「闘争or逃走」の先に

生活習慣

 本日のテーマは「闘争or逃走の先に」というお話です。

 幸せになりたいという気持ちから、苦しみ・悩みを排除しようとした場合に人がとるアクションは2つです。それは「闘争or逃走」のいずれかを選択すること

 ですがこのアクションでは苦しみ・悩みが一時的に消失したとしても、また負の感情は外部の環境をキッカケに再発するでしょう。本章では、闘争or逃走の先に具体的にどのようなことが起こるのかをご紹介していきます。

闘争のケース

 まずは「闘争のケース」を覗いていきましょう。

 闘争のケースでは2枠に分けて、その先を見ていきます。

①抑制

 闘争のケース1枠目は「抑制」です。

 抑制とは、苦しみ・悩みの感情を無理やり抑えつけること。苦しみ・悩みという負の感情であったとしても、これらは自分の心の声です。自分の声を無理やり抑えつけることは、何度も自分自身を否定するアウトプットと同じでしょう。そうなれば自ずと自己肯定感が低下することは明らかです。

 自己肯定感とは、ありのままの自分を好きでいられる自信です。つまり良い側面も悪い側面も全てを受容した先にあるもので、負の感情であったとしても抑えつけていれば自己否定感が強化される。この自己否定感という思想は、苦しみ・悩みを生み出す源泉機となってしまうのですね。

②反論

 闘争のケース2枠目は「反論」です。

 反論とは、苦しみ・悩みの感情を与える対象と真っ向から闘うこと。世の中には、他人や過去など変えられないものも無数に存在します。対象が対人関係だった場合に、論理的に相手を打ち負かしても相手は絶対に変わりません。そして自分自身も一瞬は自尊心・承認が満たされ快楽を感じられるかもしれませんが、同じ類の人は無数に存在してキリがないでしょう。

 また倒した相手も、返報性の原理により復讐を企てること間違いなしです。相手はヤラれたことをやり返そうとこちらの粗探しを始め、隙を見せたら最後で復讐されてしまうのですね。変えられるモノは自分と未来であり、他人と過去は変えられないことを知りましょう

逃走のケース

 次に「逃走のケース」を覗いていきます。

①逃避

 逃走のケース1枠目は「逃避」です。

 逃避とは、苦しみ・悩みの感情を与える相手や環境から逃げること。逃げることがクセになると、対人関係をすぐ終わらせたり、どこの職場に勤めても辞めることを繰り返してしまいます。とは言っても逃避戦略は必ずしも悪いわけではなく、自分にとって絶対的害を与える対象があることも確かでしょう。それらから逃げなければ、自分の心身を守ることが出来ません。

 ですが自分にも非があるケースも多々あることも事実で、そうなれば自己成長の機会を失うことと同義なのですね。苦しみ・悩みは、自分を成長させてくれる人生からの授業のようなモノです。自分にはまだダメな部分があり、人生という先生が「まだ成長する必要性があるのだよ」と授業を説いてくれている。それを無視し続ければどんな環境に身を置こうが、同じ種類の苦しみ・悩みは永久に授業として降りかかる。

 逃避するにも、自分にも非がないのか客観視する時間を設けることが重要なのかもしれません。

②依存

 逃走のケース2枠目は「依存」です。

 依存とは、苦しみ・悩みの感情発散として依存性が高いモノに飛びつくこと。例えば、お菓子・タバコ・お酒・スマホなどが代表例として挙げられます。これらの嗜好品が楽しみを与えてくれるのも事実であり、自制心を持って適量を守るのであれば良いでしょう。ですが依存性が高いモノを逃走先に選んでしまえば、あなたの生活の質が損なわれる可能性も高い。

 まずお菓子・タバコ・お酒などの依存症に陥れば、健康を損なうことは明らかです。そしてスマホにハマりすぎれば、睡眠の質を下げ、新たな体験や自己投資の時間が消えてしまう。またそれらの時間を確保したとしても、スマホは脳にとっては休憩ではなく活動です。もう新たな体験や自己投資に費やすエネルギーは残っておらず、結果的にまたスマホに舞い戻ってしまうのですね。

最後に

 本日は「闘争or逃走の先に」というお話、いかがでしたか?

 苦しみ・悩みに、闘争or逃走の対処をするのは基本的に同じことの堂々巡りに終わるでしょう。もちろん人間ですから、制限を守った上でこれらを活用することは良いかもしれません。ですが過度に使用したり、自分の生活の質を下げるのに使用することは避けましょう。

 苦しみ・悩みの正しい対処法としては、前記事の「苦しみ・悩みが消えない・幸せの罠」でご紹介しています。ご閲覧頂けると嬉しいです。少しでも多くの方が、苦しみ・悩みに闘争or逃走せずに済むことを願っています。

 本日はご精読ありがとうございました。

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