3つの階段・3段目「親切・感謝」

自己啓発

 本日のテーマは「3つの階段・3段目親切・感謝」のお話です。

 ここまで2段をのぼれたのなら、好奇心に向かって毎日を過ごし、他人との比較をなくし現在の幸せに気づきながら生きていくことが出来ているはず。そして残すは、締めとなる最後の階段「親切・感謝」のみです。

親切・感謝

 親切・感謝は、他人に施し、施されたことに気づいて有り難いという気持ちを持つこと。

①ネガティブ・バイアス

 私たちは無意識の状態だと、どうしても相手の施しに気づくことが難しくなります。そして良い部分には気づけないのに、悪い部分だけに注目してしまうのです。これは遺伝子からくるもので、悪いところに注目している方が古代の生存確立が向上する。そのことから「ネガティブ・バイアス」が人類の遺伝子に刻まれたわけですね。

 だからこそ、意識的に親切・感謝を行おうと心掛けることが重要なのです。

②2つの階段が活きる

 ここで、2つの階段をのぼったことが活きてきます。

 好奇心を満たし、主観的幸福感を感じることが出来ていれば、自分に余裕を持つことができます。この余裕があって初めて、親切・感謝の行動が起こせます。好奇心・主観的幸福感が満たせない状態での親切・感謝は、人への慈愛の気持ちから行うものではなく、他者からの承認を求めて行うものに他なりません。承認が源泉の親切・感謝は、その行為を評価してもらえない場合に相手への攻撃性へと変貌します。これが愚痴が多い人の心理状態です。

 階段の順番は間違えないように、好奇心と主観的幸福感を満たしてから、親切・感謝に移る意識を持ちましょう。

オキシトシン分泌

 次に話の視点を、神経科学の分野に切り替えて覗いていきましょう。

 親切・感謝をすることにより「オキシトシン」が分泌します。

 オキシトシンとは、人の暖かさを感じたり、繋がりを感じる脳内物質のこと。それに対して「ドーパミン」という脳内物質がありますが、自己の快楽を満たしたときに分泌します。これらを比較すると、承認を満たすための親切・感謝時にはドーパミンが分泌、繋がりを求めて慈愛から親切・感謝時にはオキシトシンが分泌するという仕組みです。

 ドーパミンは「甘いお菓子・エンタメ・趣味」と何だって分泌させることが可能ですが、オキシトシンは対人関係からしか分泌できません。安定した幸福感は、快楽物質のバランスがとても大事だと私は思っています。オキシトシン分泌も蔑ろにしない必要性があるでしょう。

好循環

 そして親切・感謝は「好循環」を描きだします。

①返報性

 あなたは親切・感謝されると、お返しをしたくなりませんか?

 人には「返報性」の本能があり、相手から受けた行動を返したくなる遺伝子を持っています。この返報性は「恩恵・搾取・譲歩」と全てのことに当てはまります。つまり親切・感謝に向かうか、利己的に向かうかにより好循環にも悪循環にもハマってしまうというわけですね。

②攻撃→優しさ

 悪循環の波に乗ってしまえば、あなたの主観は「他者への攻撃」が主となってしまう。

 しかし好循環の波に乗ることができれば、あなたの主観は「他者への優しさ」がベースとなるでしょう。私は全ての人が、親切・感謝の好循環という波に乗り、攻撃という思想から優しさという思想を持てる世界が来たら良いなと夢物語を考えたりしています。もちろん地球上の人口は76億人ですから、理想論とはなってしまうとは思いますが…。

 ですが少なくとも、自分や自分と関わりのある人には3つの階段をお互いのぼり、優しさという思想を共有して毎日過ごしたいものです。

最後に

 これにて「3つの階段」についてのお話は以上です。

 3つの階段の先に、「自己実現」や「他者貢献」を主軸とした価値観形成があると思っています。これからもそこへ向かうための知識や具体的行動を、記事として情報発信していこうと思うので読んで頂けると嬉しく感じます。

 本日はご精読ありがとうございました。

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