本日のテーマは「喜怒哀楽コントロール法」のお話です。
皆さんは、自分の悩み・苦しみの感情を正しく発散できていますか?
正しく負の感情を発散できなければ、それらは蓄積されてネガティブな人格形成を促します。そうなれば人生の幸福度は、平均的に低い水準のモノへとなってしまうことでしょう。本章では、そんな負の感情を吹き飛ばす「喜怒哀楽コントロール法」のご紹介です。ルールはすごくシンプルで「笑う・泣く・怒らない」を徹底するだけ。では具体的に紐解いていきましょう。
笑う
喜怒哀楽コントロール法1つ目は「笑う」ことです。
ただ笑うという行動をするだけで、感情がどんどん明るくなってきます。そんな簡単な方法でいいなら苦労はしないと、懐疑的な気持ちを抱く人もきっといるでしょう。ですが本当にそれだけで十分なのです。なぜなら行動・感情は密接に繋がり合っているから。
①一貫性の力
私たちには一貫性を保とうとする働きが無意識にあり、行動か感情の片方の変化がもう片方をも引っ張り同一化を促します。この力は一貫性ある人が他者からの信頼を得やすいという、本能レベルから来ているので強力です。
そしてこの力を簡単に活用する方法こそが「笑う」こと。暗い気持ちを抱えていたとしても、笑ってみましょう。きっとあなたの感情を良い方向へ導いてくれることでしょう。
②カリフォルニア大学の研究
ではここで笑うことの凄さを検証した「カリフォルニア大学の研究」もご紹介します。
この研究では集めた被験者を落ち込ませ、2つのグループに分けました。それは「笑顔をつくってもらうグループ」と「楽しいことを想起してもらうグループ」です。そして感情がリラックスに転じるまでの時間を測ったのです。すると笑顔をつくってもらうグループは10秒で楽しい気分になりましたが、楽しいことを想起したグループは30秒かかりました。
つまり楽しい感情をイメージすることよりも、楽しい行動を行う方が即効性があるということですね。さぁ早速笑顔をつくってみましょう。
泣く
喜怒哀楽コントロール法2つ目は「泣く」ことです。
負の感情で生まれたストレスは、発散しなければ蓄積されてしまいます。だからこそ言葉にして人に話したり、文章で書いたりすることには癒やし効果があるのです。ですが言葉を使用しなくても、感情発散の方法は他にもある。その方法こそが、泣いて感情表出すること。皆さんも思いっきり泣いたら気分が晴れたという経験が、1度はあるのではないでしょうか。
①セロトニンとアドレナリン
そして泣くことにより、セロトニンという癒やしのホルモンが分泌されます。セロトニンは副交感神経優位を促し、リラックスモードを作り出してくれる。
逆に苦しいときに、泣くことを我慢するとアドレナリンという闘争ホルモン分泌を促します。このホルモンは交感神経優位を促し、ストレスを蓄積してしまうわけですね。感情を押し殺すとPTSD(心的外傷後ストレス障害)などを誘発する確率も上がりますので、しっかりと泣いて感情を吐き出しましょう。
②映画・ドラマ・小説
しかし苦しいけど、涙が出てこないという人もいると思います。
そんな状況の場合は「映画・ドラマ・小説」など、泣ける物語を見聞きするという方法が有効です。すると登場人物の苦しみがトリガーとなり、自分の感情を涙としてアウトプットすることが可能となる。是非、泣ける作品をググって探してみましょう。
怒らない
喜怒哀楽コントロール法3つ目は「怒らない」ことです。
多くの人は怒るという事象に対して、ある勘違いをしています。それは苦しい出来事があったときに、その対象となる環境や相手に対して怒りを露わにすることがストレス発散になるという誤解です。しかしこの方法は、有効どころかマイナスの結果に導いてしまうでしょう。
①アドレナリン過剰分泌
なぜなら怒ることにより、アドレナリンが過剰分泌してしまうから。一見ストレス発散に見えそうな怒るというアウトプットが、交感神経優位に促しストレスを溜めてしまっているのですね。
そのことから高血圧にも繋がり、血管系疾患の罹患率を上げてしまう。イライラしやすい人は、心筋梗塞の罹患率も3倍以上に膨れ上がるというデータもあるそうです。このようにマインドだけでなく、身体の健康にも怒ることは被害を生み出してしまうのです。
②自分を傷めつけること
つまり怒ることは、自分を傷めつけること。
相手を痛めつけているように見えますが、実は自分を攻撃しています。この事実を客観視して、怒りを鎮める術を学びましょう。具体的に列挙すれば「アンガーマネジメント」・「マインドルフネス瞑想」・「深呼吸」など、様々な方法論が存在します。まず気になったテクニックから書籍を手に取り、勉強してみてはいかがでしょうか。
最後に
本日は「喜怒哀楽コントロール法」のお話、いかがでしたか?
こんな些細な方法により、あなたの負の感情を吹き飛ばすことは可能です。感情のままに行動を選択するのではなく、行動を変えていき感情を上手くコントロールしていきましょう。少しでも多くの方が、平穏な感情を維持できることを願っています。
本日はご精読ありがとうございました。
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