本日のテーマは「興味・関心を唆る・文章紹介文3選」というお話です。
どんなに「好奇心」や「有益な内容」を読者に届けたいという信念を持っていても、優良な主要文章で伝え方が上手だったとしても、それだけでは少し足りません。
なぜなら「まず文章を読んでみよう」という興味・関心の気持ちを、読者の心に着火できなければ文章を開いてもらうことすらできないから。そのために文章紹介文も学ぶ必要性があるのですね。
文章紹介文は、まさに主要文章の入り口・顔でしょう。興味・関心を唆るための140文字前後の中で読者の心を捉えられなければ、他の文章に読者は流れていってしまいます。つまり最初の数行に、全身全霊をかけて挑む必要性があるのですね。
では本題の「興味・関心を唆る・文章紹介文」の型を3つご紹介していきます。
結論提示型
文章紹介文1つ目は「結論提示型」です。
結論提示型とは、印象に残る結論だけを伝えて興味・関心を刺激する文章紹介文のこと。
①結論はネタバレではない
「結論を見せてしまうと、もう文章全体を見てくれないのでは…」と、懐疑的な気持ちを感じる方もいるでしょう。ですが結論だけ聞いても、結論の理解には辿り着けません。その結論がなぜ成り立つのかという「根拠」や「具体例」を見聞きしなければ、結論である理由が分からないからです。
つまり結論とは一見ネタバレしているように見えますが、全くと言っていいほど真相理解には繋がらない。そして結論という小さなマッチ棒の火により、興味・関心という業火に心が覆われるのですね。
②結論提示型の具体例
ではここで結論提示型の具体例をご紹介します。
テーマは「アイデアの生み出し方」という内容の結論提示型です。
「アイデアは既存の要素の新しい掛け合わせです。
AIの発達により、人が行う仕事は機械に変わりつつあるでしょう。
そんな未来、私たちに必要な力はアイデアを生み出す力であり、
アイデアとは既存の要素の新しい掛け合わせだったのです。」
上記の文章は、アイデアがなぜ既存の要素の新しい掛け合わせなのかに触れていません。結論はしっかり開示していますが、真相の意味は全くと言っていいほど分からないはず。この場合、紐解いた内容がきっと知りたくなるのではないでしょうか。
寸止め型
文章紹介文2つ目は「寸止め型」です。
寸止め型とは、もう少しで結論が分かるというギリギリまで情報開示して、興味・関心を刺激する文章紹介文のこと。
①ツァイガルニク効果
この文章紹介文が有効な理由として「ツァイガルニク効果」が得られるから。
ツァイガルニク効果とは、「完了・達成」できたものより「未完了・未達成」なモノの方が想起しやすいという原理です。人はあと少しで物事の真相に辿り着けると感じたとき、通常時以上の好奇心が爆発します。その好奇心という爆弾の導線に、小さな火を着火させるイメージですね。
あなたも漫画やドラマが気になる場面で終わった際に、続きが気になって仕方ない気持ちに駆られたことはないでしょうか。これはまさに寸止め型の刺激法と同じ原理であり、ツァイガルニク効果から来たものなのです。
②寸止め型の具体例
では先程と同じく、寸止め型の具体例も見ていきましょう。
テーマも「アイデアの生み出し方」で、同じモノとなります。
「昨今AIの発達により、人の行う仕事は機械に変わりつつあります。
そんな時代だからこそ、アイデアを生み出す力が必要なのですね。
そしてアイデアは、特別な才能を持つ天才でなくても生み出せるもの。
誰しもが方法さえ知れば、この世に送り出せるモノなのです。」
上記の文章は、アイデアが既存の要素の新しい掛け合わせであるという結論に一切触れていません。ですが何かあと一歩で、アイデアの正体が知れそうな情動に駆られませんか?
これがツァイガルニク効果を用いた、寸止め型の文章紹介文なのですね。
情報開示型
文章紹介文3つ目は「情報開示型」です。
情報開示型とは、問いと結論・根拠の全てを情報開示してしまう文章紹介文のこと。
特徴としては大雑把にまとめた結論と根拠をまず伝え、紐解いた内容を知りたいという気持ちを刺激することを目的としています。
①文章を見てもらえないリスク
ですが情報開示型にはリスクも存在します。
それは「文章を見てもらえない」というリスクと隣り合わせにあること。
なぜなら「問い・結論・根拠」と、もう読者は知ってしまっている。これだけで満足してしまう人も、一定数はいるのですね。
②承認or好奇心
ですが情報に対して「マウントをとるための材料として情報収集」するのではなく、「好奇心が原動力となり情報収集」している人は、きっと主要文章も開いてくれる。なぜなら表面だけの薄い情報では、胸に穴が空いたような気持ち悪さが残るはずだからです。
あくまで読者の価値観が「承認」なのか「好奇心」なのか、見極めてから作成する必要性はあります。ですが好奇心がある人物をターゲット層としているのなら、是非チャレンジしてみても良いのではないでしょうか。
③情報開示型の具体例
では情報開示型の具体例も「アイデアの生み出し方」というテーマで見ていきましょう。
「AIの発達により、人の行う仕事は機械に変わりつつあるでしょう。
そんなこれからの時代に必要な力は、アイデアを生み出す力です。
そしてアイデアとは既存の要素の新しい掛け合わせだったのです。
掛け合わせを見つけるためには、既存の要素の知識を頭に少しでも取り入れること。
そして物事の関連性を探す習慣をつけることが重要なのですね。」
上記の文章では、ほぼ全ての情報開示をしてしまっています。ですがこれらを分かりやすく理解するための具体例や、なぜ有効なのかの深堀りした文章がありません。好奇心旺盛な方は、きっと物足りなさを感じるでしょう。
是非、ターゲット層と相談しながら情報開示型も活用してみてくださいね。
最後に
本日のテーマは「興味・関心を唆る・文章紹介文3選」というお話、いかがでしたか?
ブログを始めたい人はもちろん、商品・サービスのプロモーションを考える人にも有効な知識だと思います。
また文章を書く仕事に携わっていなかったとしても、自分の興味・関心があるコトを相手に知りたいと思わせることにも有効でしょう。この力を手にして、是非あなたの好きなモノを多くの人に伝播していきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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