本日のテーマは「本とYouTubeの比喩」のお話です。
本章では「書く・話す」ことの明確な違いを、「本・YouTube」という媒体の比喩を使いながらご紹介していきます。皆さんは「書く」と「話す」ことは、同じ難易度の能力と認識していませんか?
深堀りして2つの能力を勉強していくと、異なった能力や難易度であることに気づくでしょう。私の個人的な意見としては、「書く」とは「話す」ことの上位互換の能力であると感じています。もちろん「話す」ことならではの難しさもありますし、「プレゼン能力は優れているけど、文章力は劣る」という人もいるでしょう。一概には言えない内容ですが、私の目には文章力が高い人はプレゼン能力も高いように見えてならないのです。
では3部構成で話を進めていきたいなと思います。見出しは「書く・話す」・「高度な文字活用」・「本・YouTube」です。
書く・話す
まず「書く・話す」ことの違いを、具体的に見ていきましょう。
①文字一択
書くことの特徴は、相手に物事を伝える手段が「文字一択」になることです。
そのことから細部の詳細を伝えるときに、文字で具体的に表現する必要性が生じます。またプレゼンでは感情表現の手段が体全体を使って行えますが、これらも言語化していかねばならないのです。
②表情・声トーン・ジェスチャー
話すことの特徴は、相手に物事を伝えるときの手段が「表情・声トーン・ジェスチャー」なども使うことができること。
もちろん「文字」という手段も書く時と同様に用います。ですが書く際に使用できるアイテムが「文字」というツール1つなのに対して、話す際に使用できるアイテムは「表情・声トーン・ジェスチャー」など加算される。つまり複数になり、いくつもの武器を所有できるのです。
高度な文字活用
書くことは「高度な文字活用」が必要です。
1つのアイテムしか持たない分だけ、レベル高い営みだと個人的な見解ですが、そう認識しています。もちろん言語能力がどれだけ高くても、感情が全く表出されずにぶっきら棒で愛想がなければ、正しく物事を伝えることは出来ないかもしれません。言葉を操る能力が低くても、非言語の力でそれを帳消しにすることも可能でしょう。
しかし伝えるアイテムが「1つ」か「複数」かという視点に立てば、やはり書くことの方が難易度が高いと感じてしまいます。あくまで非言語の力が極端に高すぎるか低すぎるかしない限り、言語能力を凌駕したり足を引きずることはないでしょう。
そのような意味では、まず文章力を鍛えたあとに、プレゼン能力として非言語で感情を乗せる力を鍛錬していく。このプロセスが最強の道ではないでしょうか?
本・YouTube
では「書く・話す」ことを「本とYouTube」の比喩で表してみましょう。
これらに例えることによって「書くことが上位互換である」という、私の主観を垣間見てもらえるのではないでしょうか。
①本とYouTubeの比喩
まず書くことは「本」です。
本という媒体は、基本文字情報のみで相手に知識やノウハウを伝授するものでしょう。そのような意味では、読者となるインプット側も「体力・気力」に余裕あるときでないと、臨めないのではないでしょうか。
それに対して、話すことは「YouTube」です。
YouTubeという媒体は、文字だけではなく投稿者の表情・声のトーン・ジェスチャーも見ることが可能です。また周りのBGMなども活用できますよね。そのおかげで視聴者となるインプット側も「体力・気力」のキャパシティが少ないときでも、インプットへと行動を促すことが可能となるのです。
この体力・気力の容量とモチベーションの関係性こそが、書くことは上位互換であることを示唆しているような気がしませんか?
②日本人の読書量
少し話が逸れますが、日本人の読書量は減少傾向にあると言われています。
文化庁の調査によると、日本人の平均年間読書量は「12,3冊」です。また1ヶ月の読書量の統計は「0冊が47%」・「1~2冊が34%」・「3~4冊が18%」・「5~6冊が10%」・「7冊が4%」だそうです。
読書量の減少とYouTubeにハマる人が続出するなどの事象からも、書くことと話すことのインプットの大変度合いが垣間見えます。つまり、それらの媒体で情報発信者が使用できるアイテムの数の違いより、話すことが有利な事実を証明しているということです。
最後に
本日は「本とYouTubeの比喩」のお話、いかがでしたか?
「話す」というアクションは、日常のコミュニケーション時にも比較的良く使用されます。しかし文章を「書く」というアクションは、活動自体を行えていない人が多いのではないでしょうか。もしかすると、これが「書く」ことを苦手な人が多い原因かもしれません。
そこで1つ提案です。文章力をつけるための手軽なアクションプランとして「感情を言語化する」という習慣をつけてみてください。話し言葉だけだと、感情は体全体で表現できるために言葉としては省略しがちになります。その省略しているものを言葉にする作業こそが、あなたの書く能力を鍛えることが出来るはずなのです。是非、小さなことからアウトプットのスタートをきってくださいね。
本日はご精読ありがとうございました。
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