今回のテーマは「アイデアは新しい掛け合わせ」というお話です。
多くの仕事がAI(人工知能)で行われるようになり、これから私たちの仕事は「機械に奪われていく」と言われています。単純作業では、機械の方が正確でスピーディーに作業をこなします。人間が太刀打ちすることは出来ません。
では昨今、これから必要な能力とは何でしょうか?
アイデア創出・想像力
それは「アイデア創出」や「想像力」です。
アイデア創出ですが、AIの出現に伴って決められた作業を正確にこなせる人材から、新しい仕事となるアイデアを立案できる人材が求められていきます。未来の時代、アイデア創出する能力を持てないと、何も生み出せない人で終わってしまう可能性すらあるのです。では、どうすれば新しいアイデアを創出することが出来るのでしょうか?
それは「想像力」を鍛えること。アイデアとは現在ないものを生み出すことですから、そこに想像力は欠かせないのです。想像力の鍛え方の知識だけでも、すごく多くの情報量になってしまいます。その事から、本当はこの記事で全て話したいのですが、今回は割愛させて頂きます。また別記事で「想像力」について公開する予定ですので、楽しみにしていてください。
1つだけ想像力関連で述べると、日本の学校教育により学んできた「従順と我慢」により、日本人は想像力が低めだと言われています。時代の変化に伴って、もう1度、子供の時のような想像力を取り戻しましょう。
新しい掛け合せ
では本題となる「アイデアは新しい掛け合わせ」についてのお話です。
アイデアとは「新しいもの」を生み出すことではなく、「新しい掛け合わせ」を見つけることなのです。アイデアについての知識を、初めて知る人にとっては意外かもしれませんね。しかし、既存のモノの掛け合わせでしかないのです。
①「0→1✗」・「1+1○」
言葉を言い換えるなら、アイデアとは「0から1を作る作業」ではなく、「1と1を足す作業」です。または新しい活気的な商品・サービスを生み出すのではなく、既存の商品・サービスの掛け合せを見つけて、世に送り出すことです。
②食べログ・動画配信サービス
具体例を2つあげましょう。1つ目は食べログのサービス。2つ目は動画配信サービスです。
食べログのサービスは、「グルメ雑誌」と「口コミサイト」という既存にあったものを掛け合せたサービスです。もともと別々に存在していた両者を掛け合せ、新たな需要を発見したに過ぎない。
動画配信サービスは、「動画」と「サブスクリプション(定額制サービス)」を掛け合せたもの。このイノベーションにより、DVDデッキでの抜き差しや場所が嵩むことがなくなりました。
つまり「0から1を生み出す」ことはできない。まずはこの客観的事実を知ること、それが想像力をつけるため、アイデアを生み出すための第一歩となります。
昔から掛け合わせ
アイデア創出の掛け合わせは、今に始まったことではありません。古代の昔から、人間はアイデアの掛け合わせにより文明を発達させてきたのです。
例えば「時間・暦」という発明は、「数字」と「太陽・月の動き」という2つの要素を掛け合わせたアイデアです。もう少し時代を、現代に近づければ「馬」と「機械」を掛け合わせて、ヘンリー・フォードは「自動車」を発明しました。このように先人たちが掛け合わせを探しながら、今の私たちの生活がある。私たちも未来の人々に、何か新しい掛け合わせを残すことが出来たら素敵ですよね。
次回の記事では、アイデア創出の具体的な作業についてお話です。楽しみにして頂けたら嬉しいです。
本日もご精読ありがとうございました。
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