本日のテーマは「読書のコンパス・コロンブスのように大海原へ」というお話です。
あなたは初めて学ぶジャンルの本を読むとき、効率よく進まずに悪戦苦闘した経験はありませんか…?多少の予備知識がある本や復習のために学ぶ本であれば、無駄なくスムーズに進めるのになぜでしょうか?
その答えはコロンブスが未開の地・アメリカ大陸を発見したことと、あなたは同じ類の作業をしているからです。本に記載されている情報は、あなたにとって紛れもない未開の地ですよね…?昔から受け継がれている内容だったとしても、あなたの見ている世界では初めて触れるもの。だからこそ周到な準備をして、読書に望む必要があるのです。
本章では読書の準備として、航海で言うコンパスの役目を果たす「表紙・帯」についてのお話をさせて頂きます。
表紙・帯
読書で最初に行うこととして、表紙・帯の情報を読み解くことが大切です。
①コンパスを持つか否か
これらの装丁に目を通して考えることは、コロンブスがコンパスを頼りに大海原へ出ることと全く同じなのです。もしも目を通さずにページを開いたのなら、あなたはコンパスなしに海へ出たということ。このような無防備で海に乗り出せば、きっと遭難・難破の可能性は高くなってしまいますよね。
②短く要約された文字たち
なぜなら表紙・帯には、本の内容を短く要約された文字たちが詰まっているから。
タイトルも然りで最も簡潔にした1文であり、つまりは要約代表のようなものですね。これらの大枠の内容を前提として理解しているからこそ、読書中に出会う紐解かれたお話をスムーズに吸収することが可能となるのです。
何も知らずに読んでみる
ではこの事実を疑似体験して頂きましょう。
そのために表紙・帯の情報を何も知らない状態で、本を読んでみます。
①冒頭1文の具体例
具体例として、とある冒頭1文をご紹介します。
「共感覚という珍しい認知障害を持つ人は、聞いた言葉に対して、5感での知覚もイメージで自動的に感じ取る」という1文があったとしましょう。これだけでは今から何の話が展開されるのか、全く予想だに出来ません。
では「最強の記憶術」というタイトルを、あなたが知っていたらどうですか?
きっと「5感の知覚と関連づけると覚えやすいのかな?」と、大枠の結論から何かしらイメージを連想させることでしょう。このように要約文を知っているか否かは、読書の効率さに雲泥の差を生んでしまうのですね。
②コンパスなしは無謀
そしてコロンブスのお話に戻します。
未開の地を見つける旅に出掛けるからといって、コンパスなしに海へ出るのは無謀でしょう。なぜなら目の前の進んでいる海の道が、今どの方角に向かっているのかが全く理解出来ていないからです。つまり新しいものを見つけることと、方角すら分からずに動きだすことは全く同義ではないのですね。
要約文も同じであり、目を通している文章がどの方角(結論)に向かっているかを知らなければ、読解力も読書スピードも落ちて当然なのです。
最後に
本日は「読書のコンパス・コロンブスのように大海原へ」というお話、いかがでしたか?
初めてのジャンルを読むにしても、まず表紙・帯の要約文はしっかりと読み込みましょう。そして頭で、ある程度のイメージを膨らますのです。この作業は一見、時間を捨ててしまっているように見えるかもしれません。しかし時間・労力の投資となり、読書中の読解力と短時間理解が自身の身に返ってきます。
是非、本を読む前の習慣に落とし込んで頂けると嬉しいです。そしてあなたも未開の地を、どんどん見つけていきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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