本日のテーマは「断定を奏功させる・反発緩和テクニック」のお話です。
断定の力のメカニズムとしては、自信満々な態度が体中から表出して、ハロー効果により主張の信憑性が認識させるという具合です。逆に言えば、どんな正論も自信なさげに話していれば受け入れられないということですね。
ですが魔法のような断定にもリスクも伴います。それは「反発」を起こしてしまうリスクです。相手を賛同に導く一面を持ちながらも、逆に反発へと導いてしまう可能性も持つ。そんな諸刃の剣のような側面も持ち合わせているのです。
ただリスクを恐れて断定を一切使用しなければ、長期的に自己主張できない苦しみや、相手を良い方向へ導けない歯がゆさを感じ続けなければいけません。そうならないためにデメリット部分を補い、断定のメリットだけを享受できる「反発緩和テクニック」をご紹介していきます。このテクニックは「理論武装」と「共感」という2つに分かれます。
理論武装
反発緩和テクニック1つ目は「理論武装」です。
理論武装とは、断定する箇所にある前後の内容を理論で固めてしまうこと。
どんな正論であったとしても、断定してしまえば反発の可能性は否めません。なぜなら聞き手となる相手側は、まだその事象の全容を客観視できていないから。そこで前後の文脈を理論で固めてしまえば、相手の客観視を促します。また仮に反発したいという気持ちを本能で抱いていたとしても、理性では納得せざるをえないでしょう。
逆に理論が正しく記載できていない文章では、相手は事象の全容を客観視できませんから信用することもできません。どんな正論を述べていても、理論破綻箇所から攻撃されてしまう恐れも生じます。自分の意見を守るためにも、相手を良い方向へ導くためにも、普段から主張に対しての理論を勉強しておくことは必須習慣と言えますね。
共感
反発緩和テクニック2つ目は「共感」です。
共感を行うときのルールとしては、断定で自分の意見を述べる前に、相手の語る内容に対して全面的に共感していきます。すると返報性の法則が働き、相手は共感を共感で返したい気持ちが心の中に生まれるのです。そして断定する内容に懐疑的な思想を持っていたとしても、その内容のメリットに目を向け肯定的な思想に変わっていく。
また前者のテクニック「理論武装」だけでも、相手に正しさを認識させることは可能です。しかし理論で正しさを理解しても、それだけでは人間は行動までいきつけません。本当の説得とは、理解だけではなく行動を促した説得のことを言うのではないでしょうか。
そのような意味では、理論の勉強で知識を蓄えるだけでは事足りないということですね。他に必要な力として、相手の立場に立つ力「コミュニケーション能力」も磨くことです。共感のマインド・人格なども育んでいきましょう。
最後に
本日は「断定を奏功させる・反発緩和テクニック」のお話、いかがでしたか?
自分の意見を主張することが、悪いことのように扱う慣習もこの世には存在します。ですが本当の思いやりとは、自分も相手もどちらの主張も大切にすることから生まれると思います。また言い訳の思想に気づかせ、マイナスの結果を受けない手助けをすることも、思いやりなのではないでしょうか?
ただこればかりは自分自身に説得力がない状態で行うと、嫌われて終わりになってしまうでしょう。まず自己研鑽で能力を高めていきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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