本日のテーマは「気分瞬時転換法」のお話です。
誰もがネガティブ気分ではなく、ポジティブ気分で毎日を過ごしたいとお考えでしょう。なぜならネガティブ気分は、目の前の世界を苦しみへと変貌させるから。頭では楽しい気分がいいと分かっていても、無意識に苦しみの視野を作動してしまう。人はそんな落とし穴にハマってしまいます。
もちろんネガティブ気分にもメリットもあり、危険回避の一助になったり、脅迫的な作業によって後の大きな成果に繋がることもあるでしょう。しかし、私はたった1度の70~100年という有限の人生なのだから、楽しみの色を増やしていきたいなと思っています。
ここからはネガティブ気分をポジティブ気分に、瞬時に転換する方法を3つご紹介していきます。それは「登山選択法」・「言葉置換え法」・「刹那集中法」です。
登山選択法
気分瞬時転換法1つ目は「登山選択法」です。
登山選択法とは、目先の登る山を考えて選択することをそう呼びます。
登る山を決めるといっても、山登りをしようと述べている訳ではありません。比喩として、人生の「目先の目標」を登山の「今日登る山」に例えているのです。人生の進むべき道のりが決まっていなければ、どうしてもネガティブ気分が多くの比率を占めてしまいます。ポジティブ気分を味わうためには、頑張ろうと思える目標は必要不可欠でしょう。
そして目先の目標を定めることは、即効性のある快楽が得られます。なぜなら快楽物質ドーパミンは、目標達成の瞬間だけではなく目標計画でも分泌することが出来るから。つまり計画というイメージで喜びが感じられるので、ポジティブ気分転換には合理的な方法なのです。
もし人生で苦しいことが多いと感じているのなら、目先のアクションプランは目先の山を選択すること。その瞬間にあなたはドーパミンの快楽を手にすることができ、ネガティブ気分を一掃できる。もちろんイメージの快楽で終わってしまう「ポジティブ思考の罠」にハマらず、次の段階の行動にも繋げて欲しいと個人的には思います。ただ「ポジティブ気分に切り替える」という目的達成だけなら、難易度は非常に低いのです。
言葉置換え法
気分瞬時転換法2つ目は「言葉置換え法」です。
言葉置換え法とは、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に置き換えること。
「言葉を変えるだけで、気分が変わるわけないじゃないか」と猜疑心を持つ人も多いかと思います。しかし、言葉には魔力が含まれているのです。人間には一貫性欲求があり、思考・行動・言動を無意識に合わせようという力が働きます。なぜなら支離滅裂で言葉と行動が伴っていない人は、周りから信頼されないから。またそんな自分を好きになれず、自己肯定感が下がってしまうから。この一貫性欲求を逆手にとり、ネガティブ一色の気分をポジティブ気分へと変容させるのです。
嘘であったとしても、目の前の出来事にポジティブな言葉を与えてみてください。すると言葉に引っ張られて、思考もどんどん変化していくはず。例えば「失敗」したときに「良い経験をした」と述べれば、次はこの経験を活かそうという気持ちにもなるでしょう。「苦しみという感情」に対して「自己成長するチャンス」と言葉にすれば、苦しみは自分の変革を促してくれる先生と認識できるかもしれません。
他にもスポーツ・音楽などの実践場での「緊張」に対して、「ワクワクする」と言い換える。同じ興奮の感情でも「ネガティブ・ポジティブ」のどちらで捉えるかで、パフォーマンスに大きな影響の差異を生み出します。たかが言葉と安易に考えず、ポジティブ言葉を使う習慣をつけていきましょう。
刹那集中法
気分瞬時転換法3つ目は「刹那集中法」です。
刹那集中法とは、今この瞬間に意識を向けること。
ネガティブ気分の源泉は、過去や未来への想像から創出することも非常に多いです。「過去の嫌な経験」・「未来に感じる不安」など、頭の中を揺蕩います。しかしあなたが生きている世界は「目の前の現在」です。過去はもう消えてしまった世界であり、未来はまだ起こっていない妄想の世界でしかありません。だからこそ刹那に集中して、今の喜びに気づきましょう。
苦しみの事象がない0の現在から、自分で苦しみという妄想を作らないように努めます。とは言っても「未来への不安を、怖くて払拭できないよ」という方もいるでしょう。そんな方へ向けて、「今、ここに集中する」ために役立つデータを紹介します。それは米国・ミシガン大学の調査です。
大学の調査では「心配事の80%は起きず、16%も準備すれば起こらない」と統計で表されています。もし未来に不安を感じるなら、あなたはリスクヘッジの準備という現在にだけ集中する。そして後は「ケ・セラ・セラ」という気持ちで、今を楽しく生きましょう。なぜなら対策さえしっかりすれば、96%の不安は現実化しないのですから。
最後に
本日は「気分瞬時転換法」のお話、いかがでしたか?
人間は無意識だとネガティブ気分で脳内が充満しがちですが、転換の努力を放棄しないように心掛けましょう。ただ本能のまま思考しても、ネガティブの悪循環にハマって一生苦しいままです。また心と頭は密接な関わりがあるため、認知機能も大幅に下落します。気分瞬時転換法を試しながら、ポジティブ気分の比率を増やして、プラスの循環を目指してみてはいかがでしょうか。
本日はご精読ありがとうございました。
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