本日のテーマは「苦しみ・悩みが消えない・幸せの罠」というお話です。
皆さんは、幸せになりたいという気持ちを抱いているでしょうか?
きっと多くの方の解答が「Yes」ではないのかと思います。ですが気持ちとは裏腹に「苦しみ・悩み」などの「幸せ」を妨害するモノは、絶え間なく出現します。ではなぜ苦しみ・悩みを1度解決したにも関わらず、またすぐ出現して同じような状況を堂々巡りしてしまうのでしょうか?
本章では「苦しみ・悩みが消えない・幸せの罠」について3部構成でお話をしていきます。
幸せへの執着
幸せの罠・1部目は「幸せへの執着」です。
①Yesという解答
冒頭で1つ、皆さんにご質問をしました。それは「幸せになりたいという気持ちを抱いているでしょうか?」というモノです。実はこの質問に対して「Yesという解答をした気持ち」こそが、苦しみ・悩みの根源だったのですね。
②幸せの罠の正体
そして幸せの罠とは、幸せになろういう気持ちの執着心により苦しみ・悩みに突き進んでしまうというトラップのこと。慢性的な幸せを感じている方は、幸せになろうという気持ちに執着していない。今ないものに目を向けて未来の幸せを渇望するのではなく、今あるものに目を向けて現在の幸せに気づいているのですね。
ヒスタミンの比喩
幸せの罠・2部目は「ヒスタミンの比喩」です。
ここで幸せになりたいと言う気持ちにより不幸を招くことを、皮膚が痒いので掻くことにより痒みが一層酷くなるコトに例えてご紹介します。
①痒みの増長
皮膚が痒いから掻くという方法は、一見問題を解決するための合理的方法に見えるでしょう。一時的には痒みから逃れられるのも事実であり、心地よい快楽が得られます。ですが最初以上に痒さが増長して、皮膚の炎症を助長してしまうでのすね。
②ヒスタミンについて
これらの原因は「ヒスタミン」というホルモンです。
ヒスタミンは、皮膚の痒みや炎症を助長するホルモンと言われています。皮膚を掻くことによってホルモン分泌を促し、ヒスタミンは血管に働きかけ皮膚を赤く腫れさせるでしょう。その炎症情報が神経に届けられ、私達はさらに強い痒みを感じてしまうのです。
皮膚を掻くことにより、ヒスタミン分泌の悪循環でさらに痒くなること。これは幸せになろうという気持ちにより、苦しみ・悩みの感情が強化・再発される悪循環にとても類似しているのですね。
受容&観察
幸せの罠・3部目は「受容&観察」です。
ではこの幸せの罠により、苦しみ・悩みを再発してしまう状況をどうすれば打破できるのでしょうか?
その打開策は「受容&観察」すること。
今、目の前に浮かんだ苦しみ・悩みをなかったことにすることも、それを全くの0にすることも遺伝子的に不可能です。それら負の感情と闘おう・逃げようというアクションをする程に、さらに苦しみ・悩みを助長してしまうでしょう。
それならば対処方法は1つであり、その負の感情を受容して受け入れること。そして傍観者のように観察することなのですね。すると時間経過とともに、苦しみ・悩みは緩和・消失していきます。これはヒスタミン分泌が、時間とともに緩和・消失するのと全く同じ現象でしょうか。
そして受容・観察するためには、マインドフルネス瞑想で理性の力を鍛える必要性があるという話に繋がるのです。マインドフルネス瞑想関連の記事はいくつかUPしているので、是非読んで頂けると嬉しいです。
最後に
本日は「幸せの罠」というお話、いかがでしたか?
苦しみ・悩みを闘い逃げて解消するという認識から抜け出し、受容・観察で解消という認識に切り替えましょう。すると一時的な瞬間的快楽ではなく、その先の慢性的快楽が手にできるはずだから。
次回記事では、幸福の罠により苦しみ・悩みに対して「闘争or逃走」した先の現象について、具体的に紐解いていきます。楽しみにして頂けると嬉しいです。
本日はご精読ありがとうございました。
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