リンカーンから学ぶ「批判から理解」

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 本日のテーマは「リンカーンから学ぶ・批判から理解」というお話です。

 多くの人が自分と異なる価値観を持った人に対して、無意識に批判の気持ちが湧いてしまいます。こればかりは本能的にどうしようもないことですが、絶対に言葉・行動として批判をアウトプットしてはいけません。なぜなら人の中にある返報性の力が働き、全てを返したくなる気持ちへと誘ってしまうから。つまり相手に対して批判することは、その後の相手からの批判を受けることと同義なのです。

 本記事では他人に対しての意識を、批判から理解に変化させた人物「リンカーン」から学びを得ていきます。

第16代アメリカ大統領・エイブラハム リンカーン

 まず「第16代アメリカ大統領・エイブラハム リンカーン」についてのお話です。

 彼は様々な偉業を成した人物として有名で、この項ではその中の内容を一部抜粋してお伝えします。彼のエピソードで有名なものは、南北戦争で北軍を勝利に導いた話でしょうか。

 南北戦争とは、黒人奴隷を使用して自由貿易を主張する「南部」と、国内市場の統一を目指し「保護貿易」を主張した北部との対立のこと。その戦争中に彼が行った「奴隷解放宣言」や「ゲティスバーグの演説」は有名な話ですよね。ゲティスバーグの演説で有名な一節となる「人民の、人民による、人民のための政治」は、誰もが1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

 現在、彼は国内で「史上最高の大統領」と親しまれており、「奴隷解放の父」とも称されます。

リンカーンの言葉

 次に「リンカーンの言葉」をご紹介していきます。

 彼はどのような言葉を胸に刻んで、他人に対して批判ではなく理解に徹していたのでしょうか。ここでは2つの言葉をご紹介します。

①人を裁くな、人の裁きを受けるのが嫌なら

 リンカーン1つ目の言葉は「人を裁くな、人の裁きを受けるのが嫌なら」です。

 リンカーンは人格者と認知され、人の心を巧みに捉えることができた人物として有名です。ですが若い頃から、それが厳守できていたわけではありません。昔は他人の言動に矛盾点を感じれば、しっかりとそれを理論武装で攻撃していたそうです。

 そんな行動を続けていたリンカーンは、ある日しっぺ返しを食らい、全ての批判が自分に返ってくることを悟ります。そしてリンカーンは自己防衛のために、他人への批判を辞めて理解という道を選んだのです。

②悪意を捨てて、愛をとれ

 次に、リンカーン2つ目の言葉「悪意を捨てて、愛をとれ」です。

 そして彼は自身の経験から、他人への批判は仕返しだけでなく、他の惨事をも誘発することを知ることになります。その真意が、この言葉から垣間見えるのではないでしょうか。

 彼は相手への批判という悪意の感情を抱いている最中、自分がとても苦しいことに気づいたのです。批判は一見他人を攻撃しているように見えて、実は自分を攻撃していたということ。つまり自分中心の主観を描いていれば、他人と接したときに自分自身が苦しくなることを知ったのですね。逆に他者関心の主観を描けば、承認よりも好奇心が強くなり、相手を理解しようと温かい気持ちが持てる。

 この瞬間に温かい感情を持つほどに、この世に大事なことが他にあるでしょうか。その方法が他者関心の視野を持って、他人に対して理解に徹すること。理解は復習からの自己防衛だけでなく、平静な心で今存在できるために必須の営みだったというわけですね。

最後に

 本日は「リンカーンから学ぶ・批判から理解」というお話、いかがでしたか?

 彼は批判から理解へ、自分中心から他者関心へと価値観を刷新しました。この新たな考え方が、彼の偉業となる行動の土壌にあったのではないでしょうか。こうして徳のある人物、リンカーンという人間が誕生したのですね。彼を見習い、批判から理解へと変容の意識を常に持ちたいなと私は思っています。

 本日はご精読ありがとうございました。

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