本日のテーマは「プレゼン・ポジショニングマップ」のお話です。
分かりやすく物事を伝えるプレゼン力という力は、誰もが身につけたいと感じる能力の1つでしょう。この能力はビジネスでの活用はもちろん、自分の気持ちを相手に理解してもらう際などにも有効です。なぜなら自分自身の心の中は自分にしか感じ取れず、それを上手く伝える力がなければ相手には見えないものだから。
そしてプレゼン力向上で最初に取り組む課題は、実際の状況をイメージすること。イメージが全くない状態で始めてしまえば、その状況に合わせた準備をすることが出来ません。とは言っても、プレゼン経験が浅いうちは上手く想像することが出来ませんよね?
そこで「プレゼン・ポジショニングマップ」の型を、理論として取り入れることをオススメします。このマップはプレゼンの全体図を俯瞰するためのものです。プレゼンには2つの要素(軸)があり、大きく4つのパターンに分かれます。まずマクロの視点を、このマップで手にしましょう。ではプレゼン・ポジショニングマップを紐解いていきます。
1軸目・説得型or説明型
プレゼン・ポジショニングマップ1軸目は「説得型or説明型」です。
説得型or説明型とは、プレゼンをする際のゴールとなる相手の心のあり方を指しています。
説得型でのゴールは、相手を特定の価値観に変化させることが目的です。具体例を挙げていくと、商品販売や企画採用で相手に決断を促したり、教育事業で相手のマインドを変化させる。他にも自分と同じ価値観の仲間を手にするための、スピークも説得型に当たるでしょう。つまり相手の価値観を、自分自身が臨む方向へ誘導するとも表現できますね。
それに対して説明型は、相手に内容を理解してもらうことを目的としています。相手の価値観を変容する必要はなく、ただ自分が伝えたいと思っている「合理性・価値観・知識」などを正しく説明できればOKです。
双方の難易度を比較すれば、やはり伝えるだけの説明型のほうが難易度は低いと言えるでしょうか。伝えた上で相手の価値観を変容させる説得型は、1つレベルが高い営みです。プレゼン経験が浅い状態にあるビギナーの方は、まず説明型のゴールを設定して場数をこなしていきましょう。
2軸目・大人数or少人数
プレゼン・ポジショニングマップ2軸目は「大人数or少人数」です。
大人数・少人数とは、プレゼンする際の対相手の人数のことを表します。
大人数では、数十人~数百人を定義とします。説得型の大人数の場合は、企画会議や商品セールス会などが含まれるでしょう。また説明型と絡めれば、会社説明会や商品説明会など概要を伝えるだけのものが該当します。
それに対して少人数は、1人~数人を定義としています。説得型の少人数であれば、取引先との商談や販売など成果を目指すもの。説明型で当てはめれば、部下への連絡や友達に好きなものを伝えることなど。
難易度としては、大人数よりも少人数のほうが低めの設定です。なのでまずは友達に、自分の好きなものや価値観を正しく伝える自己表現から、スタートしても良いかもしれませんね。
最後に
本日は「プレゼン・ポジショニングマップ」のお話、いかがでしたか?
プレゼン技術を向上させるには、やはり反復の練習が必要です。その中で失敗を経験しながら、フィードバックして上手くなっていくもの。
ですがいきなり難易度が高すぎるものへ行動したとしても、撃沈して終わりでしょう。なぜ失敗したのかの理解に到達する確率も低く、客観的に自分のレベルに適していない状態です。ですので、まず全体を俯瞰するためのプレゼン・ポジショニングマップの知識を覚えましょう。そして説明型・少人数のプレゼンで、自己表現をするところから始めてみてくださいね。
本日はご精読ありがとうございました。
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