本日のテーマは「黙読ではなく音読する」というお話です。
皆さんは文章推敲時に、声に出して読みやすいかどうかの確認をしているでしょうか?
もし答えがNoであるのなら、音読を新習慣に追加することをオススメします。なぜなら音読することにより「頭の中の読むイメージ」と「音にして読んだ実際のリズム」の間隙に気づくことが出来るからです。
具体的には声に出したときに言い淀んだり、読み間違えたりします。この事象は読者に問題があるのではなく、文章自体に問題があることも多々存在するのです。黙読だけでは発見できない読みやすさを音読で見つけ、真の意味で読みやすい文章を目指しましょう。
では音読での確認するポイントを2点ご紹介していきたいと思います。
句読点
音読での確認ポイント1つ目は「句読点」です。
句読点とは、「、」や「。」のことですね。
①言葉と言葉の区切り
なぜ句読点が大事かと言うと「言葉と言葉の区切り」を明確にするためです。
人は呼吸しながら文章を読むので、常に言葉を発し続けることはできません。息継ぎしなければいけないので、文章を読む際に区切りが出来ますよね。
そして読者は句読点の位置で、言葉と言葉の区切りを決めるのです。この区切りの間が、筆者と読者の意図がシンクロしたときに、私達は読みやすいと感じる。逆にこの区切りが筆者と読者で食い違ってしまえば、何か読みにくい不快感を抱えること間違いないのです。
②読書でも同じ
また読書する際にも、音読は効果を発揮します。
実際に筆者のイメージした区切りの位置で、同じリズムを感じ取ることが出来れば、文章への理解度が格段に向上するでしょう。しかし黙読により、少しリズムのズレが生じるとどうなるか。それは不快感というネガティブ感情を引き起こし、大きく理解度を下げてしまうでしょう。
人間は生産性が高い活動をしたり、身になる勉強ができている最中は「基本ポジティブ」です。読者側もポジティブ感情を得るために、音読でリズムを感じましょう。
言葉の重複
音読での確認ポイント2つ目は「言葉の重複」です。
同じ言葉を重複することでも、読書中のリズムを悪くしてしまいます。リズムが悪くなれば、ネガティブ感情が湧いて集中できません。そして理解度も急激に低下してしまうというわけですね。
①接続詞・語尾
ポイントとして気をつけなければいけない言葉は「接続詞と語尾」でしょう。
接続詞とは、前の文と次の文を繋げる品詞です。具体例を列挙すれば「そして」・「しかし」・「つまり」などが挙げられます。
語尾とは、文章の終わりを締めくくる言葉のこと。具体例として「である」・「でした」・「でしょう」などが並ぶでしょうか。
接続詞や語尾で同じ言葉が連続して使用されると、内容の質に関わらず不快感が湧いてしまいます。少しイメージしてみてください。「そして」という接続詞を、文章や会話で連発された時の自分自身の情景を…。きっと小さな不快感を感じ、内容が中々頭に入ってこないのではないでしょうか?
このように言葉の重複は、清書でしっかりと修正する必要がある項目です。またここで触れていない「語彙」も、極力同じものが連続しないよう注意する必要がありますね。
②3段落あける
そして言葉の重複をする際は「3段落あける」ことを意識してみてください。
ボキャブラリーや表現方法が少ないビギナー時期では、言葉の種類を変えるというのは骨が折れる作業でしょう。また同じ言葉を、1文章に1度しか使用できないというのも酷なことです。そこで最低限空けなければいけない段落の基準こそ、3段落あけることなのです。
1段落の範囲はどこかというと、最初の書き始めで1つスペースを空けて、文の末尾ではエンターで改行しますよね。この纏まりを段落と呼びます。
③推敲時の音読編集
ただ注意点として「推敲時の音読編集」を心掛けてください。
まず文字を綴ろうと思った最初の段階で、言葉の重複を意識しすぎれば、全くと言っていいほど言葉が頭に浮かばなくなってしまいます。まず心の思うがままに書き綴る。そして音読により、言葉の重複を含めた推敲をしていくという流れですね。「書く」と「修正」のターンは、それぞれ別に設けましょう。
最後に
本日は「黙読ではなく音読する」というお話、いかがでしたか?
文章作成でも読書でも、多くの方が黙読で済ませてしまっているのではないでしょうか。相手に物事を伝える際にも、自分自身が知識・ノウハウを理解する際にも音読は必須のタスクです。それだけであなたは分かりやすい説明が出来る人になり、成長のスピードも加速するはずだから。是非、音読を習慣にしていきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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