入浴剤の美肌を守る力①「ミネラル分配合」

美容

 本日のテーマは「入浴剤の美肌を守る力①ミネラル分配合」というお話です。

 あなたは湯船に浸かるとき、入浴剤を使用しているでしょうか?

 もし答えがNoなら、是非今日から入浴剤を使用してみてください。なぜなら入浴剤には色や香りを楽しむリラックス効果だけでなく、美肌を守り抜くという恩恵もあるからです。

 そして本章と次章に渡って、入浴剤の美肌を守る力を2つご紹介していきます。第1回目となる本日は「ミネラル分配合」についてです。

水移動の皮膚ダメージ防止

 入浴剤の成分には、様々なミネラル分が配合されています。

 まず結論ですがミネラル分の成分たちが、浴槽のお湯を等張性に変えて水分の移動をなくし、皮膚ダメージを防止してくれるのですね。「等張性?、水分の移動?」と混乱した方も、きっといると思います。ここからはこの結論の意味を、詳しく段階を踏んでご紹介していきます。 

浸透圧

 まずは「浸透圧」についての説明から入ります。

 浸透圧とは、濃度が違う2つの液体が存在したとき、自然と濃度を統一しようと働く力をそう呼びます。

①濃度統一の実験

 ここで1つ、ある実験をご紹介します。

 この実験では容器に2つの液体を入れ、水の分子が移動できる大きさの穴が空いた膜で区切りました。すると濃度を統一しようする浸透圧の力が働き、少しずつ水が移動していくのですね。

 具体的には、濃度が低い液体から濃度が高い液体へと水分は移動する。そして2つの濃度が統一されるという仕組みです。

②水道水は軟水

 そして「水道水は軟水」です。

 軟水、中硬水、硬水など、水には種類があります。ではこれらの違いとは、一体何でしょう?その違いは、ミネラルの濃度の違いで分けられています。

 軟水は「0~100mg/l」、中硬水は「101~300mg/l」、硬水は「301mg/l以上」のミネラル含有で定義されています。つまり私たちが浸かっている水道水の湯船も、ミネラル濃度が低いというわけですね。

 しかし私たち、人間の体液には多くのミネラル分が含まれています。つまり水道水よりも、人間の体液の方がミネラル濃度が高いということ。では一体このあと、何が起こるでしょうか?

③皮膚への刺激

 解答としては「皮膚への刺激」がかかります。

 水道水と体の体液という2つの液体を、肌という膜で隔てている。そして先程の実験と同じように浸透圧が働いて、2つの液体濃度を統一しようと力がかかるのです。つまり湯船の水分が、体の中に入ってきます。長時間の入浴で、誰しもが指の平がフニャけたという経験はあると思います。これは水分が、体に浸透した証なのですね。

 そして水分が移動した際に、皮膚は刺激でダメージがかかります。1度であれば対した刺激ではないかもしれませんが、その蓄積が肌のキメを乱れさせて美肌から遠ざけてしまう原因となるのです。

 だからこそ入浴剤を活用して、体の体液に近いミネラル濃度に湯船を変化させる必要がある。入浴剤は、ただ香りや色を楽しむためのモノではなかったということです。

温泉の種類

 またこれは余談ですが、温泉には3つの種類があります。

 それは「低張性」・「等張性」・「高張性」です。

①低張性

 低張性とは、体の体液よりも温泉成分の濃度が低い温泉です。この種類の温泉は、水道水と同じように体に水分が浸透していきます。

②等張性

 等張性は、体の体液と温泉成分が同じ濃度となる温泉のこと。同じ濃度の液体ならば、水分の移動はほぼなく肌に最も優しい温泉と言えるでしょう。

③高張性

 高張性は、体の体液よりも温泉成分の濃度が高い温泉のこと。結果、体の水分が温泉へと出ていってしまいます。

 つまり温泉でいう等張性の状態に、入浴剤を使用することによって導いていく。これが肌に優しい入浴をするために、必要なポイントということです。

最後に

 本日は「入浴剤の肌を守る力①ミネラル分配合」というお話、いかがでしたか?

 香りや色で楽しむリラックス効果も、もちろん入浴剤の魅力でしょう。しかし、入浴剤の力はそれだけに留まらなかったのですね。

 是非、今日から入浴剤を活用して、健康的な美肌の維持を心掛けてみてください。次回記事でも、入浴剤の肌を守る力の2点目をご紹介していきます。楽しみにして頂けると嬉しいです。

 本日はご精読ありがとうございました。 

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