総称のこと。この遺伝子たちにより、特定の時間に目が覚めたり眠くなったり、時々に合わせたホルモンが分泌して健康維持を果たします。しかし時計遺伝子群に変異が起きると、概日リズムの活動が「無周期・短周期・長周期」へと変化します。これが俗に言う「ショートスリーパー」・「ロングスリーパー」という事象です。
ショートスリーパーの場合、6時間未満の睡眠であるにも関わらず、反応が敏捷になって睡眠欲もあまり感じずに活動することができる。歴史的偉人に、ショートスリーパーの人がいることも納得がいきますよね。
短眠法メソッドはNG
このことから一般の遺伝子の方は「短眠法メソッドはNG」でしょう。
3時間睡眠で健康的に活動できるというのは、ショートスリーパーという遺伝的な要素のおかげです。通常の遺伝子をもつ平均的な人が真似をしたところで、長期的には心身を滅ぼしかねません。
もちろん、ショートスリーパーの遺伝子を持つ人がマジョリティに合わせて、多くの睡眠時間を取る必要はないでしょう。そのような恵まれた遺伝子の人は、短眠法がハマる場合も存在します。ただ1つの情報を鵜呑みにして、通常の遺伝子の人が自分に合わない道へ進まないように。いくつかの情報を精査して、真実に近いところへ辿り着く努力をしていきましょう。
短眠法メソッドで説明される根拠には、エビデンス(科学的根拠)が提示されていません。もちろん、エビデンスも現段階の科学の統計学であり真実ではありませんが、個人の主観では1番真実に近い可能性があるものと認識はしています。
短眠と短命の関連性
最後に「短眠と短命の関連性」のお話です。
ショートスリーパーの時計遺伝子を持つ人は、短命であるという可能性が示唆されています。もちろん根拠があるものではなく、あくまで可能性のお話です。では、なぜこのような可能性が示唆されたのでしょうか?可能性示唆のトリガーを2つご紹介しましょう。
①ショウジョウバエの実験
可能性示唆のトリガー1つ目は「ショウジョウバエの実験」です。
ショウジョウバエは、黄色の体に赤い目をしたコバエのこと。食品の匂いに誘引される性質があり、台所でよく目撃されます。
そして人間がショウジョウバエに対して薬物を使い、時計遺伝子を人為的に突然変異させました。結果的にショウジョウバエはショートスリーパーになるのですが、他のハエたちに比べて早く亡くなってしまったそうです。
②ナポレオン・ボナパルト
可能性示唆のトリガー2つ目は「ナポレオン・ボナパルト」です。
フランス革命の英雄と称されるナポレオンは、3時間程度の睡眠で平気だったといわれるショートスリーパーでした。しかし彼は胃潰瘍で苦しみ、51歳の若さで逝去しています。そして解剖所見では、胃に初期のガンが見つかったとも言われています。
ショウジョウバエやナポレオンの事例により「時計遺伝子変異と短命」との関連性が証明できるわけではありません。ただこのような事例があることもファクトで「ショートスリーパーは短命である」という仮説が生まれたのでしょう。
最後に
本日は「ショートスリーパーは遺伝です」というお話、いかがでしたか?
私が様々な情報を見聞きして、思考を巡らした結論としては短眠法に対して懐疑的です。ただ重要なことは「自分の頭で考えて行動を選択すること」だと思います。本記事の内容も吟味するための一要素として抜き取り、睡眠に対しても行動を自ら選択すべきです。そして精査した先に、私と同じ意見を持ってくれたのなら「睡眠時間の確保」や「朝と夜のルーティーン」への仕組みづくりを施し、お互い自己成長の道を歩みましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
コメント