2次情報を鵜呑みにしない

思考力

 本日のテーマは「2次情報を鵜呑みにしない」というお話です。

 豊かな人生を送るために、必要なことが2つあります。それは「搾取から身を守る術を手にする」ことと「幸せな主観を自分で作り出す」ことです。そのための具体的アクションとして、絶対に2次情報を鵜呑みにしてはいけません。

 では、2次情報とは一体何なのでしょうか?2次情報というワードを始めて聞く人にも、既に知っている人にも、有益なモノが届けられるように深堀りしていきます。

2種類の情報

 まず情報には大枠で「2種類の情報」が存在します。

 その情報の名は「1次情報」と「2次情報」です。

①1次情報

 1次情報とは、客観的な数字や事実のこと。

 例えとして「学校のプールの長さ」が挙げられます。プールの長さは、25メートルという数字が基本的なモノですよね。これは誰が計測しても同じものであり、変えられない数字です。また「アメリカ同時多発テロ事件」も1次情報の1つです。2001年9月11日にテロが起こったという事実は、誰が見ても同じ出来事。人によって見解が変わらないものであり、客観的なファクトなのです。

②2次情報

 それに対して2次情報とは、特定の人が導き出した見解のこと。

 客観的な数字や事実となる1次情報を観察して、個人それぞれが主観として生み出したお話とも言えます。例えば「甘いお菓子により、血糖値スパイクが起こる」という1次情報の見解を見ていきましょう。Aさんは「後の低血糖に繋がり、集中力が阻害されるので自制する対象だ」と述べました。しかしBさんは「健康を害さない程度に、快楽を楽しみとして享受すべきだ」と述べます。同じ1次情報を見ていても、それぞれ描く物語は全く別のモノとなるのです。

マスメディアの操作

 次に「マスメディアの操作」という視点でのお話です。

 2次情報を鵜呑みにしてしまう人の、1番の被害事例こそマスメディアに操作されてしまうこと。TVや新聞などのマスメディアは「商売」の一貫であり、1番の目的は「利益を生み出す」ことです。そのために視聴率UPを目指しますし、宣伝費を求めて様々な商品・サービスを紹介しています。そしてこれらの目的を達成するために、マスメディアにはある2つの仕掛けが施されています。

①2次情報という物語

 マスメディアの仕掛け1つ目は「2次情報という物語」です。

 TVや新聞などのマスメディアにとって、宣伝依頼してくださる企業は大切な顧客です。そのお客様にとって「不都合な1次情報」は絶対に流しません。また彼らが得するための「2次情報の物語」を生み出して、真実のように流しつづけるのです。

 つまり2次情報を鵜呑みにしてしまうことは、自分にとってマイナスの結果を与える物語を信じることと同義です。搾取されていることにも気づけず、他人の幸せのために自分の人生を生きてしまうというわけですね。

②不安を煽る

 マスメディアの仕掛け2つ目は「不安を煽る」ことです。

 人間はネガティビティ・バイアスという、ネガティブな事柄に気づきやすいという偏りの視野を持ち合わせています。ポジティブな事柄は視野狭窄で気づかずに、ネガティブばかりに気づいてしまう。これが目先の幸福に気づけず、ないものばかりを渇望する人間の性なのでしょう。

 そしてマスメディアはその事実を理解して、ニュース番組などへ意図的に不安要素を施します。なぜならポジティブな事柄ばかり流しても、本能的に反応しないので見てくれない。しかしネガティブな事柄を流せば、本能が刺激され不安を感じて無意識にニュースを見てしまう。するとTVは視聴率や宣伝費で稼ぐことができますよね。

 本当の怖さはここからです。ニュースを受動的に見た人たちは、知らぬ間にネガティブな考えを復習するトレーニングを行っています。脳の思考回路にネガティブの癖がついていき、最終的にはネガティブな自分というアイデンティティを確立してしまうのです。時間という価値を提供して彼らの利益を生み出すだけでなく、それ以外の有限となる大切な時間もネガティブに汚染されてしまうということですね。

最後に

 本日は「2次情報を鵜呑みにしない」というお話、いかがでしたか?

 豊かな人生を送るためには、絶対に2次情報を鵜呑みにしてはいけません。他人が述べた正解をただ信じていれば、その人にとって都合の良い行動や価値観に促されてしまう。

 もちろん慈愛溢れる人が「多くの人に幸せになって欲しい」という想いを持ち、2次情報を流す事例だって存在するでしょう。ただ自分の頭で考えず他人任せに生きることは、自分の幸福を運に任せることと同義ですよね。

 次回の記事では、目の前の情報に対して深い理解度を持ち、自分の頭で取捨選択できるようになるための「リテラシー」のお話をさせて頂きます。楽しみにして頂けると嬉しいです。

 本日はご精読ありがとうございました。

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