本日のテーマは「変革への課題2選」というお話です。
私たちが何かの課題や問題を達成・解決したいと感じたときに、自分自身を変革させる必要性が生じます。今までと同じことを繰り返していたのであれば、結果も今まで通りのモノとなる。当然と言えば当然であり、客観的な真理とも言えるでしょう。しかし変革を試みても、多くの人が上手くいきません。なぜでしょう…?
その理由は、変革への課題を見誤っていることに原因があります。変革への課題には2種類あり、それらを客観視できていなければ、違う方向に時間と労力を注力しがちになってしまうのですね。
本章では、変革への課題を2枠で紐解いていきます。この知見が、皆さんの問題解決能力向上の一助になれたら嬉しいです。
技術の課題
変革への課題1枠目は「技術の課題」です。
技術の課題とは、課題・問題を解決するために技術を習得すること。
①技術の向上
当たり前と言えば当たり前なのですが、何かをクリアするには技術を向上させなければいけません。そこには技術習得のための練習が、必要不可欠ということでしょう。
例えばゴルフでシングルになりたいのであれば、そのための技術を日々の練習で身につける必要性がある。他にも美味しいコーヒーを多くの人に飲んでもらうにも、ドリップ・焙煎の技術などが必要となってきます。このように技術を手にすれば、課題・問題を解決できる。これを「技術の課題」と呼んでいます。
②技術習得でも達成・維持できない
しかし技術を習得しても、一向に課題・問題が達成できない人もいます。または1度達成できても、それが継続できず元に戻ってしまう人もいるのです。なぜ彼らは課題・問題に対しての技術を持っているのに、それが達成・維持できないのでしょうか?
その解答こそが、次項に紹介する2つ目の課題なのです。
価値観の課題
変革への課題2枠目は「価値観の課題」です。
価値観の課題とは、課題・問題を解決するために価値観を変革すること。
①価値観の問題
どんなに課題・問題へのスキルを持ち合わせていても、それらを遂行したいというマインドがなければ、定期的に行動を起こすことはできません。一時のモチベーションに左右されていては、長いゴールに辿り着くことも滞在し続けることも出来ないのです。
②他の目的がある
「いやいや、自分は課題・問題を解決したいという価値観を持っている」と、反論もきっと聞こえてくるコトでしょう。しかし本当の心の奥底では、解決を望む価値観を抱いていない。
言葉を少し変えるのならば、課題・問題解決以上に成し遂げたい他の目的がある。別のゴールへ価値観が向いているということです。
③ダイエットの具体例
例えば、ダイエットの具体例は分かりやすいのではないでしょうか。
痩せたいという課題を持ち、そのための知識を知り、技術を磨いていく。ここでいう知識・技術とは、痩せるための筋トレの方法や、食事摂取の仕方など。それらを知っていて出来ているにも関わらず、ダイエットが成功できない。または一旦痩せても、すぐにリバウンドしてしまう。
このような方は「運動なんてしたくない」・「甘いお菓子を食べたい」という、別の価値観を抱いています。これらの価値観は、痩せたいという目的を達成するには邪魔な価値観ですよね。どんなに痩せる技術を持っていたとしても、その価値観が行動を阻害してしまうのは明らかです。
だからダイエットを達成できないし、維持できない。この価値観を変革しなければ、継続的な課題達成はありえないということですね。
最後に
本日は「変革への課題2選」というお話、いかがでしたか?
この世はトレードオフの世界です。何かを得れば何かを失うモノ。全てを手にしようと欲望を露わにすれば、何1つ手にすることができない。
だからこそ、まず自分の価値観を自問自答して知りましょう。そして目的の優先順位をつけて、目的から価値観を定めていく。そして最初は心で思っていなくても、目的達成の為の価値観の行動を繰り返す。これが価値観を刷新する唯一無二の方法です。
価値観は一朝一夕で変えられるほど、甘いモノではありません。ですが1度変革すれば、課題・問題の難易度は大幅に下がります。是非、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
本日はご精読ありがとうございました。
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