本日のテーマは「勉強は身長を伸ばす」というお話です。
勉強を習慣化している人は、身長を伸ばしながら、自分が見える世界を広げることが出来ます。もちろん、本当に身長が伸びるわけではありません。これはあくまで比喩表現であり、勉強で得られる「視野」を「身長」に例えています。
「1の世界」しか見えていない状態と「10の世界」が見えている状態では、自分が描き出す価値観も変わってくる。すると目先の行動や、先にある結果も刷新されていくのです。本記事では「視野と身長の比喩」を使い、具体的に世界の見え方がどう変わるのかお話していきます。
「視野・欲求・時間」の関連性
まずは「視野・欲求・時間」の関連性についてのお話です。
視野とは、全体を俯瞰・客観視する力のこと。自分の主観や現在の状況などを、低い位置から見るのではなく、高い位置から広い範囲で捉えます。
欲求とは、人間が感じる快楽や恐怖・不安の感情のこと。「甘いものが食べたい」・「老後が不安だ」と湧き上がってくる本能的なモノです。
時間とは、自分と未来・過去との心理的距離のこと。心理的距離が近ければ、過去の歴史と現在との繋がりを自分事のようにイメージしたり、遠い未来に対しても深く考える傾向があるでしょう。逆に心理的距離が遠ければ、現在に近い範囲でしか物事を考えられません。
これら3つは相関関係があり、密接に繋がり合っています。視野が広がれば、欲求への意識も「目先のモノ」ではなく「長期的なモノ」に目がいくようになる。つまり瞬間的快楽や恐怖心に強くなる。また視野拡大は、時間の見方にも影響を及ぼします。高い視野から時間を眺めたほうが、「現在」と「過去・未来」をリンクして考えやすいのです。具体的には遠い100年先を描いたり、過去の歴史に興味・関心を抱いたりするといった具合です。
だからこそ勉強する人は「快楽・恐怖・不安」などの瞬間的欲求に強くなり、遠い過去から学んで、先の未来が良くなるように現在の活動を選択できるというわけですね。
「身長・壁・土地」の比喩
ここからは「身長・壁・土地」に比喩して見ていきましょう。
「視野・欲求・時間」という抽象的で目に見えないモノだと認識しにくいですが、「身長・壁・土地」という具体的な目に見えるモノに例えると、イメージが容易になると思います。
まず視野は「身長」に例えることができます。勉強すれば視野が広がるように、大人に成長していけば身長が伸びていくのです。
そして欲求は「壁」です。目の前に出現する快楽・不安・恐怖の欲求は、私たちの目の前に壁をつくります。身長が高ければ壁の向こう側を見渡すことも可能ですが、身長が低ければ自身の視野範囲は壁だけです。すると人生の目的を「瞬間的快楽」や「不安・恐怖の払拭」に置きがちになるのです。
時間は「土地」に比喩できます。壁の向こう側には土地が広がっており、この大地は遠い未来と同じです。身長が低いと壁の中にある隣接の土地しか見ることができませんが、身長が伸びれば壁の外にある広大な大地を見渡すことが可能となる。これは視野が狭ければ「瞬間的快楽」や「不安・恐怖」に自身の精神をハイジャックされて、近い未来しか考えられない。しかし視野が広ければ、瞬間的快楽の先の未来が見えるようになることと全く同義なのです。
最後に
本日は「勉強は身長を伸ばす」というお話、いかがでしたか?
身長を伸ばして遠くの未来を俯瞰するのか、そのままの身長で近い未来を考えるのか、これらに絶対的な答えはありません。ただ歴史的偉人や仕事の成功者には視野を広く持っている人が多く、身長が高い巨人族ばかりです。だからこそ100年以上先の人類の幸せのことまで考え、文明の発達の一助になろうという意識を持つのでしょう。
私の考えとしては、身長を伸ばすことに肯定派の意見を持っています。なぜなら、その過程で色々な物事に触れて好奇心が満たされるから。この営みは、心が時めく体験のオンパレードです。この体験を多くの方に味わって頂きたいですし、共感しあえる仲間が欲しいとも思っています。是非、一緒に今まで見たことのない世界に旅立ちませんか。
本日はご精読ありがとうございました。
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