食事スコアのメリット

食事

 本日のテーマは「食事スコアのメリット」についてのお話です。

 健康を手にするためには、誘惑食品の代表となるファーストフード・お菓子・インスタント食品の過剰摂取に気をつけなければいけません。これらの食品はカロリー摂取で空腹が収まったとしても、栄養素がほとんど含まれていないので体はボロボロになってしまいます。また栄養素が足りなくなった脳や体では、楽しいことがあっても楽しめず、仕事や勉強に向かっても集中力が湧くことはないでしょう。

 そんな誘惑食品に打ち勝つために「食事スコア」というツールがあり、私たちの健康・集中力を手助けしてくれます。本章では食事スコアについて紐解いていき、具体的にどのようなメリットを生み出すのかを覗いていこうと思います。

モチベーション維持

 食事スコアのメリット1つ目は「モチベーション維持」です。

 スコアを日々つけることにより、健康的な食生活を継続していくためのモチベーション維持を手助けしてくれます。なぜスコアをつけることがこれまでに有効かと言えば、私たちには達成バイアスという偏りのモノの見方が存在するから。

①達成バイアス

 達成バイアスとは、短期的に結果がすぐに出る作業にはモチベーションが上がり、長期的で結果が出るまで時間がかかる作業にはモチベーションが上がりにくいという事象のこと。つまり私たちは作業に対して、何かしらのフィードバックが得られなければ、すぐに辞めてしまうということ。

②食事の効果までの期間

 そして厄介なのが、食事の効果が体感としてフィードバックされるまでの期間です。大凡ですが健康的な食事に切り替えて「疲れにくくなったな」・「頭が回るな」・「気分がいい時が増えたな」という体感を得るには、1~2ヶ月の期間を要します。この期間に何の見返りもなければ心が嫌気をさして、また短期的な糖質と脂質の絡み合った快楽に戻ってしまうという仕組みです。

③フィードバックの仕組み

 ここから脱却するためには、自分自身でフィードバックの仕組みをつくる必要性が生じます。それこそが食事スコアで、毎日ゲームのように高得点目指して頑張れる。ですので1~2ヶ月の期間、モチベーション維持の一助になってくれるというわけですね。

 食事の効果が体感として表出するところまで頑張れば、あとは本能が心地良い状態を理解して、無意識にでも健康的な食事を欲しがるようになること間違いなしです。そこまで食事スコアに力を借りて、モチベーションというガソリンを補充しましょう。

事実の歪曲防止

 食事スコアのメリット2つ目は「事実の歪曲防止」です。

①忘却

 私たちの脳は、すぐに物事を忘れてしまいます。食事スコアとして記録しなければ、自分がどのような食事内容だったかも覚えていないのです。一度、3日前の食事内容について想起してみてください。すぐに答えられる人は、少ないのではないでしょうか。

②歪曲

 そして忘れるだけなら救いがあるかもしれませんが、問題はファクトを都合の良いように歪曲してしまうこと。人間は食事に関わらず自分にとって都合が悪いことを捻じ曲げて、違った内容で理解する性質を持つのです。この歪曲の本能が1日1食小皿のサラダを食べただけなのに、野菜をたくさん摂取していると勘違いしてしまう。他にも間食でアイスクリームを食べたのに、それをすっかり忘れてしまう。

 こうなれば本人は健康に向かっているつもりでも、蓋を開けてみれば不健康の結果を引き受けることになるでしょう。このような事実歪曲防止のため、食事スコアで真実を見ていきましょう。

幸福感・生産性との関連性

 食事スコアのメリット3つ目は「幸福感・生産性との関連性」を知れること。

 やはり食事を切り替えたおかげで「幸福感が高まった」・「生産性が飛躍的に伸びた」と関連性を実感できなければ、健康的な食事というアクションを継続することって難しいですよね。

①気分・集中力も採点

 そこで気分と集中力にも、毎日点数をつけて採点していきましょう。

 気分・集中力ともに「+5~-5の11段階」で記録をとっていくのです。そしてこの点数は1ヶ月のマクロの視野で俯瞰すれば、きっとあなたの幸福感・生産性を表してくれることでしょう。この採点は食事スコアをつけなかったとしても、自分自身の心の流れを客観視するためにはとても重要なこと。

②食事スコアとの併用

 そして食事スコアと併用していきます。

 これらの3つの指標を組み合わされば、食事により幸福感・生産性の点数が伸びていくことに気づけるはず。そして少し食生活が怠惰になったときに点数も下がるので、否応なしに良い食事を摂取したい欲求に駆られます。

 このように関連性さえ理解できれば、もうジャンクフードを毒にしか見えないところまで主観が強化されていく。つまり努力せずに、健康的な食事が出来るようになるということですね。是非、関連性を見つけながら、全ての項目の高スコアを目指していきましょう。

最後に

 本日は「食事スコアのメリット」のお話、いかがでしたか?

 食事スコアをつけることが習慣になれば、モチベーションを維持することができ、事実を都合が良いモノに歪曲することも防止してくれる。さらに幸福感・生産性と食事の関連性を認識できるようになれば、あなたは健康的な食生活を我慢なく実行できるようになるでしょう。是非、このような境地を目指してみてください。

 本日はご精読ありがとうございました。

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