本日のテーマは「午後の時間術テクニック」というお話です。
午後の時間帯は、午前中の時間と打って変わり集中力が低下する方が多いでしょう。
なぜなら午前中の仕事・勉強によってセロトニン分泌低下を起こし、ネガティブ感情が生まれやすくなってしまうから。他にもクロノタイプを6型に分けたとき、朝や夜に覚醒する型は3型ありますが、昼に覚醒する型は2型しかないという原因もあるでしょうか。ちなみに居眠り運転の事故率が多い時間帯も、「深夜3~4時」に並んで「午後2~4時」も同じ高さを示しています。
本章では、そんな午後でも仕事・勉強への集中時間を手にしたい方へ、午後の時間術テクニックを3枠で解説したいと思います。
筋トレ&ウォーキング
午後の時間術テクニック1枠目は「筋トレ&ウォーキング」です。
①BDNF(脳由来神経栄養因子)
運動にはBDNF(脳由来神経栄養因子)という、脳の神経細胞を育てたり維持するタンパク質を分泌させる効果があります。だからこそ運動後は、集中力が高い時間を獲得することが出来るのですね。
私たち、人間も動物の一種です。動物とは動く物と書きますよね。つまり本来は座りっぱなしの状態で、デスクワークするようには設計されていないのです。だからこそ運動を適度に挟んでいきましょう。
②筋トレ・ウォーキングの効用
そして筋トレでは、BDNFと共にドーパミン・セロトニン・エンドルフィンなどの快楽物質も分泌します。その中でもエンドルフィンは、ドーパミンの20倍の快楽があると言われ、他者へ慈愛の気持ちで貢献したり、激しい運動をしたりするときに分泌するもの。つまり筋トレはカッコいい体づくりはもちろんのこと、あなたの知性向上の土壌もつくってくれるのですね。
またウォーキングでは、10分間の経過からドーパミン・セロトニンともに分泌して快楽や癒やしを感じます。人の脳はポジティブのときにこそ、継続的に高いパフォーマンスが出せるもの。自分自身の幸福度をメタ認知して、少しネガティブよりだなと感じたら運動を挟みましょう。
場所の移動
午後の時間術テクニック2枠目は「場所の移動」です。
私達はずっと同じ場所にいるよりも、場所を移動させた方が脳機能が向上することが分かっています。
①場所ニューロン
その理由としては「場所ニューロン」という神経細胞の影響を受けているからです。
場所ニューロンとは、海馬にある細胞で場所を司る役目を果たしています。自分が現在、どこにいるのかを忘れないように記憶するための細胞とも言えるのですね。
そして海馬は、短期記憶を司る部位です。もちろん短期記憶で終わらせては意味がありませんが、長期記憶として側頭葉に情報を移動させる為には避けては通れない領域です。だからこそ場所を替えて作業すると、記憶力が高まるのですね。
②短期記憶は段取り上手
また短期記憶が瞬時に働くことにより、仕事・勉強を進める上での段取りが上手になるでしょう。
なぜなら複雑な作業を効率よく進めていくためには、いくつかの情報を同時に記憶していることが必要不可欠だから。つまり効率的に作業が進められ、ケアレスミスの防止にも繋がる。脳機能が低下する午後だからこそ、場所を移動させて脳のパフォーマンスを上げましょう。
インターバルの意識
午後の時間術テクニック3枠目は「インターバルの意識」です。
①登山の比喩
私たちの1日の活動は、まさに登山に比喩することが出来るでしょう。
登山では頂上に登り切るために、適度な休憩や水分補給をせねば、途中でバテてしまいますよね。つまり休憩は登る活動と同様に、とても大切な営みなのです。
そして私達の1日の活動も、適度な休憩を挟まなければ、途中で脳の体力が途切れてしまう。だからこそ仕事・勉強の時間はもちろんのこと、休憩も同じくらい真剣に望まなければいけないのです。
②余力を残して休憩
そして午後は、午前中以上にインターバルを意識すべきでしょう。
ポイントとしては限界ヘトヘトになるまで頑張るのではなく、まだ余力を残して休憩を挟んでいくこと。自分なりの心地よいインターバルを、試行錯誤して見つけていくと良いでしょう。
③テレビ・スマホの禁止
また休憩の時間帯は、基本テレビやスマホは禁止です。
人間の脳は視覚情報の処理に、キャパシティの90%を使用しているといいます。そしてテレビもスマホも、目で見るものですよね?これらは休憩ではなく、活動であることを忘れてはいけません。
自分の人生の価値観が、テレビ・スマホを見るために生まれてきたというのであれば、それも1つの指針です。ですがトレードオフの犠牲として、努力を費やして何かを手にしたり、新しい体験を見聞きすることは出来ません。もし同じ志に共感してもらえたのであれば、テレビ・スマホは制限していきましょう。
④聴覚・味覚・嗅覚・触覚で休む
最後に休憩のポイントとしては、聴覚・味覚・嗅覚・触覚で休んでいきましょう。
具体的には好きな音楽や自然音を聞いたり、ナッツやフルーツの間食をする。他にもアロマやマッサージなど体を癒やすのもいいですよね。
最後に
本日は「午後の時間術テクニック」というお話、いかがでしたか?
午後は生物学的に、誰しも集中しづらい時間帯です。そのため強烈な睡魔も出現することでしょう。しかしそれらを解決する方法はあるのです。運動して、場所を替えて、疲れる前に視覚以外の刺激で休みましょう。するとあなたの自己成長や好奇心を満たす作業の効率は、爆上がりすること間違いなしです。
本日はご精読ありがとうございました。
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