今回のテーマは「アイデアづくりの習慣」についてのお話です。
アイデアが新しく「0から1」を生み出すものではなく、「1と1」を掛け合わせて、新しい組み合わせを見つけることである。これが前回までのお話でした。
本記事では、具体的にアイデアを生み出すための習慣を2枠に分けて解説していきます。
勉強する
アイデアづくりの習慣1つ目は「勉強する」こと。
アイデアの正体が、新しい掛け合せであるという事実を知ったあなた。そんなあなたが次に行うことは、多くの「知識・体験・商品」に触れること。つまり、勉強に励むことです。
①知識ある人・ない人
では、なぜ勉強して多くのものに触れなければいけないのか?
アイデアは、この世に存在する新しい要素の掛け合せです。ではこの場合、この世に存在する様々なものをより多く知っている人と、あまり知らない人とで、どちらがアイデアを生み出しやすいでしょうか?
答えは前者であり、頭の中にたくさんの知識があるからこそ、新しい組み合わせが見つけられる確率が高まる。もともと知識量が少なければ、その掛け合せのパターンは限られてくるでしょう。だからこそ、アイデアを生み出すためには勉強することは必須なのです。
②本という媒体
では、知識・情報を効率的に吸収できる媒体は何でしょうか?
それは「本」です。
読書習慣がある人は、年収が高い傾向にあるというのは有名な話ですが、仕事のノウハウを本から吸収しているだけでありません。アイデアを生み出すためのピースとなる知識も、本から吸収しているということです。
③様々なジャンル
ここで1つだけ注意点を補足します。
それは様々なジャンルに対して、興味を持つことが重要ということです。1つの知識を深堀りして、1つの物事を極めるということも素晴らしいことであり、スポーツ選手や職人さんはそれを体現した人ですよね。しかし目的が変われば、プロセスも変わってくる。アイデアを生み出すという目的を達成したいのであれば、幅広い知識を6割程度の理解でもいいので知っていることの方が重要なのです。
関連付け探し
アイデアづくりの習慣2つ目は「関連付け探し」です。
関連付け探しとは、全く異なる分野同士から共通項を自ら探すこと。
①抽象的本質部分
では、なぜ関連付け探しをする必要があるのでしょうか?
それは「抽象的本質部分」を見つけることになるから。全く別の分野だと思っていても、深堀りすると共通として全てに当てはまる重要なこと。そんな、抽象的本質部分があったりします。そして普段から関連付け探しを習慣にするということは、意識的に抽象的本質部分を探そうとする営みなのです。
この抽象的本質部分をいくつもストックできれば、どんな分野の習得も速くなりますし、1つ1つがアイデアを見つけるための鍵ともなるのです。
②ゴルフと時間術
1つ具体例をご紹介しましょう。
例えば、「ゴルフで良いスコアを出す」ことと「1日の時間効率を良くする」ことの抽象的本質部分を探していきます。そして見つかった共通項とは「目の前の作業に集中する」こと。
ゴルフでは、マクロの視点で全体を見ることがとても大切ですが、それ以上に目の前のホール、目の前の1打に集中することも重要です。前のホールでスコアが悪かったから「取り戻してやろう」と意気込んで、その気持ちが凶と出るケースは大いにあるでしょう。
これは1日の時間の効率的な使い方にも言えます。大局を見て、スケジューリングすることも大切ですが、目の前の作業に集中できなければ本末転倒です。このあと行う作業を想起したり、時間的な焦りから急いだりすることは、作業への集中力や達成度を阻害します。
そして、どちらにも共通して言えることが「目の前の作業に集中する」ことなのです。
③身近な生活で触れるもの
このようにあなたの「身近な生活で触れるもの」から、意図的に関連付け探しをする習慣を持ってください。それこそが、あなたの未来のアイデアを生み出すキーとなるのですから。
本日はご精読ありがとうございました。
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