正しい仲間づくり②「知恵者になる」 

仕事

 本日のテーマは「正しい仲間づくり②・知恵者になる」のお話です。

 人間は社会的な動物であり、幸福感高い人生を送るには仲間が必要です。ですが付き合う仲間は、自分の人生に多大な影響を与えます。向かう未来への意志を大きく変容させられ、数十年後のあなたの姿は全く別人にだってなりうる。だからこそ共依存の仲間ではなく、自己成長に対して切磋琢磨できる仲間づくりを目指していきましょう。

 本章ではSTEP2となる「知恵者になる」です。

相手を自己成長へ導く

 この仲間づくりのSTEPでは「相手を自己成長へ導く」ことが目的です。

 前回コーチングなど聞く技術の際には、理解者になることが目的でした。好かれる人は聞き上手であり、この力が対人関係の土壌だからです。そして理解者という地盤が固まってから、相手の知恵者となり自己成長へ導いていく営みをはじめます

 最初から相手が自己成長への志を持つ人であれば、お互いが未来を語り合って努力しあえる仲にもなるでしょう。ですが相手がまだ表面的な承認を心の奥底の指針として持っていたり、他責思考で愚痴を言って息継ぎのような自己肯定をしていた場合。まず相手のマインドを変革させる必要が出てきますよね。

 だからこそ、あなたに相談したいと思ってもらえる「知恵者ポジション」を目指しましょう。そのためのポイントを「知恵者テクニック」として2つご紹介していきます。

タイトル・ナンバリング

 知恵者テクニック1つ目は「タイトル・ナンバリング」です。

 タイトル・ナンバリングとは、知識・情報を纏めるためのフレームワークのこと。自己研鑽の中で学んだ知識・情報を、タイトル・ナンバリングに落とし込むことはとっても重要です。タイトルには結論を持ってきて、ナンバリングでは話の根拠や具体例、または結論を分かりやすく伝えるための手順を割り振っていきます。

①長期記憶・結論先行型

 すると知識・情報を長期記憶として保存しやすく、想起も容易になります。なぜならタイトル・ナンバリングの型だけ思い出せば、あとは芋づる式に知識を取り出せるのですから。

 また相手に知識・情報を伝えるときも、結論先行型の話し方が出来るでしょう。非常に分かりやすい説明になるので、持っている知識・情報以上にあなたのことを知恵者と認識してくれるかもしれません。

②支離滅裂な説明

 ではもしタイトル・ナンバリングでまとめておらず、支離滅裂に話してしまえばどうなるでしょうか?

 相手は聞きながら、大枠の話は何かを考えなければいけません。そして認知的キャパを超えてしまい、聞くことすら辞めてしまう。またナンバリングが振られていないので、終わりが見えずに不安で集中力も持ちにくくなるでしょう。

 つまり知識量が多くても伝え方が上手でなければ、人からは知恵者として求められないことを知っておきましょう。

実績を伝える

 知恵者テクニック2つ目は「実績を伝える」ことです。

①ハロー効果

 浅い思考ではありますが、人はハロー効果により実績をあげた人は優れているという錯覚を起こします。ですので謙遜ばかりしていると、相手は自分のことを実質能力より低く見積もってしまうのです。そうなれば知恵者として、相談したいと思ってもらえませんよね。

②順番が大事

 もちろん理解者になるSTEPの後に、知恵者になるSTEPに進むのは非常に重要です。なぜなら、いきなり自己主張が多い人は敬遠されてしまいますから。ですが「聞く技術」や「GIVEの精神」で理解者ポジションが確立できたのなら、自分の「実績」はしっかりと伝えていかねばならないのです。

③出来ること→行ったこと

 ポイントとしては出来ることではなく、行ったことを伝えること。

 例えば「ゴルフ出来るよ」と出来ることを伝えるより、「ゴルフで70台出せるよ」と行ったことを述べた方が、その人から学びたい気持ちになりますよね。

 これは理解者になることが、得意な人ほど苦手です。なぜなら承認欲求を制御しようとしている人は、自己主張を抑えがちになりますから。ですが承認欲求を満たすという目的の為ではなく、相手を自己成長へと導くという目的の為に活用してみてください。すると自分も相手も幸せに、自身の承認欲求を満たすこともできますよ。

最後に

 本日は「正しい仲間づくり②・知恵者になる」のお話、いかがでしたか?

 このように頼られる存在を確立すると、相手を良い方向へ促すことも可能となります。つまり相手を変えるには「聞く力」と「GIVEの精神」だけでは足りず、「伝える技術」や「実績」を提示することも重要になってくるわけですね。

 少しでも多くの方が自己成長へ向かい、切磋琢磨しながらポジティブ・コミュニケーションが出来るような世界になると嬉しいなと思います。

 本日はご精読ありがとうございました。

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