本日のテーマは「心の声に着火する」というお話です。
相手の価値観や行動を変革させたい。誰しもが1度は、このような感情を経験したことがあるのではないでしょうか。具体的ケースとしては、不幸になる行動・習慣を変えてあげたいと思うこと。またそのような大それたことでなくても、自分が好きな趣味を好きになってもらいたいなどの事例もありますね。ですがただオススメ語りをしても、なかなか相手が飛びついてくれることは稀なこと。
この解決方法としては「相手の心の声に着火」しましょう。自分の心の声を熱く語っても、それは着火する心が間違っている。相手には「真面目な人だな」、「すごく対象が好きなんだね」という印象しか残りません。ですが相手自身が心の声に熱いものを感じれば、どんどんとその事柄に影響されて変わっていくはず。ではどうすれば相手の心の声に着火して、その事柄への欲求を湧かせることができるのでしょうか?
本章では、心の声に着火するプロセスを3枠でお話していきます。
自分の心の声は出さない
心の声に着火するプロセス1つ目は「自分の心の声は出さない」こと。
①真正面からストレートの声
多くの方がある事柄の良さを知ってもらいたいと感じたとき、真正面からストレートでそれを伝えます。もちろん分かりやすいプレゼン力を持っていれば、相手の心の声に着火して行動を促す可能性もあるでしょう。ですが良さは分かったけれども「自分はいいや」と思ってしまうケースのほうが割合としては多いのです。
②縦の主観
なぜなら多くの人が縦の主観を抱いており、無意識に自分の優位性を確保したいと感じているから。もし相手に価値観を誘導されれば、それは自分が下に立ったような錯覚を起こしてしまう。横の主観を持っている方は、素直に学び成長して様々なものに興味を示します。ですが縦の主観の持ち主には、この方法は使用できないのです。
ですので相手に事柄の良さを知ってもらいたければ、無闇矢鱈に自分の心の声を出してはいけません。そこがスタート地点です。
相手の心の声を聞き出す
心の声に着火するプロセス2つ目は「相手の心の声を聞き出す」こと。
まずはイメージの力で、相手の立場に身を置きましょう。相手はどんな主観・思想を抱いているのか、何に価値を感じているのかなど。書籍で知識を知る時のように、相手という人物像を知ることに耳を傾けていきます。
すると相手は承認欲求が満たされることから、こちらに少し心を開示してくれるでしょう。この状態が出来て初めて、心の声に着火できる環境が整ったということ。大切なことは自分語りしたくなる承認欲求を抑え込み、他者関心の視野を持つ。そして傾聴していくことが重要です。
心の声への関連付け
心の声に着火するプロセス3つ目は「心の声への関連付け」です。
ここでやっと、自分の心の声を出すというプロセスに入れるのですね。相手の心の声を聞く前に、それと相反する自分の心の声を話すと敵対心を無意識に持たれてしまいます。ですが相手の心の声を聞いた後に、自分の心の声を話せば相手はそれを受容してくれるのです。
①利益で関連付け
そして理解してもらうだけなら、心の声を伝えて終わりで良いのですが、相手の心の声に着火させるには関連付けすることが重要なポイントです。関連付けする要素としては「利益」という事柄でくっつけていきます。人は誰しもが自分にとって、利益があるものが欲しいという気持ちを持っています。それらの誰もが持つ利益という共通項を、紐と紐の結び目のような役割として考えましょう。
②ガーデニングの具体例
例えば、友達にガーデニングを始めて欲しいと思ったとします。そこで「花がキレイだよ」と表面的なことだけを伝えるのではなく、キレイな花たちによっての「癒やしの気持ちによる集中力UP」や、他人に対しての「慈愛の気持ちを疑似体験できて心穏やかに過ごせる」など、その先に感じる利益を提示していきます。
このように利益は炎のように心の声に着火して、1度始めてみようという気持ちに相手を促してくれるというわけですね。
最後に
本日は「心の声に着火する」というお話、いかがでしたか?
相手の興味・関心を促すためには、真正面から臨むのではなく、多少の回り道をして共感したあと、利益で着火させる必要性があります。絶対に自分の心の声だけを語り「自分は好きだし、正しいと思うからやるべきだよ」という物言いは控えるように注意していきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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