今回のテーマは「映画・ドラマから学べる序論・本論・結論」です。
「序論・本論・結論」の文章構成を学ぶ際に、文章以外のツールでも学ぶことが可能です。他にも学習のツールが存在するのです。では一体、どんなツールなのでしょうか?
映画・ドラマ
それは「映画やドラマ」です。
映画やドラマのストーリー展開には、大きく分けて2つの土台があります。1つ目は前々回の記事で取り扱った「起承転結」。2つ目が「序論・本論・結論」です。
そして序論・本論・結論という土台を使って描かれているお話は、そこから文章構成を学ぶことが出来てしまいます。文章を読み書きしなくても、映像で楽しみながら学べるのは一石二鳥ですよね。
では具体的にどのような方法で、映画やドラマというツールを使って文章構成のトレーニングに変換していけば良いのでしょうか?
描写に注目
その具体的方法は「描写に注目」すること。
①アフリカ・サバンナの物語
例えば、アフリカのサバンナを舞台にした物語があったとします。
この物語では序論、サバンナを高い位置から俯瞰した映像を描写するでしょう。そして本論では、サバンナにやってきた人間たちや、そこに生息している動物たちに視点が移ります。人間や動物によって様々な物語が繰り広げられる。最後に結論として「登場した人間や動物たち」と「サバンナの舞台」を大局的に描写していく。どんどん、カメラワークを引きの視点に移行するとも言えます。人間や動物たちをサバンナの風景として描き、幕を閉じるという形式です。
②アサーション的自己表現
この描写が映し出した視点は、序論・本論・結論の文章構成の基盤です。例えば、アサーション的自己表現というコミュニケーションのお話で見ていきましょう。
まず序論として、人によりコミュニケーションの自己表現が異なり、対人関係の悩みは耐えませんという高い視点で話をスタートさせる。本論では、人間には大きく3つの自己表現をする人がいる。それは「非主張的自己表現」・「攻撃性自己表現」・「アサーション的自己表現」であると、視点を近づけて語る。結論で、アサーション的自己表現を意識して他の人達と円滑に対人関係を築こうと、視点をまた引いて大局で締めるという具合です。
③ストーリだけでなく描写
このような関連性が見出だせれば、ドラマ・映画で文章の勉強が出来てしまいます。
これから作品を鑑賞するときには、描写にも注目してみてください。すると、映画の楽しみ方のバリエーションも増えます。結果的に自分のモノの見方はもちろん、客観力のトレーニングにもなり、その力は文章構成にも応用できるというわけです。
映画やドラマを見るときは、ストーリーだけでなく描写です。楽しみながら学べる。こんなに素晴らしいことはありませんよね。
飽きの悩み
最後に、「序論・本論・結論」のデメリットについて述べて締めたいと思います。
それは「飽きの悩み」です。
①読もうとしてくれる意識
「起承転結」も同じですが、ストーリーとして相手に伝えるものは、どうしても「飽き」の悩みが付きまといます。「序論・本論・結論」は名前の通り、最後に結論がきますよね?つまり、本論で盛り上がる所までは、読者が文章を読もうとしてくれる意識が必要となるのです。
仮に1度読み始めてもらえたとして、その意識を保てるかどうかはストーリーの面白さで決まる。ユーモアさも勉強する必要が生じます。
②PREP法で基盤づくり
その事から、私のオススメは「PREP法」です。
まず分かりやすさの基盤を「PREP法」で作り、時折ユーモアのアウトプットとして「起承転結法」や「序論・本論・結論」を試したりするのが良いと思います。まずは継続が1番大事。そして継続するには、結果というフィードバックを得やすい「PREP法」が適しているというわけです。
最後に
「映画・ドラマから学べる序論・本論・結論」のお話、いかがでしたか?
動画を見ることは、文章を読むことよりも低い労力で行えます。場数もきっと踏むことができるでしょう。是非、普段の動画視聴で試してみてください。
本日もご精読ありがとうございました。
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