本日のテーマは「脳のゴールデンタイム」というお話です。
前記事のお話では、1日の時間帯をそれぞれ紐解くと集中力が高い時間帯と、意識が散漫としてしまう時間帯があるというお話をさせて頂きました。少ない作業時間で多大なアウトプット成果が出せている人は、この事実を熟知しています。つまり作業内容の難易度と、集中できる時間帯をパズルのように上手くはめていける達人です。ではどの時間帯が1番、頭が活発に動く冴えた時間帯なのでしょうか?
本章では、その解答に答えるべく「脳のゴールデンタイム」をご紹介していきます。
起床後2~3時間
脳のゴールデンタイムとは、起床後2~3時間の集中力が高い時間帯のこと。
朝の時間帯は、1日のうちで最も脳のパフォーマンスが高い時間帯として知られています。
①クリアな脳
なぜなら睡眠により、脳が回復した直後で頭の中がスッキリした状態だから。まだ1度も情報を入れていない脳は、すごくクリアな状態で情報処理の俊敏さが可能となります。それに対して、昼から夜へと進むにつれて様々な情報を見聞きします。結果、脳は疲労感が蓄積され、作業スピードはどんどん減少気味に転じるでしょう。
②朝型理論とクロノタイプ理論
もちろん昨今ではクロノタイプ理論も有名となり、遺伝子により夜型の人がいるという見解もあります。脳のゴールデンタイムはあくまで朝型理論側の意見です。このように1つの解決策に対して2つの解が提示されたのなら、自分の頭で考える力をつけるチャンスです。まず自分でどちらも行動してみて、自分はどちらの理論が性に合うのかを見定めていきましょう。
作業机の比喩
次に脳のゴールデンタイムを「作業机」に比喩していきます。
①机のケース
作業開始時に、作業机の上には何も物が乗っていませんよね。つまり空いているスペース部分が多く、作業の進捗度は捗るということ。それに対して作業継続をしていくと、少しずつ机の上が様々な道具で溢れていくことでしょう。こうなれば作業スペースが少なくなり、それだけ進捗度も悪くなってしまう。
②脳のケース
脳もこれと全く同じです。朝は脳という情報処理スペースに、何も情報が入っていません。ですから情報処理スペースをフル活用して、俊敏な情報処理が行える。そして作業時間を時短できるのです。それに対して昼・夜は様々な情報に触れていることから、脳の情報処理スペースが狭くなり進捗度が遅れてしまう。
つまり脳の中にはもう1つの机があり、そのスペースを時間とともに情報が侵食してしまう。結果的に夜、頭が回らなくなってしまうということですね。
朝と夜の価値
最後に、朝型理論側から見た「朝と夜の価値」についてのお話です。
朝と夜では同じ1時間であったとしても、集中力という視点からは価値が大きく異なります。
①朝と夜の1時間
例えば、朝の集中力が高い時間帯に労力がかかる作業を選択すれば、少ない労力・時間で高いアウトプット成果を出すことが可能となります。結果、1時間で仕事を片すことができるでしょう。しかし夜の集中力が低い時間帯に労力がかかる作業を選択すれば、多大な労力と膨大な時間で低いアウトプット成果になってしまう。ケースによっては、スマホやTVの娯楽に意識をハイジャックされてしまうかもしれません。こうなれば1時間以内に仕事を完了することが出来ません。
このように朝の1時間と夜の1時間では、物理的には同じ時間でも、自分にとっての価値には雲泥の差があるということ。
②朝の情報遮断
そのために注意すべき習慣としては、朝の情報遮断です。
具体的なアクションとしては、TVやスマホを見ないことでしょうか。これらを見ると脳に様々な情報がインプットされ、クリアだった脳は散乱した脳へと変化してしまいます。朝であるにも関わらず、もう脳の中の机は散らかった状態なのですね。
仕事を速めに片してしまう人は、朝の時間は情報遮断をしています。なぜなら朝時間の価値を、最も重要視しているから。また仕事前にカフェで朝活をして、自己研鑽に打ち込む人も同じ理屈で動いていることが垣間見えますね。
最後に
本日は「脳のゴールデンタイム」のお話、いかがでしたか?
重複してのお伝えになりますが、あくまで朝型理論から見た見解です。クロノタイプ型の理論を信じて、夜に集中力が上がったという人もいるかもしれません。
ただ私はどちらかというと中立でありたいという気持ちで俯瞰しながらも、朝型理論派の意見を持っています。是非、一度自分にはどちらの理論がハマるのか検証作業をしてみてください。この検証が、自分の頭で考える力を鍛えたり、未来のあなたの時間の使い方を大きく飛躍させてくれるはずだから。
本日はご精読ありがとうございました。
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