今回は「漢字の2大能力」というテーマでお話していきます。
皆さんが、普段の生活で使用している「漢字」には、とても大きな能力が2つあります。この能力を理解すれば、きっとあなたの文章作成にも大いに役に立つこと間違いなし。
この記事の流れとしては、なぜ漢字にそのような能力があるのかという理由説明のために、まず「表意文字と表音文字」について解説します。その後に「漢字の2大能力」を見ていきましょう。
表意文字と表音文字
まずは「表意文字と表音文字」についてです。
日本語の文字は、大きく2つに分類されます。それが「表意文字」と「表音文字」です。では、それぞれ特徴を見ていきましょう。
①表意文字
文字の種類1つ目は「表意文字」。
表意文字とは、文字自体が一定の意味を独自に持つ文字のことをそう呼びます。
「漢字」や「古代エジプトの象形文字」などがこれに当たりますね。例えば「明」という漢字は、「明るい」という意味を持ち合わせています。わざわざ文章にして伝えなくても漢字を見ただけで、伝えたいことの趣旨を理解できてしまう。これが表意文字の特徴なのです。
②表音文字
文字の種類2つ目は「表音文字」です。
表音文字とは、文字自体が意味を持たずに音のみを表す文字のことをそう呼びます。
「ひらがな」・「カタカナ」・「アルファベット」などが、これに当たりますね。例えば「あ」という文字を見たとしても、文字自体に意味がないので伝えたいことの趣旨を全く理解できません。この表音文字は、文字と文字を積み重ねた文章にして初めてやっと、相手に内容を知らせることができる。これが表音文字の特徴です。
表意文字の2大能力
では、本題となる「漢字(表意文字)」の2大能力を見ていきましょう。
①キーワードの役割
漢字の2大能力1つ目は「キーワードの役割」です。
キーワードとは、重要な部分を記した記録のこと。
本を読む時に、初期状態から引かれてる「アンダーライン」や「赤文字」がこれに当たります。そして漢字も、アンダーラインや赤文字のようにキーワードの役割を持ちます。本を開いた時にアンダーラインや赤文字を見れば、文章全体を読まなかったとしても、大枠の意味合いが伝わったりしますよね。漢字にも同じ役割があり、漢字が元々持つ意味合いにより、大枠の内容を解読することも可能になるというわけです。
もちろん、アンダーラインや赤文字ほどの理解に達することはできないかもしれません。しかし、全てが表音文字で内容の予測が0の状態で文章を読むのと、表意文字の漢字により内容の予測が出来る状態で文章を読むのとでは、天と地ほどの差があります。文章を読むときも、書くときも、漢字に対して注目してみてください。
②先読みできる
漢字の2大能力2つ目は「先読みできる」ことです。
漢字を見ることによって、文章の次の内容を先読みすることも可能となります。表意文字が持つ自らの意味合いのおかげです。ある程度の先読みを立てた状態での読書と、何も考えずにマッサラな状態とでの読書は、脳への吸収率が大きく変わってくるでしょう。そして先読みという能動的な作業は、理解力だけでなく記憶力も向上させてくれます。これはもう、やらない手はありませんよね?
先読みの作業により、間違いの仮説を作ってしまうこともあるかもしれません。しかし、そこは気にしなくてOK。「当たってたという感情」・「外れたんだという感情」、何かしらの感情が浮かび上がるはず。感情が伴う記憶、それ自体が忘れにくいのですから。皆さんも先読みのために、漢字に注目して読書してみてください。
本日もご精読ありがとうございました。
コメント