本日のテーマは「人に好かれるためには…」というお話です。
あなたは対人関係で、コミュニケーションの相手に好かれたいという気持ちは持っているでしょうか?きっと多くの方の解答が「Yes」だと思います。なぜなら人には承認欲求があり、他人から好かれることに強大な快感を抱くように出来ているから。
では好かれたいという目的は、正しく遂行できていますか?「本当の自分のことなんて、他人は分かってくれない」のだと、そんな思いを頭に巡らしてはいないでしょうか。
本章ではそんな悩みを解消するため、「人に好かれるためには…」というテーマを3部構成で展開していきます。
関心の意識
人に好かれるためには1部目は「関心の意識」について吟味していきます。
あなたは自分と相手のどちらに関心を持ちながら、コミュニケーションをしているでしょうか?
①自分にしか関心がない生き物
人間は無意識な状態だと、基本は自分ばかり関心を持ってしまい、他人に対して関心が湧かない生き物です。この事象は相手から共感という労力を奪い取る行為であり、返報性の原理により相手も同じよなアクションをとってしまう。これこそ対人関係の縺れのスタート地点となってしまうのですね。
②アドラーの言葉
オーストリア・ウィーンの心理学者アルフレッド・アドラーは、「他人に関心を持たない人は苦難の人生を歩み、多くの迷惑をかける。人間のあらゆる失敗は、そのような人間から生まれる」という言葉を残しています。つまり自分も相手も傷つけてしまう源泉とは、自分にしか関心がないという感情だったのですね。
③他者関心を意識
ですから、まずは他者に関心を持ってみましょう。
この人は何が好きで、どうゆう物語を歩んできて、どんな思想・価値観を描いているのだろうと…。最初は心から他者関心が湧いてこなかったとしても、まずは行動として他者関心をアウトプットしましょう。すると一貫性欲求に引っ張られて、必ず思想も他者関心へと変容していくはずだから。
間違ったアプローチ
人に好かれるためには2部目は「間違ったアプローチ」についてのお話です。
①まずは知ること
次に間違ったアプローチについて知りましょう。なぜなら何が間違っているのか理解できてない人は、そのミスを防止することが出来なくなるから。知ったからといってミスを犯さないかは別の話ですが、知らない人は意識という前提条件すら満たしてないのですね。
②自分に関心を引く
ではマジョリティがとる間違ったアプローチとは何でしょうか?
それは「自分に関心を引く」ことです。まさに承認欲求という瞬間的快楽と自分の意識が一体化して、理性で制御不能になってしまった状態とも言えるでしょうか。
表面上から見れば、自分に関心を持ってもらうためには、気を引くことが最善策と勘違いしがちです。なぜならアピールしなければ、気づいてもらうことすらできないから。しかし人間の心情として関心を引こうと継続される程に、どんどん相手への関心を失っていってしまうもの。
③真逆である
もし関心を持ってもらいたいなら、解答は真逆なのです。
相手に関心を寄せれば、相手もあなたのことを知りたいと心の底から感じてくれる。そしてあなたの自己アピールの内容が、相手の価値観から見てキレイだと認識できるものであれば、人に好かれるのです。「人からしてもらいたいことは、まず人にする」という行動を、是非習慣にしてみてくださいね。
観察と質問
人に好かれるためには3部目は「観察と質問」についてです。
さぁ今日から他者関心の視野を持ち、アウトプットしていこう。そう思った矢先に、その具体的行動が分からないなと立ち止まってしまう人もいるでしょう。ここまで自分中心の視野で生きてきたのであれば、正しい他者関心の視野でのアウトプット法が分からないのも当然とも言えます。
その解決方法こそ「観察」と「質問」なのですね。
①観察
観察では、相手の見た目や言動など細かいところまで観察していきましょう。
これは美術鑑賞で、アート作品をじっくり微細なところまで観察するイメージに類似できます。また美術館にあまり縁がない人は、映画・ドラマ鑑賞でも良いでしょうか。ストーリーや描写の細かいところまで観察して、その後友達に何が良かったのか感想を話すことと全く同じですね。
相手の見た目や言動で良いなと思ったところがあれば、感想としてすかさず褒めること。きっと相手は自分に関心を持ってくれたことに、喜びの感情を抱いてくれるはずです。こんな手軽に他者貢献できるなんて、やらないという選択肢はありませんよね。
②質問
また質問も有効な方法です。
相手の些細な状況から、「なぜそれを身につけるようになったのか?そのような素振りをしたのか?」を質問していきます。すると小さな事象から、奥深い物語があることに気づけるでしょう。
自分の立場から考えても、人間1人のストーリーを知ることが出来て楽しいですし、相手も関心を持たれる喜びが得られます。つまり質問は、自分も相手も幸せにする魔法の言葉だったということですね。
最後に
本日は「人に好かれるためには…」というお話、いかがでしたか?
人になかなか好かれないという悩みを持っているのなら、まず他者関心の意識を持つことがスタート地点です。たったそれだけのことで、あなたは一気に周りからの評価が激変するはずだから。また関心を寄せる行為は、行動前は苦痛に感じるかもしれませんが、様々な人間の心理を知る勉強にもなります。是非、自分も他人も人生が華やかなものになる道を選択していきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
コメント