本日のテーマは「集中力の設計図」というお話です。
集中力とは、物事に没頭してやり遂げる力のこと。集中力が高いと、成果を出しやすく社会的成功の確率も高まります。また名声などに興味がない人だとしても、自分の好きなことを深いステージで楽しむためにも必要なスキルです。
そんな必須となる集中力を深堀りすると、1つのスキルの名称ではなく、複数の能力を掛け合わせた総称的な名称であることに気づきます。つまり、いくつもの能力を鍛えていく必要があるということ。本章では集中力の設計図として、その仕組みをご紹介していきます。2部構成で「開始の設計図」と「継続の設計図」に分けて紐解いていきましょう。
開始の設計図
集中力の設計図1部目は「開始の設計図」です。
開始の設計図では、作業の開始に必要な力を2つご紹介していきます。
①自己効力感
開始の設計図1つ目の力は「自己効力感」です。
自己効力感とは、自分はどんな難しいこともやり遂げられるという自信のこと。セルフ・エフィカシーとも言い、本ブログでも何度か取り上げてきた能力の1つです。
作業を目の前にしたとき、自分は出来るのだと思えない人は実質以上に難しく感じてしまいます。そして苦しみを感じ、そんな思考で取り組んでいては成果が出るわけありません。また継続させることも困難で、無理に頑張ったとしても精神疾患を発症してしまうことだってあるでしょう。
ですので自己効力感を上げるために、まず成功体験を重ねましょう。現在の自分に合ったレベルで、少し難しいレベルの課題に取り組んでみる。その成功の蓄積が、あなたをどんな作業に対しても億劫を感じることなく取り組める、鋼のメンタルを作ってくれるはずだから。
②モチベーション管理能力
開始の設計図2つ目の力は「モチベーション管理能力」です。
モチベーション管理能力とは、気が乗らない作業に対して瞬時にモチベーションを切り替える能力のこと。私たちは外部の環境によって、モチベーションが湧く対象をコロコロと変えます。では本能が感じる気分のままに生きていて、何か大きな成果や能力を手にすることができるでしょうか?
成果も能力を得るためには、継続してある程度の時間をかける必要があります。そのためにはモチベーションを、自分の意志の力で切り替える力は必要不可欠なのです。モチベーションのコントロール方法はいくつかありますが「マインドフルネス瞑想」や「選択アーキテクチャ」がオススメです。選択アーキテクチャの詳細については、別記事に取り上げているのでそちらをご閲覧ください。マインドフルネス瞑想の詳細は、近いうちにアップしていきますね。
継続の設計図
集中力の設計図2部目は「継続の設計図」です。
継続の設計図では、作業継続に必要な力を2つご紹介していきます。
①注意持続力
継続の設計図1つ目の力は「注意持続力」です。
注意持続力とは、目の前の作業にひたすら意識を向け続ける力のこと。この力はアテンション・コントロールとも呼び、人が本来持つ注意持続時間は20分前後と言われています。「マインドフルネス瞑想」や「プチ不快」などで、普段から精神鍛錬を行っている人でも90分が限度だそうです。もちろん注意持続力を伸ばす習慣も重要なのですが、ここでオススメなアクションプランは別にあります。
それは「生活習慣改善」を心掛けること。食事・運動・睡眠などが怠惰になると、脳は正しく休むことが出来ません。そうなれば20分の注意持続力も、発揮することができなくなってしまう。もし自分は20分も作業が続けられないという意識がある方は、そんな土台の部分にピックアップしてみましょう。怠惰な生活によって被せられた、能力の蓋を外すことがきっと出来るはずだから。
②自制心
継続の設計図2つ目の力は「自制心」です。
自制心とは、様々な誘惑に対して惑わされずに自分を律する能力のこと。現代社会では頭が良い人たちが、どうしたら依存状態を作れるか考え抜かれた誘惑物で溢れています。また自制心が低い方は、過去のネガティブな感情を反芻思考で繰り返してしまうでしょう。結果的にモノや妄想によって、目の前の作業に意識を向くことが出来ない状態に…。
その誘惑物を享受したい、反芻思考で妄想の世界に居続けたいという欲求を自制すること。この力があるか否かが、人生の豊かさや成功を左右すると言っても過言ではありません。こちらも上記の能力を鍛える方法と重複しますが、「マインドフルネス瞑想」や「プチ不快」などで精神を鍛えましょう。小さな積み重ねが、長期的にあなたはすごい所へと連れていってくれるはずだから。
最後に
本日は「集中力の設計図」についてのお話、いかがでしたか?
これは集中力に限った話ではありませんが、どんな能力もマクロな視野を手にすることが最初の課題です。自分が手にしたいと思っているモノの全体図を把握できていない状態では、その力を手にする確率は下がりますよね。ですので4つの力を身につける意識から、スタートしてみてください。
本日はご精読ありがとうございました。
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