今回のテーマは「アイデア創出」というお話です。
前回の記事で、アイデアづくりには「勉強」と「関連付け探し」の習慣が重要であるというお話をさせて頂きました。実際にこれらを実行してくれている皆様へ。さぁアイデア創出のため、具体的なアクションプランに取り掛かっていきましょう。
アイデア創出の作業には、2つのSTEPがあります。それは「考え抜く」ことと「休む」こと。
STEP1となる「考え抜く」では、意識的にアイデアを模索していきます。自らイノベーションをイメージし、具現化に努めるわけですね。
考え抜くだけでは駄目
「考え抜く」際のお話に移る前に、1つ注意点です。
アイデア創出と聞くと、多くの人が「考え抜いた、その先にアイデアがある」と考える方が多いようです。しかし、これは大きな誤り。「考え抜く」という作業しかアクションを起こせていない人はアイデアはきっと浮かばないのではないでしょうか?
「考え抜く」ことは大切なプロセスですが、それだけでは完結しないということも知っておいてください。
知識のフォルダ分け
ではここから、考え抜くときのポイントを3点紹介します。
考え抜くときのポイント1つ目は「知識のフォルダ分け」です。
アイデアを生み出すための考え抜く作業とは、知識と知識の新しい掛け合せを見つけることですよね?では、その知識の整理がしっかりとされていない場合、あなたは知識同士の掛け合せについて考え抜くことができるでしょうか?
①日曜大工のお父さん
これは、日曜大工のお父さんにも比喩できます。
大工仕事をするときに、工具を整理整頓して管理している人はスムーズに作業が進められるはず。逆に整理整頓ができていない人は、その都度必要な工具に対して「どこにあったっけ?」と考える作業から入ります。これではスムーズに日用品を作ることなど出来るはずありませんよね?
②知識想起に労力使わない
アイデア創出の「考え抜く」作業も全く同じです。
「知識と知識の新しい掛け合せを見つけるぞ」と意気込んでも、自分が学習した知識がフォルダ分けされていなければどうなるでしょうか?まず、知識を想起するところからの作業になってしまう。こうなればアイデア創出のために考え抜く労力が削がれ、知識の想起に労力が使われてしまう。アイデアが創出されないのは目に見えているでしょう。
アイデアを生む基盤こそ、「知識のフォルダ分け」という意識を常に持ちましょう。
メモ
考え抜くときのポイント2つ目は「メモ」です。
①アイデアの卵
考え抜くプロセスでは、不完全ではあるものの小さな抽象的なアイデアが浮かぶ方も出てくると思います。ここで浮かぶものは、後に生まれる「アイデアの卵」です。
そして人は忘却する生き物。もしメモしていなければ、このアイデアの卵も忘れてしまいます。後々、自分のアイデア創出を手助けしてくれる、このアイデアの卵を守るためにしっかりとメモしましょう。
②運動性記憶
また、書くという能動的な作業は「運動性記憶」となります。
運動性記憶とは、運動しながら見聞きした記憶のこと。ただ、言語情報を見聞きしただけの「意味記憶」より、運動しながら見聞きした「運動性記憶」のほうが記憶定着率も活用率も向上します。メモこそ、記憶への最強の運動ということですね。
脳疲労を目指す
考え抜くときのポイント3つ目は「脳疲労を目指す」こと。
考え抜く作業を継続していくと、認知機能の限界値に達します。すると大きな疲れとして、自分に脳疲労が襲いかかってくるでしょう。考え抜くときは、この脳疲労で何も考えることが出来なくなる地点をゴールにしてください。頭の中がごちゃごちゃになり、何が何だか分からなくなった状態まで踏ん張りましょう。この状態まで踏ん張ったら「考え抜く」のSTEPは終了となります。そして「休む」というSTEPに続いていくわけですね。
次回の記事で「休む」STEPについて解説します。楽しみにしていてください。
本日はご精読ありがとうございました。
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