本日のテーマは「表紙・帯からコンパス活用STEP2・設置」というお話です。
読書をする上での方向を指し示すコンパスとは、表紙・帯の情報から能動的に再言語化した文字たちです。この要約情報たちが、読書を航海に比喩したときのコンパスになり、あなたの情報習得を最速化してくれるのですね。
とは言ってもコンパス作成で満足していては、自分自身が要約内容を忘れがちになるでしょう。読書中にコンパスが想起できなければ、それはあるけれどないものと同じです。だからこそ、作成したコンパスを見えやすい場所へと設置する必要がある。
本記事では「コンパス設置」のフェーズとして、2つの設置場所をご紹介していきます。
見返し
コンパス設置場所1つ目は「見返し」です。
見返しとは、表紙をめくった最初の1~2ページのこと。
このページは何も印刷されておらず、真っさらな状態になっていることでしょう。そんな更地を有効活用させてもらって、コンパスとして作成した要約情報を綴っていきます。
①時短効果
見返し記入のメリットは、なんと言っても「時短効果」です。
他のノートやメモ帳などに記載したのであれば、それらの媒体と書籍を2度開くことになってしまいますよね。ですが見返し記入であれば、1つの媒体で完結できるので時間もほとんどかからない。また要約文字を見忘れたり、習慣化できずに辞めてしまうという懸念も払拭できるでしょう。
②本は汚すもの
しかし見返し記入のお話をすると、反論の声も聞こえてきます。
その反論とは「本が汚れてしまう」と…。金銭を支払って購入した本なのだから、キレイに所持したい。そんなあなたの意見もごもっともだと思います。しかし嫌われる勇気を持って、異を唱えさせてください。
「本は汚すもの」です。家具や車のように自分の周りの空間を着飾るものではなく、情報を得て知識に変換するためのアイテムです。それが出来なければ本の持つ効用を発揮できず、宝の持ち腐れとも言えるでしょう。
③ゴルフクラブの類似
この本の役目は、ゴルフクラブに類似します。
購入したてで新品のピカピカなクラブを見ると、どのゴルファーでも1度は「汚したくないな」という感覚が湧くものです。でも実際に汚さないという目的を達成するために、ゴルフクラブを使用しないゴルファーがいるでしょうか?
ゴルフクラブはボールを打つための道具で、そこに1番の価値が存在します。見た目がカッコよいというのは、あったら良いなという付属的な価値に過ぎない。だからこそ汚れたり傷つく可能性がありながら、全てのゴルファーがボールを野外で打つのですね。
本も全く同じであり、書き込むというアウトプットが情報・知識の習得を手伝います。どんどん本は汚して、あなたの頭の中に脳内図書館を構築していきましょう。
インデックスカード
コンパス設置場所2つ目は「インデックスカード」です。
インデックスカードとは、情報記録を目的とした一定寸法に裁断された厚手の用紙のこと。
①本を汚さない
このカードに記入すると、先程の悩み解消となる「本を汚さない」ことも可能です。
どうしても本に対して、コレクションとしての楽しみも味わいたい。そう思っている人には良い方法であり、コレクターにとってのマストアイテムになるでしょう。
しかし最初の習慣化のためには、見返し以上に努力してください。別の媒体に記載した文字たちを読書前に目に通すことは、非常に面倒であり途中でコンパスやルールすら忘れてしまう可能性が高い。それを踏まえた上で、習慣化への努力はコレクションへのトレードオフだと認識して励んでくださいね。
②栞として活用
ただ裏技も実はあるのですね。
それは「栞として活用」すること。
インデックスカードを栞にすれば、本も汚さず毎回読書前に目を通しやすくなる。なぜなら栞は、読書前に否応無しで手に触れなければいけないから…。その流れで要約文字に目を通す作業が、負荷なく習慣に落とし込みやすいですよね。
「本を汚したくもない」し「情報・知識も効率よく吸収したい」という二兎を追う方は、是非インデックスカードを栞としてご利用ください。100均などで、手軽に購入できると思います。
最後に
本日は「表紙・帯からコンパス活用STEP2・設置」というお話、いかがでしたか?
重要なことは、コンパス(要約した文字)を作成して満足しないこと。活用しなければ意味がなく、そのために目に通しやすい場所へと設置しましょう。
ただ今回述べた方法は、紙の書籍の対応方法です。電子書籍がデフォルト活用の方は、自分なりに要約した文字を見返せる仕組みを考えて生み出していきましょう。
本日はご精読ありがとうございました。
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