理解お助け・文章テクニック

文章・プレゼン

 今回のテーマは「理解お助け・文章テクニック」についてのお話です。

 「同じ文面・同じ構成」であったとしても、今から紹介する文章テクニックを使うか否かによって読み手の理解が大きく変化します。きっと「こんな小さなことで?」と思うかもしれません。ですが人間というのは、とても些細なことによって、感じ方の印象が大きく変化するものです。そうであれば、これらのテクニックを使わない手はありませんよね?

 では本題となる「理解お助け・文章テクニック」を2つ紹介していきます。

読点

 理解お助け・文章テクニック1つ目は「読点」です。

 読点とは、文章と文章の間に刻まれる記号。(、)←この記号のことです。

①区切る場所

 この読点は「区切る場所」を知らせてくれます。

 例えば「僕がオシャレな服装をまとい爽やかな彼女に声をかけた。」という文章があったとします。この文章に読点を今から入れていきますが、2パターンの読点導入を見ていきましょう。

1,「僕がオシャレな服装をまとい、爽やかな彼女に声をかけた。」

2,「僕が、オシャレな服装をまとい爽やかな彼女に声をかけた。」

 この2つは全く同じ文面ですが、意味が大きく異なってきます。1番目の具体例ではオシャレな服装をまとっているのは「僕」になりますが、2番目の具体例ではオシャレな服装をまとっているのは「彼女」です。このように読点1つの配置場所を変えるだけで、意味の捉え方が大きく変わってきてしまうのです。

②会話を意識

 会話であれば、区切る場所はしっかりと聴覚情報で伝わります。しかし、文章ではそれが伝わりませんよね?それを伝えるための読点であり、区切ることにより理解を助けてくれるのです。文章を書く際は「もし会話だった場合はどこで区切るかな?」と考えながら、読点を打つ意識をもってみてください。

改行

 理解お助け・文章テクニック2つ目は「改行」です。

 改行とは、今語っている内容に一区切りをつけて段落を変えること。

①キーワード

 段落を変えると、スタートとなる内容が「キーワード」としての役割を持ち始めます。

 文章の中で、「ここは伝えたい」・「理解してほしい」という結論部分が必ずあるはず。この結論部分を相手に意識させる手段こそが、改行というテクニックなのです。そして意識さえしてもらえれば、根拠となる枝葉の内容ではなく、しっかりと根幹部分を伝えることが出来るのです。

②改行なしの文章

 もし改行なしの文章を書いていたとしたら、読者は結論部分が目に留まりません。読み飛ばしてしまう可能性も大いに存在します。文章の書き手としては、根拠は理解してもらえたが結論が理解されないのは心苦しいこと。このような事態に陥らないようにするために、改行はしっかり使っていく必要がありますね。

 重要な部分を述べる前は、「改行しよう」という意識を常に持つよう心掛けてください。

最後の仕上げで行う

 ここまで話した「理解お助け・文章テクニック」ですが、1つ注意点があります。

 それは「最後の仕上げで行う」こと。

 文面を考えている最中に、微細なテクニックのことばかりを考えてしまうと、言葉が全くと言っていいほど出てきません。分かりやすく伝えることも、すごく大事なことですが、内容が薄ければそちらの方が問題です。

 そうならないために、まずは文章を書くことに集中する。そして、一旦文章が完成したあとの最後の仕上げとして、修正という形で今回のテクニックを使ってみてください。

 本日もご精読ありがとうございました。

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