デイリータスクの作り方Part2

マネジメント

 前回に引き続き、本日のテーマも「デイリータスクの作り方」です。

 まずは仕事や勉強の道標として「最終ゴール」を明確化して、逆算思考で「マイルストーン(中間ゴール)」を設定します。これだけでも生産性への効果は絶大なのですが、最後の一押しとしてデイリータスクの作り方にも気を使います。

 前記事からデイリータスクの作り方を4ポイントご紹介していますが、本章でご紹介するポイントは後半2つです。それは「質問型ToDo」と「キャラクター添付」です。

質問型ToDo

 デイリータスクの作り方3ポイント目は「質問型ToDo」です。

 質問型ToDoとは、デイリータスクの内容を質問文にすること。例えば「ビジネス書の読書」というデイリータスクをそのまま記載するのではなく、問いかけるように「ビジネス書の読書をする?」とリストに記載していきます。

 たったそれだけで効果があるのかと猜疑心も湧くと思いますが、1度実践してみてください。こんな手軽な試みでも、モチベーションに大きな差異があるのかと驚愕すること間違いなし。疑わないこと、それが強さです。

①質問行動効果

 では、なぜ質問文にすると達成率が上がるのでしょうか?

 それは「質問行動効果」が効いているから。質問行動効果とは、やるべきタスクを宣言文ではなく質問文で記載するだけで、行動が行える確率が高くなる現象のこと。質問文にすると大脳辺縁系(感情部分)が、タスクを自分事に感じます。逆に宣言文で記載されたものは、意味を理解できるものの大脳辺縁系は他人事のように感じます。

 そして自分事に感じる質問文は、問いかけられているような錯覚を起こす。そして問いを出されたことに、反射的に答えを求めて動き出す。これがタスクの達成率を上げる仕組みとなります。

②実行意図

 また補助輪的なテクニックとして「実行意図」も施してみてください。

 実行意図とは、タスクに「いつ?どこで?」を記載することにより、モチベーション・達成率を向上させるテクニックです。これらのプラス情報を添えることにより、タスク内容がより具体的なものへと変化します。人間の脳は「抽象」より「具体」を理解する方が得意ですので、自然とモチベーションが上がって作業をこなせるというわけですね。

 具体的には「19時に部屋の机でビジネス書の読書をする」といった具合です。主語に自身の名前を添えると、さらに具体性が増すかもしれません。

キャラクター添付

 デイリータスクの作り方4ポイント目は「キャラクター添付」です。

 キャラクター添付とは、ToDoリストにキャラクターの画像を添付しておくこと。出来れば漫画のように吹き出し部分を作り、そのキャラクターにタスク内容を問いかけられているように作成するのがコツです。私たちは、こんな些細な工夫でも「タスク実行の有無」を投げかけられている錯覚に陥ります。そして自然と反射的にこなすことが出来る。

 キャラクターは、自分が好きなものであれば何でも良いでしょう。「ONE PIECEのルフィ」でも良いですし、「ダックスフンド」などのペット写真でもOKです。文字だけでも私たちは想像力の力でタスクのイメージが発動できますが、やはり画像(キャラクター)の力は偉大なものを持ちます。

 この力を「画像優位性効果」と呼びます。画像優位性効果とは、文字だけで伝えるよりも同時に画像を含めて伝えた方が、記憶に残りやすく理解しやすいという理論です。「百聞は一見に如かず」と言うことわざ通り、文字で何度も聞くより、1度画像として自身の目で見るほうが理解が早いということですね。

最後に

 本日は「デイリータスクの作り方(後半)」のお話、いかがでしたか?

 タスクの文章をただ質問文に変えて、キャラクターをリストの横に添付すれば、あなたは作業へのモチベーションが飛躍することでしょう。お金もかからない方法でモチベーションが上げられるのですから、試さない手はありませんよね。

 前記事でご紹介した「1時間タスク」・「障害対策」と掛け合わせて、「質問型ToDo」・「キャラクター添付」もデイリータスクに含めていきましょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

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