マインドフルネス養成ギプス

客観力

 本日のテーマは「マインドフルネス養成ギプス」のお話です。

 マインドフルネスで今ここの現実に客観的に気づくことが出来れば、様々なシチュエーションでプラスの選択が行えるようになるでしょう。例えば仕事や勉強に集中したいときに、多くの嗜好品の誘惑から自分の思考を分離すること。他にもコミュニケーション時に苦手な人との対応で、その不快な感情を客観視して離れることも可能でしょう。

 ですが頭では思考・感情を観察する意識を持つことの重要さが分かっていても、最初は中々アウトプットが上手く行えないもの。そこで本章では、マインドフルネスのお助けとなるテクニックを2つご紹介していきます。

 巨人の星に登場する主人公・星飛雄馬が、野球の上達を目指し大リーグボール養成ギプスを使用していたこと、その事実にちなんでマインドフルネス養成ギプスと命名しました。是非、マインドフルネスの発動を目指しましょう。

映画・ドラマのイメージ

 マインドフルネス養成ギプス1つ目は「映画・ドラマのイメージ」です。

 映画・ドラマのイメージでは、自分に起こっている現実をスクリーン越しに映画やドラマを見ているように観察しましょう。目の前の事象をリアルな出来事と解釈してしまうと、その小さな世界に吸い込まれてしまいます。結果、主観で物事を考えやすくなってしまう。しかし映画やドラマのスクリーンの中での出来事だとイメージすれば、自他ともに登場人物であり、俯瞰した視点から全体が見渡せるようになる。

 例えば、相手に否定の言葉を浴びせられたとします。そこで自分と相手をスクリーンに映し出し、相手という登場人物が否定の言葉を浴びせてきて、自分という登場人物が不満を感じる。このようにドラマだとイメージした事により「よくありそうなことだな」と、怒りの炎も燻っていくのではないでしょうか?

言葉にする

 マインドフルネス養成ギプス2つ目は「言葉にする」こと。

 言葉にすると、人は目の前の状況に対して事実をしっかりと認識できるようになります。「ただ言葉にするだけで、客観視できたら苦労しない」と懐疑的な気持ちを感じる方もいると思いますが、言葉が持つ力は偉大です。なぜなら私たちは言葉というツールを使いこなし、理解・記憶・感情表出を行っているのですから。

 私たちが様々な教養を知って、論理的に物事を考えたり、知識を保管したり出力したりできるのも、全ては言葉がなす技でしょう。是非、負の感情に飲み込まれそうになったときは言語化をしてみてください。先程の例で言えば「私は今、相手の否定の言葉に対して不満の感情を抱いている」と言葉にすれば、視野を広げられて負の感情から言葉により自分を開放することができるはずだから。

最後に

 本日は「マインドフルネス養成ギプス」のお話、いかがでしたか?

 最初からギプスなしで、マインドフルネスを発動して物事を客観視することは至難の業です。やはり慣れないうちは、補助してくれる養成ギプスのテクニックに頼りましょう。

 これは小学生の子供が、自転車を乗れるように練習するときの補助輪にも類似しているかもしれません。習得には順序があるので、まずは養成ギプスや補助輪に頼って小さな基礎を手にしましょう。

 本日はご精読ありがとうございました。

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