本日のテーマは「心の免疫・固定観念」のお話です。
固定観念とは、自分が客観視できていない主観のこと。別の表現をすれば、絶対的な真理と認識している思想とも言えるでしょうか。
この固定観念が「自己成長」・「コミュニケーション」において弊害になることは、周知の事実かもしれません。なぜなら素直から頑固になり、他人からのアドバイスを受け入れられなくなるから。また絶対的真理を振りかざす相手とは、一緒にいて居心地が悪いものですよね。そんな悪いイメージばかり先行する固定観念ですが、プラスの効用も存在します。完全悪に見える固定観念にも一長一短あったのです。ではそのプラスの効用とは何でしょう?
その効用とは「心の免疫」の役割を果たしています。肉体の免疫が細菌・ウイルスから細胞を守ってくれているように、心の免疫・固定観念もあるモノから私たちを守ってくれているのです。
本章では、固定観念について2部構成でお話を進めていこうと思います。
不安抑制
心の免疫・固定観念1部目は「不安抑制」です。
では固定観念という免疫機能は、私たちの心を何から守ってくれているのでしょうか?
その正体は「不安」です。誰もが感じる不安という感情ですが、それを払拭する術として人間は主観を確率させました。世の中は相反するものが往来する矛盾に満ちた世界ですが、そんな世界でも平常心を持って生きるには1つ信じる道標が必要だったのです。そしてその道標が主観であり、それを客観視できていない人が固定観念が強いということ。無意識に様々な局面で浮かび上がる不安に対して、自動抑制しているわけですね。
変革阻止
心の免疫・固定観念2部目は「変革阻止」です。
ただ心の免疫は、メリットばかりではありません。体の免疫の副作用として「アレルギー・花粉症」を引き起こしてしまう人が多いですが、心の免疫にも同じような副作用が存在します。では一体どのような副作用なのでしょうか?
①客観力低下・好奇心阻害
それは「客観力低下」・「好奇心阻害」という副作用を背負ってしまいます。
ここで1つ、皆さんに質問です。自分自身の主観を客観視できず、新しいモノに興味・関心を持たない人間は自己成長できるでしょうか?
これらの特徴を兼ね備えた人は、変革阻止のベクトルに日々の行動が促されます。これらの副作用の赴くままに生きてしまえば、同じ状態に居続けることでしょう。また仮に勉強していたとしても、自分の主観に沿った知識しか吸収しようとしません。ですのでポジショントークを言う人間の出来上がりです。つまり本当の意味で自己成長したければ、固定観念を客観視して、不安を受容しながら共に歩まねばならないのです。
②居心地良い空間・崇高な行動
もし変革を成し遂げられれば、2つのモノを手にすることができます。
それは「居心地が良い空間」と「崇高な行動」です。
実際に今、不満を感じているという結果は自分の行動が生み出しています。その行動を変革していかなければ、不満を解消した居心地良い空間は手に入らないのです。そして不満を感じない日々の行動は、今よりも崇高な行動に周りからは映るでしょう。
実際にそのような人を目の当たりにして、変革が合理的だと頭では分かっている人も多くいます。ですが彼らは行動できない。なぜなら彼らは、目の前の不安と自分の意思が一体化して、不安解消で頭が支配されているからです。
③経営者・進撃の巨人アルミン
ここから抜け出すための言葉として、経営者が「リスクをとれ」と高らかに主張します。また漫画「進撃の巨人」のキャラクター・アルミンの言葉に「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人はきっと大事なものを捨てることができる人だ」という名言も存在します。この言葉にも「リスクをとれ」と同義の意味を持つでしょう。
最後に
本日は「心の免疫・固定観念」のお話、いかがでしたか?
固定観念は、無意識に不安を抑制して私達の目先の平常心を作ってくれます。しかし、それと同時に変革阻止というデメリットも付いてくる。目の前のワクワクする課題や、どうしても解決したい問題が立ちはだかったとき、それら達成の変革を副作用として邪魔してしまうのです。
なのでその都度、不安受容の意識を想起していきましょう。そして固定観念の数を減らして成長すれば、未来の自分は今よりも自由で幸せな毎日を送れるようになるのですから。
本日はご精読ありがとうございました。
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