本日のテーマは「自分の主張に攻撃?・反論法」についてのお話です。
理路整然とした道のりが敷かれた文章構成は、短い文字数で分かりやすく事柄を伝えることが可能ですよね。代表的なモノに「PREP法」があり、「結論→根拠→具体例→結論」という論理の最短ルートを提示してくれています。しかしPREP法で相手に事柄の理解はしてもらえたけれど、行動してくれないという悩みは誰もが通る道ではないでしょうか。
本章では、その悩みの解決法となる文章構成「反論法」についてご紹介します。なんとこの文章構成では、自分の主張に一旦攻撃を仕掛けます。一体、どういうことなのでしょうか?
では「反論法」を2部構成で紐解いていきましょう。
論理的文章の罠
反論法について1部目は「論理的文章の罠」についてです。
さっそく反論法の概要に入りたいところですが、まず論理的文章だけではなぜ上手くいかないのかの前提となるお話からさせてください。
そもそも論理的文章で相手が動いてくれるのであれば、自分の主張を攻撃するような遠回りをする必要はありませんよね。ではなぜ論理的にも関わらず、相手は行動に移してくれないのでしょうか?
①検証・確認STEPのショートカット
それは「検証・確認STEPのショートカット」をしているからです。
問題は、最短の近道にあったということですね。近道なら良いのではと感じるかもしれませんが、人はただ情報を受け取りたいのではありません。自分の頭で正しいか検証・確認して、真実を導き出したいのです。この考える楽しさを味わった後だからこそ、自分も行動してみようと思えるもの。
②登山に類似
これは登山に少し類似しているかもしれませんね。
長くて険しい山道を苦労して登ったからこそ、頂上から見える絶景に感動できる。もしドラえもんの秘密道具「どこでもドア」があり、いきなり頂上に行けたのであればどう感じるでしょうか?
きっと心の底から浮かび上がる、全身を包むような感動体験には出会えないでしょう。
③主張の経緯想起
この山登りのような検証・確認の作業をしてもらうために、1度あなたが今の主張に行き着くまでの経緯を想起してみましょう。自分の頭で考えられる人であるほどに、きっと最初は懐疑心が湧いて情報を集めたはず。そして思考を繰り返した先に、今の主張が出来上がったはずなのです。
その懐疑心は、反論の主張を持っていたということですよね?だからこそ自分の主張を攻撃する反論を紹介して、相手にも考えてもらうSTEPを挟みましょう。
反論法の概要
反論法について2部目は「反論法の概要」です。
では本題となる反論法について、深堀りしていきましょう。反論法の概要としては、「結論→根拠→反論→再反論→結論」という順序となります。
①構成の流れ
まずは結論として、自分の主張を公表します。そしてそれに対しての根拠も述べる。ここまでは王道PREP法と同じ流れになりますね。
そして遂に、本構成のメインディッシュ「反論」です。過去に自分が懐疑的に感じた主張を反論として取り入れ、記事の主張に対してツッコミを入れましょう。その後に自分が情報収集と思考により導き出した現在の主張を、懐疑心が間違いだった理由を、再反論として述べていく。最後はPREP法のように結論で締めて終了です。
②優しさのアウトプット
そしてこの反論は「優しさのアウトプット」にもなります。
自分の主張を一方的に押し付けない姿勢をあらわし、読者に対しての共感という優しさを見せることにも繋がるのですね。ただ検証・確認の、疑似体験をしてもらうだけではないのです。
人を動かすには、攻撃よりも愛です。愛の重要性を、常時心に留めておきましょう。
最後に
本日は「自分の主張に攻撃?・反論法」についてのお話、いかがでしたか?
このように一旦自分を攻撃する反論は、検証・確認の作業をしてもらえ、相手への優しさにも繋がる。だからこそ読者の疑念は晴れていくわけですね。攻撃的姿勢ではなく、愛の姿勢で文章を執筆すればきっと伝わると思います。
本日はご精読ありがとうございました。
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