朝にテレビNG

集中力

 本日のテーマは「朝にテレビNG」というお話です。

 皆さんは、起床1番でとりあえずテレビをつけるという行動をしていないでしょうか。もし解答がYesであるのなら、少し生活習慣を見直したほうが良いかも知れません。なぜならテレビは、あなたの生産性・自己研鑽・幸福度ともに低下させてしまう要因になるからです。

 そうは言っても「世間の動きをチェックするために、情報収集しなければ…」という気持ちもあるでしょう。しかし好奇心・自己実現・自由を手にしたいのなら、その価値観を刷新する必要性があるとも言えます。

 本章では「朝にテレビNG」について3部構成でお話を進めていきます。

脳のゴールデンタイムを失う

 朝にテレビNG・1部目は「脳のゴールデンタイムを失う」ことです。

①起床後2~3時間

 脳のゴールデンタイムとは、起床後2~3時間のパフォーマンスが高い時間帯のこと。

 朝の時間帯というのは、脳が睡眠により回復してまっさらな状態です。この状態で仕事や勉強に打ち込めば、同じ時間を費やしたとしても、成果・パフォーマンスともに飛躍すること間違いなしなのです。つまり朝の時間とは、1日でとっても貴重な時間帯とも言えるのですね。

②テレビを見ると…

 では朝のまっさらな状態の脳に、テレビを見るとどうなるでしょうか?

 その答えとしてはテレビから流れる膨大な情報により、脳の中が散らかっていきます。散らかってしまった脳であれば、仕事・勉強に取り組んだとて集中力は確実に下がるでしょう。

 確かに世間の流れは、いち早く熟知できるかもしれません。しかし自分のアウトプット成果は出せなくなってしまう。1度自分にとってもどちらが大切か、天秤にかけて考えてみましょう。

③部屋の比喩

 そして朝の脳は、部屋に比喩できます。

 整理整頓され、モノが片付けられた部屋で仕事をすれば作業効率は上がりますよね。しかしモノが散乱した状態で仕事をしたとして、作業効率は上がるでしょうか?きっと下がってしまうはずでしょう。

 まさにテレビとは、情報というモノを脳の部屋に散らかしている作業なのですね。

ネガティブ思考の形成

 朝にテレビNG・2部目は「ネガティブ思考の形成」

①ネガティビティ・バイアス

 またテレビのニュースには、ネガティブ感情を煽るものを意図的に含めています。

 なぜなら人はネガティビティ・バイアスという偏りの見方により、ポジティブよりもネガティブの事柄に意識が向きやすくなってしまうから。これをTV局は、マーケティングに活用して取り入れているわけですね。

②ネガティブのアウトプット

 そして浮かんだネガティブ感情は、ネガティブ思考を形つくるアウトプットへとなってしまう。

 この負の価値観を抱けば、何を見てもマイナスの見方をしてしまうでしょう。遺伝子的にもネガティブに惹きつけられるのに、テレビのせいで環境的にもネガティブに気づきやすくなる。これはまさに不幸な人生を歩む活動と言えないでしょうか。

③幸福に生きる

 幸福に生きることが1番の目的であり、その前提があるからこそ好奇心・自己実現の欲求が湧いてくる。そしてその先に自由があることを忘れてはいけません。

影響の輪・関心の輪

 朝にテレビNG・3部目は「影響の輪・関心の輪」についてです。

 最後に朝テレビがダメな理由として、影響の輪・関心の輪という理論をご紹介します。この理論は、著者スティービン・コヴィーさんが「7つの習慣」という書籍の中でご紹介している理論です。

①輪の特徴

 まず影響の輪とは、自分の行動により結果に影響を与えることができるモノを指します。例えばスキルを高めようと自己研鑽の時間を設ければ、その能力は向上していきますよね。

 それに対して関心の輪は、自分の行動で結果に影響を与えられないモノを指すのです。具体例としては芸能人の騒動について考えたり、プロスポーツチームがどうすれば強くなるのか考えたりすることなど。これらは関心事でしかなく、どれだけ考えたとしても何も結果を動かすことはできません。

②影響の輪を小さくする人

 そして影響の輪を小さくする人の特徴があります。

 一体何でしょう?

 それは関心の輪ばかりに、1日の時間や労力を費やす人です。人の時間も労力も有限なモノであり、この資源をどう活用するかによって未来の自分が変わってくる。その貴重な時間を自分のために使わず、周りを批評するために使っていれば、どんどん影響の輪が小さくなってしまうのは必然でしょう。

 だからこそ関心の輪への時間を制限して、影響の輪に注力する時間を増やす。すると少しずつ影響の輪は広がっていき、長い視野では過去に関心事だったものを動かすことができるようになるはずだから。

③テレビは関心の輪

 そしてテレビの多くは、関心の輪の内容が多いです。

 もちろん世界情勢を知ることも重要かも知れませんが、ただ世間を批評することしかできない人間になってしまうという懸念も持ち合わせています。だからこそ影響の輪に意識を向けるため、朝のテレビだけは遮断して脳のゴールデンタイムを活かしていきましょう。

最後に

 本日は「朝にテレビNG」というお話、いかがでしたか?

 好奇心・自己実現・自由という目的を達成したいのなら、まず朝テレビを遮断することから始めましょう。このアウトプットによりパフォーマンスは上がり、ネガティブ思考も形成されず、影響の輪は広がっていく。この先にこそ好奇心・自己実現・自由という、幸せの階段があるのです。

 関心の輪に注目して批評するのではなく、影響の輪に注目して自分の人生を生きられるような人が、少しでも増えると嬉しいなと感じます。

 本日はご精読ありがとうございました。

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