入浴剤の美肌を守る力②「塩素中和」

美容

 本日のテーマは「入浴剤の美肌を守る力②塩素中和」というお話です。

 入浴剤には色や香りを楽しむリラックス効果だけでなく、美肌を守り抜くという防御の恩恵も持ち合わせています。その美肌を守る力は大きく2つの要素に分かれ、前記事に1つ目の要素「ミネラル分配合」のお話をさせて頂きました。

 本章では第2回目となる「塩素中和」という、美肌を守る力をご紹介したいと思います。では3部構成で紐解いていきましょう。

塩素とは

 まずは塩素についてのお話です。

 塩素とは、消毒のために用いられるハロゲン元素の1つです。

①塩素の役割

 ではなぜ水道水には、そもそも塩素が含まれているのでしょうか?

 その理由は微生物の除去にあります。

 水道水の源泉となる河川などの水には、様々な微生物が生息しています。その中には我々にとって病気の原因となる微生物もおり、私たちの健康を脅かしてしまうのですね。そこでとても強力な殺菌力を持つ塩素を活用して、微生物の細胞膜を破壊して死滅させる。だからこそ安全に水道水を利用できるのです。

②水道法の残留塩素

 では次に、水道法で定められた残留塩素の値をご紹介します。

 値の範囲としては「0,1mg/l~1mg/l」が目標値と言われています。「mg/l」とは、水分1Lのあたり塩素何mgが含まれているかという単位です。

 この0,1mg/l以下の塩素になると、殺菌力の役割を担うのには弱い状態に陥ってしまう。つまり安全性に対して、不安が生まれてしまうのですね。また1mg/l以上の塩素が含有されると、味や臭いの観点からマイナスの結果を生み出してしまいます。各水道局により独自の残留塩素の目標値を定めているそうですが、平均として「0,3mg/l~0,6mg/l」内で設定しているそうです。

③健康への影響

 そして最も気になる健康への影響です。

 基本的には、水道水に含まれる残留塩素の量では人体に悪影響はないと言われています。

 つまりそのまま飲んだとしてもOKということであり、それが引き金で体にマイナスの結果を被るということはないそうです。

敏感肌の人には注意

 しかし塩素は「敏感肌の人には注意」が必要です。

 なぜなら飲水としては問題がないとしても、入浴では刺激を与えてしまう可能性があるからです。

①個体差がある

 もちろん人間には個体差があり、刺激に強い人もいれば弱い人もいます。塩素の湯船に浸かっても、問題がないという方もきっといるでしょう。

 しかし敏感肌の人で、肌に刺激を与えて問題を背負ってしまうという事例があることも事実です。たった1日の刺激では、そこまで大きなマイナス要因を受けないかもしれません。ですが習慣として続けた結果は、小さなものも大きな結果として返ってくるもの。

 自分は敏感肌だなという心当たりがあるのであれば、美肌を守るためには対策を施してみてはいかがでしょうか?

②入浴剤の効果

 そして本題となる入浴剤の効果です。

 入浴剤には、塩素を中和する成分が含まれています。

 だからこそ敏感肌であり、水道水の湯船で刺激を受けている人のための救世主にもなるのですね。健康を目的とした入浴で、美肌を損ねてしまえば本末転倒です。このパラドックスから抜け出すために、入浴剤で対応をしていきましょう。

2番風呂の効用

 最後に「2番風呂の効用」のお話で締めたいと思います。

 皆さんはまだ誰も入っていない1番風呂と、誰かが入ったあとの2番風呂、このどちらに入りたいですか?

 多くの人は、1番風呂が良いと答えるのではないでしょうか。しかし塩素の刺激から美肌を守るという観点からは、2番風呂の方が合理的な選択なのです。

①皮脂・汗・古くなった角質

 なぜなら2番風呂には、前に入った人の「皮脂・汗・古くなった角質」などの不純物がお湯に溶け込みます。この一見すると嫌だなぁと感じる不純物により、塩素の働きを弱くする効果があるのです。

②浸透圧の対策にもなる

 また前記事でお話したミネラル濃度の違いにより、浸透圧で肌にダメージを受けるという話を思い出してみてください。

 こちらの要素でも、不純物によりお湯の濃度は高くなります。つまり体液の濃度にお湯が近づいていき、水分の移動を抑制して皮膚への刺激を緩和してくれるのですね。

③入浴剤を使う

 もちろん1人暮らしの人であれば、強制的に1番風呂です。またメリットは分かっていても他人の不純物に浸かるというのは、心理的に気持ちが良いものでもないでしょう。

 そのような方は是非、入浴剤の力を借りましょう。入浴剤は1人暮らしの人や、心理的な気持ちを緩和してくれるマストアイテムとなるのですね。

最後に

 本日は「入浴剤の美肌を守る力②塩素中和」というお話、いかがでしたか?

 入浴剤には、色や香りにより副交感神経を優位にするリラックス効果と、美肌を守る力となる「ミネラル分配合」・「塩素中和」という働きを担います。まさに一石三鳥がある品だからこそ、是非生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 本日はご精読ありがとうございました。

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