2つの価値「お金と時間」

マインド

 本日のテーマは「2つの価値・お金と時間」のお話です。

 前記事でお金というフィクションにより、人が集団で協力することが出来るようになったというお話をさせて頂きました。本記事では虚構となる額面上の価値「お金」と、有限で目の前に存在する実質的な価値「時間」を比較していこうと思います。

時間という価値

 まずは「時間という価値」について吟味していきましょう。 

 時間とは、目の前に広がっている客観的な事実です。あなたが今この瞬間を「生きている」ことや「何かしている」という事象は、全て時間があるからこそ出来ること。そしてこれは無限ではなく有限であり、終わりがあるモノなのです。

 「Time is money」という言葉がありますが、日本語に訳すと「時は金なり」です。時間はお金と同じくらい価値があるもので、非常に大切なモノ。いや、それ以上かもしれません。お金という額面上の価値は人が作り上げた妄想であり、みんなが同じ妄想の世界を信じているからこそ成り立ちます。しかし時間は、目の前にファクトとして広がっているのです。

 その証拠に、動物はお金に全く価値を感じませんが、「生きていること」や「何かをしている」という時間には本能的に価値を抱いています。だから生命を維持しようとするし、自分の要求を非言語で現すのです。

労働は価値提供

 次に「労働は価値提供」であるという事象についてです。

 労働することを深堀りすると、相手に価値提供するという答えに行き着きます。つまり「労働で生み出した価値」と「お金という額面上の価値」の等価交換をしているのです。雇われで働いている人は、成果を出しても出さなくても「時間」に対してお金が支払われます。そのことから「労働は価値提供」という客観的事実を認識しにくいのかもしれません。しかし、これは全ての労働に当てはまる真理です。

 雇われの人は「時間・命・労働力という価値」を「お金という額面上の価値」と等価交換しています。有限の70~100年程の命を享受する時間、その時間を労働力へと変換してお金を受け取っているのです。

自己投資の重要性

 最後に「自己投資の重要性」を述べて締めていきます。

 時間という、実質的な価値を守るためには「自己投資する」ことは必須作業です。自己投資するからこそ「スキル」・「商品・サービス」・「仕組み」を、後々に具体化することが可能となる。

 スキルがあれば「時間という価値」にお金が支払われるのではなく、「自分だけの能力という価値」にお金が支払われます。また商品・サービスを1度作り出せば「作り出したモノという価値」にお金が支払われるので、時間やスキル以上の対価を生み出すことも可能です。

 最後にお金を生み出す仕組みを構築できれば、あなたは何も価値を生み出さすにお金が入ってくる状況がつくれる。経営者の人が商品・サービスを大量生産で流通させる仕組みをつくったり、投資家が多大な資金によりインデックスファンドの長期投資でお金を生み出すことは、これを具体化した事実でしょう。

 そして軍資金により、経営者はさらに上の商品・サービスを目指し、投資家はそれらの経営者を応援するための支援をすることができる。経営者・投資家ともにWin-Winでお金を増やしていき、お互いがお金を膨張させながら自由な時間も獲得するのです。そしてこの領域に達するには「自己投資」こそ最大の鍵となるのですね。

最後に

 本日は「2つの価値・お金と時間」というお話、いかがでしたか?

 お金を「貯蓄」・「増やす」ことを目的とし、生きている人は多いと思います。しかし1度、時間の価値についても考えてみてください。すると自分の心が時めく価値観に時間をかけたとき、人間は多幸感を感じるという事実に気づけます。自分の深い位置にある価値観が何を求めているのか吟味して、信念に従って生きる人が増えて欲しいなと思います。

 もちろん「お金」という額面上の価値が、自分の人生の目的なのだと気づく人もいるかもしれません。自分が深く自問自答した先の答えなら、そこに向かって真っ直ぐ進む。しかし思考停止からみんなが求めているという理由で、お金にしがみつく所からは抜け出して欲しいなと思っています。

 本日はご精読ありがとうございました。

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