言葉を操る会話術①「傾聴スピーチ法」

文章・プレゼン

 本日のテーマは「言葉を操る会話術・傾聴スピーチ法」のお話です。

 言葉の技術をマスターすることは、ビジネスだけでなくプライベートでもプラスに働きます。例えば友人とのコミュニケーション時に、ありのままの感情を角が立たない言葉で相手に伝える。他にも自分自身の感情・価値観などにも、言葉を介して気付けるでしょう。つまり「コミュニケーション」においても「自己洞察」においても、言葉を操る人は全てを制することができるのです。

 とはいっても、多忙なビジネスパーソンにとって「文章を書く時間がないな」と感じる方もいるでしょう。もし忙しい方であっても、知人との些細な会話で言葉を操るトレーニングが出来るのだとしたらどうでしょう?

 そんな魔法のようなトレーニング法として「言葉を操る会話術」をご紹介します。トレーニング法は大きく2つの方法に分かれ、本記事では1つ目の「傾聴スピーチ法」についてのお話となっています。

傾聴スピーチ法とは

 傾聴スピーチ法とは、人の話を注意深く耳を傾けて聞き、その話の内容を第三者に自分の言葉で説明することです。

 コミュニケーションをしていれば、約半分は相手の話を聞くターンになるでしょう。そこでの時間はインプット時間になり、そこで得た内容のアウトプット時間も必要となります。なぜならアウトプットしなければ、人は忘れていく生き物ですから。そのアウトプット方法こそが第三者への説明であり、こんな些細な営みで「言葉を操る能力」って鍛えられちゃうんです。

 ポイントとしては、語られた内容の結論から話し、その話になった「経緯」や「状況」など、細部までしっかりと言葉で表現しましょう。なぜなら分かりやすく伝えるとは「結論から話すこと」であり、言葉だけで分かりやすく伝えるとは「細部を伝えて、具体的にイメージさせること」だからです。

傾聴スピーチ法のメリット

 そして言葉を操る能力が向上すると、2つのメリットを生み出します。

 では、それは一体どのような効用なのでしょうか?

①理解が深まる

 傾聴スピーチ法のメリット1つ目は「理解が深まる」ことでしょう。

 聞いた話の内容を自分の言葉に変換しなおすことは、インプットした内容の理解をさらに深めることに繋がります。意外とインプット時には気づけていなかった点を、自分の言葉にするというアウトプットで新たに認識できたりするのですね。

 内容への深い理解は、読書などでの要点抜き出しトレーニングになったり、別日の同じ知人との会話でもメリットをもたらします。誰でも自分が話した内容を、相手が深く理解してくれていると嬉しく感じるものですよね。このように他者に幸福感を与える力も得られるので、良いことづくしです。

②自己洞察

 傾聴スピーチ法のメリット2つ目は「自己洞察」です。

 聞いた話を自分の言葉に変換する作業には、必ず自分の「価値観という色眼鏡」を通します。この営みが、相手の話に対して自分が印象に残ったポイントを浮き彫りにするのです。つまり、自分自身の感情を気づくことになる。

 これは「カメラの撮影」に比喩できるかもしれません。カメラ撮影ではファインダーに映る風景全体から、強調したいポイントにピントをあわせます。これは傾聴で聞いた話全体から、自分が印象に残ったポイントを浮き彫りにするのと全く同じなのです。ピントで合わせた相手の話こそ、自分自身の価値観ということになりますね。そして自身の手による2次情報の加味が可能となるのです。

プライバシー・センシティブNG

 最後に傾聴スピーチ法をする際の注意点をご紹介します。

 それは「プライバシー・センシティブ」に関わる内容を避けること。

 相手から秘密だよと言われていなかったとしても、心を許して自分の内面を話してくれた内容を、周囲に他言するのは避けましょう。なぜなら自身の内面に関する話が伝播することは、あまり良い気分にはならないですよね。それこそ自分自身の信頼感を失う結果にも繋がります。

 あくまで娯楽・出来事など、相手が「ある対象」について語った内容を傾聴スピーチ法で実践してみてくださいね。

最後に

 本日は「言葉を操る会話術①傾聴スピーチ法」のお話、いかがでしたか?

 傾聴スピーチ法は、メリットが盛りだくさんです。言葉を操る技術はもちろん、理解力・自己洞察力も鍛えることができる。そんな会話術を、日々の習慣に取り入れてみてくださいね。

 次回記事では、言葉を操る会話術2つ目「画像スピーチ法」について解説します。楽しみにして頂けると嬉しいです。

 本日はご精読ありがとうございました。

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