スキル取得の4段階 Part1

客観力

 今回のテーマは「スキル取得の4段階」です。

 皆さん、スキル取得の4段階という言葉は聞いたことがありますか?

 この理論は、どんな分野のスキルを取得する上でも全てに該当する共通項です。この理論を知らなかったとしても、スキル取得をすることはできます。ただ、知っていることによるメリットも存在すると私は思っています。

 4段階の内容は「無意識的無能」・「意識的無能」・「意識的有能」・「無意識的有能」です。全ての人が何かしらのスキルを習得する際は、この過程を通りながら「無意識的有能」を目指していくわけです。

 では、スキル取得の4段階の概要に入っていきましょう。本記事で2段階分、次回記事で2段階分のお話となります。

無意識的無能

 スキル取得の4段階・1段階目は「無意識的無能」です。

 この状態はスキルに対しての知識もないし、もちろん出来ない状態。つまり初心者ですね。でも安心して。誰もが通る道なのですから。

①出来るの勘違い

 ただ、問題となる人もいます。どんな人だと思いますか?

 それは「出来るの勘違い」をしている人です。新しいスキルに取り組んで「すぐに出来るようになっちゃった」と思う方。そんな人の中にも、実は出来てない人がたくさんいます。この状態はスキルの奥深さを知らないだけ。出来ない自分を客観視出来ていないだけなのです。

 この状態に陥った人たちは、問題意識がありません。どれだけ周りの人が助言をくれようと、変化することができない。1番成長から遠い人の典型例とも言えますね。

②既存方法が通じない

 では、この状態から抜け出す為にはどうすればいいのか?

 それは「既存方法が通じない」ことを知ること。自分の中の常識という色眼鏡を捨てて、上級者の助言にしっかりと耳を傾けましょう。自分の考えた方法では通じないから、この段階にいるのです。

 まず「当たり前」を身に着ける。自分の頭で考え、自分だけの方法を模索するのはその後。急ぎすぎないように。「頑固」は伸びません。「素直」こそ成長への最強の武器となります。

意識的無能

 スキル取得の4段階・2段階目は「意識的無能」です。

 この段階にいる人は、自分ができない状態を自覚しています。しかし、成長しています。無意識的無能と比較して、自分が出来ると勘違いしていたり、何が出来ていないかを客観視できていない状態ではありません。

 ただ、一番辛く苦しい状態もまた事実。ここで多くの人は諦め、努力をやめてしまう。何度も新しい事を始めるのだけれど、面白さを感じずにやめてしまう人がいます。そんな人は、この段階で諦めてしまっている人たちです。

①自己効力感

 諦めがちな人の特徴として、「自己効力感」が低いという点があります。

 自己効力感とは、自分はやりさえすれば、どんな事でも出来るという自信のこと。この自己効力感を向上させるには、成功体験を積むしか方法がありません。

 この段階で匙を投げる人は、「1度も別分野での成功体験がない証明」とも言えます。逆に何度も諦めた経験から、自己効力感はどんどん低下していく。最悪な場合、新しいことを始めようという意欲すら失われてしまう。1つのスキルを取得した人が、次々と別のスキルを取得していく。1つのスキルも取得できない人が、毎回チャレンジしては挫折の繰り返しになったり、チャレンジをやめる。この両者を分ける原因は、ズバリ自己効力感です。

②諦めない

 では、成功体験がない人はどうすればいいのか?

 それは「諦めない」こと。

 ただ続けるのみ、これ以上でも以下でもありません。とは言っても、これだけでは根性論で終わってしまいます。ここで苦しい段階を乗り越えるためのテクニックを1つ紹介します。

③メンターをイメージ

 それは「メンターをイメージ」すること。

 メンターとは、自分にとって行動や考え方の模範となる人物のこと。「こんな人になりたいな」と自分が心から思える人物であり、自分の人生の道標にする人物です。人はイメージすることにより、行動や習慣がそのイメージに引き寄せられるという特性があります。結果、長い目で見ると、自分もメンターと同じような人物になるということです。

 ここでの注意点は「メンターのレベルを下げない」こと。高望み上等OK。レベルを下げると、自分が到達できるレベルが制限されてしまう。もちろん、想像しただけで到達できるというものでもありませんが、想像すらしなければ到達は絶対不可能でしょう。

最後に

 スキル取得の4段階(前半2段階)の内容は、いかがだったでしょうか?

 次回は後半2段階の内容です。楽しみにしていてください。

 本日もご精読ありがとうございました。

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