結論から話すことができる「PREP法」 

文章・プレゼン

 本日のテーマは「結論から話すことができる・PREP法」です。

 文章構成シリーズ第1回目となる「PREP法」は、ビジネスで使用される文章構成の中でも王道中の王道です。どのような文章構成かと言えば、結論先行型で話を進めていく方式のこと。

 日本語の文法は動詞(結論)が最後にきます。そのことから、日本人は結論から話すことが苦手な方がとても多いのです。ですがそんな悩みを持っていたとしても、このPREP法の習得を目指せば簡単に結論から述べられるようになるでしょう。

英単語の頭文字をとった造語

 では、PREP法の名前の由来を見ていきましょう。

 PREPとは、4つの英単語の頭文字をとった造語です。

 「Point・・・論点(結論)」・「Reason・・・理由(根拠)」・「Example・・・事例(具体例)」・「Point・・・論点(結論)」の順番で内容をまとめていきます。

 流れとしてはまず結論。結論を先に話すことで、相手に何を話したいのかを明確に知らせることができます。そしてそれを裏付ける根拠を話して、さらに内容を分かりやすく補填するための具体例を示す。最後に結論に戻ってきて、話の趣旨を復習するという流れですね。このフレームワークに落とし込んで、人に向けて文章を書いたり、説明したりする癖をつけてみましょう。

PREP法のメリット

 次に、PREP法のメリットを見ていきます。

 王道の文章構成だけあり、大きなメリットが2つあります。

①理解が容易になる

 PREP法のメリット1つ目は「理解が容易になる」こと。

 聞き手は結論を先に知ってさえいれば、安心してその先の文章を読み進めることができます。根拠や具体例の話を読むときにも、「この結論の内容を裏付けるための根拠なのだな」・「この結論を分かりやすく補填するための具体例なのだな」と分かります。

 逆に、いきなり根拠や具体例の話から入ってしまえば、聞き手は「今から何の話をするのかな」と考えながら聞かなければいけません。聞き手の読解力の成長と捉えれば、根拠や具体例から始まる話を理解することはトレーニングにもなります。しかし書き手の立場で、その甘えの意識は問題であり、分かりやすく説明することへの意識は必須でしょう。分かりやすい文章を記載すれば、どんどんあなたへの信頼が蓄積されていくはずです。

②短い文字数でまとめられる

 PREP法のメリット2つ目は「短い文字数でまとめられる」こと。

 根拠や具体例から話すのであれば、結論先行型で話を進めるより文字数が増えてしまいます。

 理由としては2つあります。1つ目は、読者が理解するための余白が必要になるから。ある程度の文字数があり、余白がなければ聞きながら結論を探すことはできません。2つ目は、書く本人も頭の中で纏まっていないからです。根拠・具体例から始めてしまえば、自分が何の話をしていたのか途中で分からなくなってきます。そして無駄なことも記してしまい、文字数が嵩んでいってしまうのです。

 しかしPREP法であれば、もう言いたいことである結論を話してしまっているので、あとは補填するための根拠・具体例と続けばいいだけです。文字数は比較的少なくなります。では、なぜ短い文字数で纏められると良いのでしょうか?

 その理由は、人の集中力は長くもたないからです。長い文字数の文章を読んでいると、後半の内容あたりでどうしても集中力が低下してしまいますよね?低下した状態でインプットしたとしても、頭からすり抜けてしまう可能性は高い。そうなれば読書自体が本末転倒になってしまいます。

 だからこそ、PREP法を活用するのです。

話すときも意識

 さらにオススメはPREP法を「話すときも意識」すると良いでしょう。

 文章を書くときだけでなく、人と話すときも意識すれば、結論先行の話し方がどんどん癖付いていきます。そうなれば文章の練習が少し疎かになっていたとしても、上達スピードは早いですし何より話が分かりやすい人というイメージを持ってもらえる。

 もちろん、面白さに少し欠けるというマイナス面はあるかもしれません。それでもまずは「分かりやすさ」が何より第1優先。この「分かりやすさ」という基盤をつくってから、他の文章構成も学んでいき、「面白さ」を含めていくという順番が1番だと思っています。

最後に

 最後にまとめです。本記事の結論は「PREP法を学び、結論から話すことができるようになろう」というお話でした。お互い切磋琢磨しながら、分かりやすい話が出来る人へと努力して向かいましょう。

 次回も引き続き、文章構成の種類の紹介をしていきます。楽しみにして頂けると嬉しく思います

 本日もご精読ありがとうございました。

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